8月3日(土)の日経夕刊では「NY株連日の急落」の見出しが目を引きました。
7月31日の日銀決定会合後の発表による、政策金利を0.25%に引き上げ、国債買い入れオペの減額計画を受けて、8月1日、2日と、日本市場での連日の株安に加え、同日発表の米雇用統計が市場予想よりも悪く、米景気後退への懸念が広がったのが原因のようです。この記事を読んで週明け5日の東京株式市場は波乱を予想していました。
それでもその時はまさか、日経平均が過去最大の下げ幅4451円も、一本調子で下落する「棒下げ」になるとは思いもよりませんでした。
同日、ウォーレンバフェット氏が率いる米バークシャー・ハザウェーは、保有するアップル株を4~6月期で半減させてきたと明らかにしました。それにより次の投資に向ける待機資金は6月末で40兆円になると言われています。バフェット氏は今回の相場急落を予知できていたのでしょうか?
その翌日6日の新聞は一転し、「日経平均一時3,400円高」と急反発の記事です。
この日、旧ツイッター「X」上では「往復ビンタ」という言葉が飛び交ったと言われています。
思わぬ株価急落で大きな損失を被った個人が、直後の予期せぬ株価急反発で大きな利益を得る機会を逸したという内容のようです。
特にFXの取引においては、ドルだけでなく、よかれと思って様々な国の通貨にリスクを分散させていた個人投資家は、全ての通貨において円が買い進まれたことで、大きく損失を膨らませたようです。
7日には、植田日銀総裁のメッセージを打ち消すかのように、内田日銀副総裁は「市場不安定なら利上げせず」と述べたそうです。
日銀でも、マクロ経済や物価動向分析はしっかりできていても、政策の変化が金融マーケットに、どれほどのインパクトを与えるかまでは、読み切れていなかったのかもしれません。
7日の東京市場では、日経平均株価が朝方一時、前日比936円安まで下げたあと、急速に持ち直して1,100円超上昇するという荒い値動きを続けました。
そこへ内田日銀副総裁の、前出のメッセージが伝わると、空気は一変して、為替は、1ドル=147円台半ばまで3円も円安ドル高に振れ、日本株への買戻しに弾みがつき、789円高の3万5,464円で取引を終えました。
先週は連日の歴史的株価乱高下の中での戻り待ちの売りと、値頃感と思う買いが入り交じって交錯していました。こんなどろどろとした熱い世界から、一旦、冷静に仕切り直すにはこの3連休は絶好だったと思います。
7日(水)、小生は暑さでは日本でも1、2番を争う埼玉県熊谷市のお隣り、深谷市にある児童養護施設を、当社グループ公益財団法人マリオン財団の仕事で、訪問しました。
本日も小生のブログにアクセス頂きましてありがとうございます。
建物ごとに分かれて、1ユニットが2歳からおおむね18歳までの子供たちが、まるで家庭に替わる家のように、中にキッチンやお風呂もあって、共同で生活しているのです。
出会った児童たちは皆、明るく元気で、本物のプールはありませんでしたが、大型ビニールプールではしゃいでいます。小動物も飼育していますし、グランドもあります。
施設長のお話によれば、皆おもいやりの心と協調性をもって、それぞれ夢を叶えようと、指導・教育しているとのことです。話を聞けば施設に入るまでの悲しい物語も皆さんあるようですが、外で遊ぶ彼らに会えば、皆無邪気でこちらが泣きたくなるくらい明るいのです。
また、彼らの面倒を見る職員の方々にも頭が下がる思いと、清々しい気持ちで施設を後にして国道まで戻れば、そこには炎天下に陽炎が立っていました。
児童養護施設訪問は一服の清涼剤となりました。
高速に入る前に国道沿いのファミレスに入って遅い食事となりました。
オーダーはワイヤレスメニューから行うのですが、配膳はロボットがやってきます。注文品をテーブルに取って「完了」ボタンを押せば機械的な声で「ありがとうございます。ごゆっくり」と厨房に戻っていきました。
また会社に戻れば、経済社会が待っていました。
新NISAの登場で「急いで始めないと乗り遅れる」と言った群集心理で始めた方々もいらっしゃると思います。「外国証券投資信託」の買越し額は月平均で1兆円を超えると言われています。
今回の株価乱高下を経験して、お盆休みに入りましたので、再度、仕切り直しで資産運用を見直す良い機会かもしれません。
本日のボンドランチ
冷し中華から仕切り直してステーキランチ