2024.06.24社長ブログ

他人事でなく

先週末の金曜日には東京も、平年より2週間も遅れて梅雨入りが発表されました。
その日は夏至にもあたり、一日中雨は降ったり止んだりを繰り返していましたが、午後７時を過ぎてもまだ明るく、雲空はいつまでも日暮れを惜しんでいるかのようです。
翌日はいつもの土曜日とは異なり、朝寝坊も叶わず、午後1時から大阪の淀屋橋ホール会場でのIRに備えて、経営企画部長と二人で朝9時頃の新幹線自由席に、乗り込んだのですが、けっこう混んでいて、二人はバラバラに座るしかありませんでした。
出発して少しすると「いい日旅立ち」の音楽の後、「次の停車駅は品川」とアナウンスされると、やおら前の席の人が立ち上がり、品川で降りるではありませんか。
前の席が2つ並んで空席となったことから、二人で顔を見合わせ、品川から乗客が乗り込んでくる前に、前の席に移動したのですが、東京から品川間だけ新幹線を利用する人って、一体どういう人だろうかと、しばらく二人で推測しながら話し合っているうち新横浜に到着です。
その後は夢の中で、時々目を覚ますと、車窓から見えるのは、すぐに通り過ぎる田植えのされた田んぼと、太陽光パネルでした。
居眠りのため、また富士山は見ずじまいです。
昼もだいぶ前に新大阪に到着し、会場まではタクシーで向かうのですが、大阪のタクシーは主にセダンタイプで東京のワンボックスタイプは主流ではなさそうです。
小生らは駅中でタコ焼を買って、1時間半以上前に会場入りし、早目の簡単なお昼を済ませました。

会場は、本日主催者によれば200名を予定しているようです。1時間以上も前なのに、既に個人投資家の皆さんは三々五々集まってきて、着席して新聞など読んでいるようです。大阪の人は、前回もそうですが、IR後の質問も多く、熱心な方々がいらっしゃることがわかります。

控え室でIRの原稿を読み返していると、小生らの次の出番の、IT関連の会社さんご一行の控え室入りです。名刺交換して分かったのですが、社長はお若く和服姿での登場に少し驚きでした。和服姿でITを語る、確かに印象的ですね。

IRは会社説明後10分程の質問タイムを頂くのですが、会場では1問でしたが、事前に3問の質問が寄せられていました。全てに解答し、小1時間の持ち時間が終了して控え室に戻り、荷物をまとめて帰りかけたところ、通路で主催者に呼び止められました。「もう一問お客様がお聞きしたいと待っておられます」と言われました。
ロビーでお会いして質問に答え、満足して頂いたようですが、その質問に答えているうち、小生らにはそれがレバレッジ（てこ）効果ともなって、思いもよらない方向からの質問がヒントになり、今後の展開がより飛躍するのではと思いました。投資家さまの質問は、他人事ではなく、軽く考えてはいけないことを思い知らされました。

本日も小生のブログにアクセス頂きましてありがとうございます。

東京駅に戻ってきても、まだあたりは明るく、八重洲口からワンボックスタクシーで、一旦帰社するのですが、その帰り途、信号を待つ間に窓からは通りをはさんで、向かい側に貼り出された都知事選の少し長めの掲示板が見えます。遠目なので、顔までははっきりしませんが、行き交う車のすき間からの様子では、まだ候補者全員のポスターは貼り出されてはいないようでした。

そう言えば今年は、選挙イヤーですね。アメリカ大統領（11月）、もう終わってしまいましたがロシア（3月）、台湾（1月）、インドネシア（2月）、メキシコ（6月）、インド総選挙（4月～5月）、韓国総選挙（4月）、そしてヨーロッパ議会選挙（6月/6日～9日）がありますし、ありました。
特に驚いたのが、つい最近のヨーロッパ議会選挙で、フランスでは極右政党の国民党がマクロン大統領率いる与党連合に対し、獲得議席で倍以上の差をつけ大勝したのを受け、マクロン大統領は国民議会を解散し、今月末に選挙を行うとしたことです。

もう一ヶ月程でパリ・オリンピックだというのに、フランス株価指数CAC40は1週間で6％も下落するわ、国債の格付は格下げされるわ、もしマクロン与党連合が敗けると財政赤字を拡大させるのではないかと、市場は心配しています。
ユーロ圏でドイツに次ぐ経済大国フランスの一大事は、通貨ユーロの一大事でもあります。そこで他人事でなくなるのが、フランス国債をその利回りの高さにより大量に保有しているのが日本の機関投資家の皆さん方です。
日本勢だけでフランス発行国債の6％を持っていると言われています。

選挙イヤーの今年、各国で与党の敗北が目立ちはじめました。もしかすると日本もそのトレンドの中にあったらどうしましょう。
それを占う都知事選の行方は政府与党連合にしても、正に他人事ではないでしょうね。
さてどうなるか、7月7日には小生も必ず一票を入れに行きたいと思います。