就寝前に、「あしたは休日だからゆっくり眠っていていいんだぞ!」と自分に言い聞かせても、習慣とは不思議なもので、いつもの月曜日とほぼ同じ時刻に目を覚まします。
一瞬頭に「出社」が浮かびますが、すぐ「休日」がそれを打ち消し、またゴロゴロと……
これがリラックスと安堵感が入り交じりなんとも心地よいのです。
それでも1時間も眠れば、トイレを催し、本格的な目覚めとなります。
いつもそうなのですが、惰眠を貪るこの時間帯に、オールカラーの夢を見るのです。
目を覚ました時には、ほとんど覚えていないのですが、その断片だけハッキリと覚えているときがあります。それは全てと言っていいくらいが子供の頃のことで、友の顔も、勿論その当時の顔で、その夢物語の一部に登場してきます。
顔を洗い、うがいをすると急にお腹が空きます。テラスを見れば雀がヒマワリ定食で朝食中です。
さて、食卓につくと窓の外は曇っていたのに、急に一部青空が出て、強烈な日射しです。となればどの部屋も窓という窓は全開にして気持ちよくブランチをしようと、最後に風で抵抗感のある玄関ドアを開けますと、一気に四方八方から、暖かく湿った空気が流れ込んできて、台風の影響を感じます。
食事を終えてから、連休明けの仕事準備のため会社へ顔を出すと、二人ばかり出社しています。この荒れた天気にも拘わらず仕事にくるとは感謝であり、頭が下がります。
そうこうしているうちに、外の日射しが無くなり、暗くなったかと思うと、台風の影響でしょうか、強風と大粒の雨で事務所の坪庭にあるメダカ壺も波打ってきました。道路に叩き付ける雨粒は跳ね返り、前方は強風雨で白く霞んでいます。
この大型で非常に強い台風14号は連休の日本列島を襲い、なんとかコロナ禍から回復を願っている観光地の皆さんにとっては、たいへんガッカリしたことでしょう。
コロナという観光地の皆さんにとっては不幸なできごとの中にも、このシルバーウィーク(2度の3連休)は「わずかな救い」となるはずでした。それが今回も次の3連休も天気が良くなさそうです。
世の中には「不幸中の幸」という言葉がありますが、観光地にとっては「不幸中の不幸」となってしまいそうですね。
本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、ありがとうございます。
今迄に経験したことがないという程のスーパー台風14号は、現在、列島縦断と言う最悪のコースを辿っています。場所によっては線状降水帯や、秋雨前線(北海道地方)などと重なり、大雨を降らすそうです。こちらも「不幸中の不幸」と言える状態なのかもしれません。
これと同様なことが日本経済にも襲いかかってきています。
9月16日(金)の日経新聞は、「世界の主要国の中央銀行が金利を引き上げたり国債の引受けを絞ったりと動く中で、日銀だけが金利も国債の引受けも現状維持となれば、円相場は一段の下落となる」と言っています。
日米のみならず、スイス、英国までもが引き締めに同調して動き始め、マイナス金利を脱出するとなれば、金利差はさらに拡大する一方となってしまいます。日本だけ独りぼっち、正に「不幸中の不幸」と言わざるを得ません。
先日、日銀は円買い介入準備(市場参加者に相場水準をきく)と言われる「レートチェック」なるものを実施しました。今迄の口先介入と違い、今度は本当に円買い介入を実施するかもしれません。
では政府が決断したとき、どのくらいの資金が使えるのでしょうか。自国で刷って行う円売り介入とは異なり、外貨を売って円を買う、実弾としての外貨が必要となります。
そこで日本の外貨準備高は8末時点で約1,29兆ドル=185兆円程度です。そしてそれが通常考えられる上限となります。外貨準備は基軸通貨であるドルが中心となっていますので、その80%は米国債です。
ここで問題になるのが、もし日本が米国債を売却すれば、米国の長期金利は上昇します。インフレ退治に米国は金融政策として金利を上げていこうと考えているとはいえ、自国でコントロールしにくい日本の事情による金利上昇圧力は嫌がることでしょう。
日本国が米国債を売却する際は、ニューヨーク連銀に委託することになる、とは新聞で初めて知ったのですが、日本が本格的売却をするとなれば連銀と言えども苦労すると新聞は言っています。よって大規模な米国債売却は控えざるを得ないようです。
米金利が上がれば日米金利差が広がり、円売り要因になります。
大規模な円買い介入⇒外貨準備高における米国債の減少⇒米金利上昇⇒円安となります。日本政府としては大規模な円買い介入は「不幸中(現在の円安)の不幸(将来の円安助長)」となりかねない事態が予想され、本当に実施すると円安は最悪のコースを通ることになるかもしれません。
れんげがソバに潜ったけれどうまくとれた!「不幸中の幸い・・・」。