2023.06.19社長ブログ

ギリギリ

長雨が上がれば、強烈な日差しで気温は30℃を超えてきます。湿度もきっと高いのでしょう、からっとさっぱりとはいきません。このところ、いつも登場するベランダのヒマワリは雨後のタケノコのように、たった１日でも成長が早く、目を見張ります。

そんな、こよなく晴れた土曜日の夕方と言っても、まだ街は明るく、それでも少し気温は下がってきたのでしょうか、気持ちの良い青空が広がっています。
自宅からほんの1kmと離れていないのですが、歌舞伎町には最近はあまり足を踏み入れていませんでした。最近そこに、高さ225ｍのホテル×エンタメの複合施設東急歌舞伎町タワーが誕生したと言うので、友人と二人で探検に行きました。

土曜日と言うこともあるのでしょうか、まだ宵の口前だからなのでしょうか、意外にも子供連れが多いのには驚きました。以前の大人の街のイメージとはいやに、かけ離れたものでした。勿論インバウンドも多く、場所によっては、ここは何処の国と言ったような風景に出会ったりもします。
早速タワーの中に入ってみれば、映画館、劇場、ライブホール、カラオケなど多彩で、上層部はホテルです。
時間さえあればホテルに泊まって何日も楽しめそうです。アミューズメントフロアーには、インバウンドの団体さんと若者が多く、一回りして2Fの屋台村のようなところに行き、お酒はあまり強くないのですが、沖縄エリアで一杯と云うことになりました。
ここでもインバウンドと若者たちが大騒ぎしていて、小生らの会話すら、ままなりません。ステージではDJプレイをする女性が体でリズムをとりながら、ビートの効いた音楽を流しています。でも建物内の雰囲気と言い、空間演出と言い、これが今どきの文化創造かと思う斬新さです。

外に出れば宵闇が迫ってはいますが、空には青味がまだ残っていて、子供の姿はすっかり消えて、建物の階段には、腰かけてスマホを見入る若者達がチラホラ増えてきています。
ふっと、一昔前の歌舞伎町を思い出しました。モツ煮込みのようにごった返した秩序のない街で、少し危険な匂いもしているのに、妙にバランスの取れていたことを覚えています。
新宿区役所自体が歌舞伎町の中にあり、仕事柄、行き慣れた場所でもありましたが、夜になれば、その裏通りあたりは猥雑な巷と化していました。
今でも、夜になれば、本質的には変わらぬ歌舞伎町に戻っているのではないでしょうか。でも、そのギリギリの状態にスリルがあるのも、この街の魅力になっているのかもしれません。

本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、ありがとうございます。

さて、日銀は16日の金融政策決定会合で今迄通りの大規模緩和の維持を決めました。インフレ退治を続けるために、政策金利を上昇させている米欧とは対照的です。
植田総裁は金融引き締めが遅れるリスクは、早すぎるリスクより小さいとの認識を示しました。でも長短金利をコントロールする「YCC」の修正には「ある程度のサプライズはやむを得ない」と言っています。

日本の4月のCPIの前年同月比の上昇率は3.5％と政策目標の2％を大きく上回っています。
実はこの数値は政策の支援「物価高対策」の効果で、1％押し下げていますので、実態のインフレ率は3.5％+1％＝4.5％となります。これは米国の同じ4月の上昇率4.9％に迫るものです。
米国のFOMCは14日の会合で政策金利上昇を見送りましたが、これまではインフレ退治を優先させ、金利の引上げを続けてきたのです。インフレは、始めは緩やかですが、急に燃え広がります。米国の金利引上げでさえ、一時は手遅れとまで言われました。さあ、日本はどうする……

株価も先週末には33,706円と過去の史上最高値（38,915円）まで6,000円と少しとなり、低金利円安による外国人投資家も活発に参加しています。
不動産は同様に低金利・円安で、オフィスは世界的に空室の山ですが、物流、賃貸住宅にはバーゲンセール的感覚で外国人投資家も積極的に買いに入っています。金融政策において、ひとたび日本もインフレ進行抑制のため、YCCを撤廃し、政策金利を上げる決定をしたときには、景色は一変するのだと思います。そのギリギリのところに今、小生らはいるのかもしれません。
シートベルトは締めておかなければなりませんね。

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2023年6月22日（木）19時開始！（株式会社マリオン）

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