2025.03.17社長ブログ

一転して

週の13日(木)は日射しも強く、東京も20.4℃、翌日は19.6℃まで気温が上昇し、春を過ぎて初夏を思わせる陽気となりました。かと思うと、西の方から天気は崩れ出し、「春に3日の晴れ間なし」を地で行くように、土曜日になると昼過ぎから、しばしば微かに降り出す雨は、細かく霧雨のように音もなく降りかかる小雨となりました。

それが一転して、昨日は朝から冷たい雨の日曜日となり、風も強く、交差点にある低木の葉も大きく揺れ、コンビニの旗までもがぱたぱたと音をたてて、はためき、傘を差して歩けばズボンの裾が濡れる程です。
路行く人も傘を斜めにして、冷たい雨の中を心なしか淋みそうに歩いています。都心でこれだとすれば、山間部はきっと雪になっていることでしょう。一転冬に逆戻りですね。
本当に3月に入ってから天気も気温も猫の目のように、日替わりのような天気で、一日の内でも昼夜の気温差の変化は甚だしく、さらに花粉症も加われば、体調不良は当然の成り行きだと思います。

こんな春の天気のように、関税マンを自認するトランプ大統領は、立て続けに関税の引き上げを各国に通達しては引っ込めたり、再度出したり、延長したりと猫の目のように変えてディールの材料としているようです。
すると、どの相手国も関税の引き上げで対抗してきます。関税のかけあい合戦の中で、欧州ワインにトランプ大統領が200%の関税をかけると言ったときは、さすがにこれはビーンボールではないかと驚きました。

この先行きは、世界貿易の縮小やその結果として生ずる経済停滞、物価の高騰が心配されます。その前触れとしてトランプ大統領就任直後、ニューヨークのウォール街は株価上昇の期待感があふれて強気の相場予想が飛び交っていましたが、50日余りでそれが一転し、株価急落する場面が続き、NY株価は連日の下落で2,000ドル超安と下落して、14日は少し戻しましたが、それでも市場には緊張感が漂い始めているように思われます。

就任当時、トランプ大統領の政策に期待した「トランプトレード」は一体どうなってしまったのでしょうか。
関税マン一本槍で、しかも、その槍のコントロールによるディールだけでは、長く続いてきた自由主義体制や自由貿易の拡大、及び経済発展とはベクトルが逆向きとなり、今迄の価値観すら、全否定するように思われます。

本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、有難うございます

先月末頃に国際金融協会(IIF)が発表した、世界の債務残高は2024年12月時点で、318兆ドル(約4.7京円)と膨張して過去最大を更新しています。
世界の国々の家計や企業、政府、金融機関が抱える債務を集計、分析して、「グローバル債務モニター」として公表しています。
各国ではこれらも「財政刺激策や軍事費の拡大を求める声が強まっている」と分析し、米国を中心に、中国、インドなどが債務拡大をけん引していくと予想しています。特に政府部門の債務増加が目立つそうです。

どの国も中央銀行はお金をその国債を裏付けに、プリンティングして増やしています。所謂、管理通貨です。これからも史上空前の資金供給が続きそうだと、IIFは予想するのです。
トランプ大統領の無茶苦茶とも思える政策や、世界中で起きている戦争、紛争を考えると、この金余りバブルもどこかで一転して、限界に到達し崩壊するのではないかと思えてなりません。

それが、「金(ゴールド)」の国際価格を、史上初めて1トロイオンス(約31.1g)3,000ドルを突破させたことに、象徴されているのだと思っています。現在、「金」は史上最高値を付けています。
トランプ大統領の仕掛ける関税政策による貿易戦争の勃発や、各国政府の止めどもない資金供給による通貨信用力の低下により、資産の保存手段としての考え方を一転させ、金に注目が集まっているのではないでしょうか。
新興国の中には中央銀行による、金の現物買いも進んでいると言います。
外貨準備に今迄の「米国債やドル建資産」に変えて、金を大量に取得する動きがあると言うのです。

これは3月14日付の日経電子版に掲載された記事で、実話であるとしているものですが、その筆者の友人に日銀のOBの方たちが、何人もいらっしゃるそうです。その友人たちは「量的緩和による通貨価値の希薄化」を理由に、また、退官後の皆さんは「日本国のバランスシートを作成してきたので、退職金を円で保有するリスクを感じている」と言うことから、金買いの傾向が強いと言います。

米国でも、グリーンスパン米連邦準備理事会(FRB)元議長が、退官後、国際会議での講演料を事務局から「どの国の通貨でお支払いましょうか」と聞かれた時、一言「ゴールド」

          

           本日のボンドランチ
    ランチは「あれ」と決めて、店に買いに行ったのですが、
          一転して「これ」にしました

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