2024.11.11社長ブログ

予測不能な

つも午後4時を回った頃には私のデスクに夕刊が届けられます。その一面大見出しには「米大統領選大接戦」とあり、サブタイトルは「女性初か返り咲きか 開票進む」とありました。
下馬評通りだなと思って仕事を終え、帰宅時にはその戦いぶりを知らせる、晩のTVニュースが楽しみになりました。しかし、帰宅した直後にTVをつければ、開票が進むなか、トランプ前大統領が、早々と勝利宣言をしているではないですか。なんとも拍子抜けで「え~っ」と言った感じで、期待外れのガッカリです。

大接戦と言うわりに蓋を開ければ、あっさりと勝敗がついてしまったことに、どうしてこうなったのかよく解りませんでした。そう言えば選挙が近づくにつれて「もしトラ」「ほぼトラ」と言われていましたが、まさかの「またトラ」になるとは思いもよりませんでした。
見続けたTVのニュース解説を聞けば、物価高、すなわちインフレが現政権ハリスさんの敗因の一つとなったのは納得できるところです。他にもアメリカファーストの関税問題、移民問題、減税など現状の不満層に自国保護最優先がアピールしたのも確かなようです。

でも、減税は個人消費を中心に、米国経済を一旦は浮上させますが、関税の大幅引き上げや移民抑制策は、インフレ(物価高)にも繋がり、景気減速懸念もあり、不透明感は拭いきれません。
そこへトランプさんの予測不能な考え方と行動が加わると、今後、アメリカ国内はもとより、日本にもどんな影響が出てくるか先行きは見通せません。

昨朝10時頃に通りに出れば、小雨が降っていましたが、空を見上げれば雲行きから雨はさほどふりそうもなく、傘を持たずにそのまま出かけることにしました。
立冬の7日には東京でも「木枯らし1号」が吹き、一気に植栽を色付かせています。また街路樹も赤い実をつけ、一部の葉が冬支度に入ったようです。
それにしても、もの皆枯らす、冷たい風にも耐えて小さな花をつけている、可憐な低木樹には強い気力を感じ、励まされます。

かと思えば、9日午前2時頃には突然のように、鹿児島与論島・沖縄方面で季節外れの線状降水帯の発生による、これまでに経験したことのないような、大雨と気象庁が言うほどの特別警報が出て、24時間雨量は観測史上最大とのこと、たしかに日本列島は弓なり縦長でありますが、今年の気象は予測不能と言ってもよいかもしれません。

本日も小生のブログにアクセス頂きましてありがとうございます。

さて、トランプ氏の大統領は確定したようですが、議会上院も共和党が奪還しましたし、下院も共和党が優勢とか言われています。
すると共和党の公式カラーは赤ですから、大統領、上院、下院共に赤色に染まり、「トリプルレッド」と言われているようです。
裁判官やFRB(7日に0.25%金利引き下げ)議長まで影響を受けたらいやですね。まるで少し前の自民党安倍政権のような、保守的なトランプ大統領一強政権ができあがるに違いありません。

トランプ前大統領が今回の大統領選で掲げた政策を次々に実行に移せば、それによる歪みは様々に出てくると思います。
高関税発動となれば、自動車、鉄鋼などあらゆる製造業が米国生産となり、米国市場の個人消費で稼ぐ企業のコストは上がり、物価を押し上げること(インフレ)になりますし、不法移民の流れを止めれば、今度は人手不足、人材(人工知能などの優秀な人材も、入国し難くなります)不足を心配することになりかねません。
トランプ・トレードによるビットコインは発行上限が定められたコインと言うことから金と同様に、インフレに強い資産として、連日最高値を更新しています。

また地球温暖化対策の「パリ協定」からの再脱退も示唆しています。これは脱酸素技術の後退ともとられています。規制緩和や減税をして経営コストを小さくしても、内向きな政策でそれを打ち消し、かえってインフレが進むのではないかと懸念されているのです。
加えて、前トランプ大統領が返り咲くことにより、突然何を言い出すか予測不能で、日本の対応も難しさを増しそうです。

気候も不順、世界情勢も不安定、経済も含めて何か、大きなターニングポイントを通過しているような気持ちです。
VUCA時代[V→Volatility(変動性)、U→Uncertainty(不確実性)C→Complexity(複雑性)、A→Ambiguity(曖昧性)]の時代に突入したと言う人もおりますが、まさにその通りで、「まさかトラ時代」に入ったようです。

           

            本日のボンドランチ
         初めてのお弁当屋さんから調達
              味は予測不能

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