2024.03.04社長ブログ

イベントと後始末

年も、もはや弥生三月。……と聞けば、厳しい寒さからも解放され、万物生長のなんとなくうきうきした、またそわそわ感のある、しかし、まだ風は冷たく、陽溜まりが恋しい季節でもあります。
でも、それはふた昔前の話で、今は花粉症に悩まされ、できれば外にも出たくなく、鼻もつまり、眼もかゆく、クシャミも加わり、三重苦をゴールデンウィーク前まで味わうこととなります。早くこの季節は通り過ぎてしまえばよいものをと思う一方、時が無為に足早に過ぎゆくのも何か惜しい気もします。

小生の場合は、少し早目かもしれませんが既に‟春眠暁を覚えず“は始まっていて、昨日などは休日も手伝ってか、その典型でした。
しかしやけに低空飛行するヘリコプターのバリバリ音に、心地よい眠りも破られました。花粉がいやなので窓を細目にあけ、カーテンをたぐれば、いつもの東京マラソンイベントのようです。道幅いっぱいにランナーが色とりどりの格好で、少し流れの早い川のように進んでいました。

ゆっくりとブランチを済ませ、お昼近くに花粉覚悟で表に出ると、ビルとビルとの間の狭い青空には、綿を千切ったような白い春の雲がゆっくり、ゆっくりと流れています。
交差点までやってくると、あれから2時間以上もたっているのに、マラソンのときに使用したバーとコーンがまだ集められただけで、さみしく放置され、片付けられていませんでした。何でもそうですが、イベントの後始末は面倒で気の進まないものです。
目薬を買いにドラッグストアに行く途中に小さな公園があり、そのベンチには太陽がいっぱいなのですが、花粉症では座る気にもなりません。

新聞のコラム欄にも同じようなことが書いてありました。
もう約30年も前のことでした。バブル崩壊(経済的大イベント)の影響を受けて金融機関の再編成が行われていた頃のことです。
住宅金融専門会社(住専)は、不動産融資を膨らませ、バブル崩壊で巨額の不良債権をつくり、体力の弱い住専各社は自力での処理ができず、会社精算しか道がなかったのです。
1996年結局は公的資金(税金)投入による処理が確定したのですが、それまでは、さみしく放置されていたのです。
このときの不良債権処理に税金を投入することの是非を巡って、現在の裏金国会のように、大揉めに揉め国会は紛糾していました。

本日も小生のブログにアクセス頂きましてありがとうございます。

さて、先週1週間で東京株式市場では日経平均株価が2%も上昇しました。それを牽引したのが、現在は人工知能(AI)ブームの真っ只中にあって、大注目されている米国のエヌビディアという半導体メーカーです。
いまやエヌビディアが値を下げると、日本の半導体関連株も売られ、上がれば、まるで紐で繋いであるかのように、日本の半導体関連株も買われます。日経平均の構成銘柄の中には、半導体関連株も多く採用されていますので、日経平均株価が上がるも下がるも、エヌビディア次第と言うアナリストもいるくらいです。

同社の時価総額は3月1日の終わり値でも2兆ドル(約300兆円)を上回っており、米企業として、2兆ドル超えは3社目となるそうです。マイクロソフト、アップル社に次ぐ企業と言うことになります。
AI開発を進める企業のエンジニアは、米国は勿論、日本でも「エヌビディア製の半導体がなければ話にならない」そうです。生成AIの開発における半導体は、エヌビディアが独占的に供給しているようで、AIブームに乗って更に拡大するのではないか、とも言われています。

日経平均が今年に入って短期間で、史上最高値を更新しているのは、他の要因もあるものの、エヌビディアの後押しのお蔭が大きいと言われています。でもそれに牽引されている国内の半導体メーカーの株や、その他恩恵を被っている会社の株式も、もしかすると過熱気味なのではないかと少し心配しています。

2000年前後にITブームからネット株ばかりが買われてバブルとなったことがあります。社名に「ドット・コム」さえつければ、当時は投資マネーが集まったと言われています。それが崩壊したことを考え合わせると、後々AIバブルと言われないためにも、ここはAIというワードだけで、あまり大騒ぎはしないほうが良いのかもしれません。
投資家としては、乗り遅れるのではないかと焦らず、自分の投資スタンスで投資リズムを変えることなく、全ては結局自己責任となるのですから冷静に対処しましょう。株価はさらに上昇するぞと言った言葉には、決して惑わされることなく、自身の考えで判断して欲しいと思います。
結果は自己責任となるのですから。

          本日のボンドランチ
       役会後を締めくくるトンカツ定食

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