2022.10.03社長ブログ

ない交ぜ

いよいよ10月に入り、今年もあと残り3ヶ月となってしまいました。

暑い暑いと言っているうちにもう10月です。それにしても朝晩は確かに涼しくなってきましたが、昼間は東京も30℃を超えるなど、もう一ヶ月もすれば立冬と言うのにまだ残暑ですね。あの北海道網走でさえも30.4℃と、先週末は真夏日を記録しています。

何だか年々異常気象は進んでいるようにも感じます。

コロナも流行るし、戦争も起きる。それらに起因する金融緩和（日本はそれ以前から）、それに連鎖してインフレも起き、それらが複雑に交差してかつ、ない交ぜられ、なんだか世の中ごちゃごちゃな状態になりつつあるような気分になっています。

それでも行き着くところまで行けば、やがて、いつか何処かに収斂された、また別の秩序の下で、安定した状態に戻るのかもしれません。

この2～3日は毎夜、遅く帰っていたので分からなかったのですが、昨日の朝、窓を開けるとすぐ目の前に、鉄パイプが複雑に交差しています。

すぐ了解したのですが、外壁工事の足場です。確かにこんな強い陽射しを受けたり、寒暖差に耐えていれば、劣化が進むのも当然かもしれません。たまには手入れをして、お化粧をしてあげなければいけませんね。当社は不動産賃貸業、暑い夏も寒い冬も、同じ場所に立ちっぱなしの建物くんの手入れは当然のことですからね。

話は少し変わりますが、9月期末の株式や債券市場は、いつもの年であれば、それなりに期末評価を上げるためのお化粧買いが入るのですが、今年はなかったように思いました。

階下に降りて足場を見上げれば、青空を突いて伸びています。さすが10月ともなれば昼を過ぎれば、影もすぐに長くなります。陽射しは強烈で、日傘を差している人もいるほどです。でも少しぐらいの名残りの暑さは、さみしくなる肌寒さより、陽気でよろしいようです。

さて、様々な要因が複雑に絡みあって、ない交ぜられ、その結果として、価格が決まる債権や株式の相場ですが、昨日の日経によれば、今年4月～9月の半期でそれらの価値が急落して、合計44兆ドル（約6,300兆円）も消失したとのことです。

この数値は世界のGDP（国内総生産）の半分に相当するそうですが、それが原因となってシステミックリスクを引き起こさないか、心配されています。

本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、ありがとうございます。

この「システミックリスク」という言葉、はずかしながら小生知らなかったのですが、一部の金融機関が支払不能になったり、一部の市場決済取引システムが機能しなくなることによって、他の金融機関や他市場にその連鎖が及び、金融システム全体が機能不全に陥るリスクのことであると説明されています。

これはまるで生産がグローバル化した自動車や電気器具、IT機器のサプライチェーンに似ていますね。どこかの国で生産部品の一部が止まると、連鎖的に全体が止まるリスクと同様ですね。

これは2008年に起きたリーマンブラザーズの破綻をきっかけに、企業倒産などが続出して、株式市場や債券市場が混乱し、その後世界的な景気後退となったことと同様だと思います。

日本でも、リーマンショックの起きた、その約10年前、山一證券や北海道拓殖銀行、日本長期信用銀行と大型破綻が繋がったのは、1997年の三洋証券の破綻が発端と言われています。短期金融市場が一部の決済システムの目詰まりによって、破綻が連鎖して行ったようです。こんな時は金融機関の合併や公的資金により、国が救済に乗り出すしかありませんでしたね。

現下は、さらにITが革命的に進化して、決済網のみならず、情報網も網の目のように張り巡らされております。何が発端となってシステミックリスクが顕在化してくるかわからない危険な状態の中に、世界経済はいるのかもしれません。

また、コンピューターは膨大なデータを元に、人工知能（AI）が使われるようになってきました。これからは、それらが金融システムと連携して、より複雑な網の目システムを創り上げていくに違いありません。問題を解決したり、目標を達成したり、決済したりと、全てがない交ぜシステムとなっていくのだと考えられます。

そんなとき、まだマーケッティングの範ちゅうならよいかもしれませんが、現在のように、GAFAが勝手にアルゴリズム（計算手順）を変えられてしまうと大問題になるのではと心配です。

近日中に小生のブログは、ウェブセミナー（ウェビナー）にお引越し致します。

日時・参加要領などは次回のブログでお伝えします。是非皆さんウェビナーでお会いしましょう。

ブログでは簡単なメッセージとボンドランチは続けます。宜しくお願いします。