2022.06.13社員ブログ

ニトリ、ドンキ、GMO・・・・

本日もアイボンドブログをご覧いただきまして誠に有り難うございます。

 ちょうど74年前の1948年6月13日、作家の太宰治が愛人と玉川上水に入水し、38歳で亡くなっています。2人のご遺体は、奇しくも彼の39歳の誕生日となるはずであった6月19日に発見されました。6月19日は、死の直前の作品である『桜桃』にちなみ、桜桃忌と名付けられています。『走れメロス』、『人間失格』、『斜陽』など有名な作品は多数ありますが、1939年発表の『女生徒』には、いまや国内を代表する企業である日立製作所や日産自動車の創立に関与し、鉱山王として成功を収めた久原房之助が登場しています。

日本経済新聞社は、安定して業績を伸ばし、株主還元を増やし続ける連続力に優れた企業を調査しました。増配・営業増益・増収の3部門を集計してランキングしたところ、総合首位はニトリホールディングスとなっています。従来のニトリに比べ、小型でより小さい商圏向けのニトリデコホームの出店ペースは直近1年で40店に迫り、その前年の10店程度から大幅に加速しました。郊外中心の家具店というイメージはもはや過去のもので、昨年3月にホームセンターの島忠を完全子会社化したことも業容の拡大に貢献しています。今年2月期までで増収37期連続、営業増益35期連続となり、増配も18期連続です。合併・買収や成長投資を続けながらも、月商の2ヶ月分ほどの潤沢な現預金を抱えています。

2位はディスカウント店「ドン・キホーテ」を展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスとなりました。1989年のドンキ1号店の出店以来、増収・営業増益が続いています。日本製品を数多く取り扱う海外向け業態「DON DON DONKI(ドンドンドンキ)」を主に東南アジアへ出店するなど、海外進出もすすめているところです。増配は18期連続を継続中で、今年6月期も増配を見込むほか、新たに株主優待制度を導入しました。年2回、100株以上保有する株主にグループで使える電子マネーのポイント2000円分を付与します。リテールの会社としては個人株主比率が1%台と非常に少ないため、優待新設で個人の安定株主を増やしたいようです。

3位は決済代行を手がけるGMOペイメントゲートウェイ。電子商取引市場やキャッシュレス需要の拡大をとらえて成長を続け、2005年の東証マザーズ上場以来、増収・営業増益を続けています。足元の時価総額は7900億円を超え、親会社であるGMOインターネットの約2.8倍です。4位から10位はベルク、ヤオコー、加藤産業、エムスリー、イー・ギャランティ、オービック、コスモス薬品となりました。

連続力の総合上位には既に株価が大きく上昇し、いわゆるテンバガー(10倍株)となった銘柄が少なくありません。一方で、それらに続く企業のなかには、時価総額がそれほど大きくない中小型銘柄も見受けられます。これらの企業は内需中心で、世界景気の変動を比較的受けにくい点も特徴的です。

東日本大震災では電力、コロナ禍では鉄道など、それまでディフェンシブ銘柄とされた業種が収益の根底を覆されるという事態も起こり、上場株式に投資する以上は、業績悪化、減配・無配転落といったリスクにも注意しなければなりません。弊社も適切な情報開示を継続し、投資家の皆様に広く認知される企業を目指して参ります。

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