2023.05.29社長ブログ

低成長なのに

既に今日は29日、薫風五月も過ぎ去ろうとしています。温室効果ガスのせいなのか、それとも地球の地軸が傾いたのか、五月と言っても若葉の匂いを含んだような、あのさわやかな初夏の風を感じることもあまりありませんでした。
風は吹いても強風で、必ずと言ってよいほど雨を呼び込んできます。
今週も天気は良くなさそうです。

であれば、「今日しかない」と思い、蒔く時季としてはかなり遅いのを承知の上で、昨日の日曜は、テラスで毎年栽培している、ヒマワリの種蒔きをしました。
培養土は以前から購入してあったのですが、連休明けから多忙であったことと、週末の天気がよくなかったことを自分の口実にして、一日伸ばしにしてきたのです。
さすがこれ以上は機を逸すると思い、朝からプランター3箇所と5鉢に、昨年の土に、用意していた培養土を加え、床作りをしてから種を蒔き、2~3cmの土でそれを覆いました。

やれば1時間とかからずに終わる仕事なのに、なかなか手が付かなかったのは、成長に従って行う、毎日(雨天は除き)の水遣りと、肥料などの世話が面倒と、心の中で思っていたからかもしれません。
でも、種蒔きが終わってみれば、今度は成長が楽しみとなり、水を遣りながらの観察が楽しみとなります。やがて、大輪の花が咲き、そしてそれが太陽に向かい、光のエネルギーを太陽光発電のようにチャージする姿は、なにか小生もエネルギーチャージを一緒に受けるイメージで、元気をもらいます。

またヒマワリは、これから反転攻勢をかけようとしている、ウクライナの国花ではありませんが象徴する花です。昔に見た、ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニの映画「ひまわり」の中で、どこまでも続くヒマワリ畑がとても印象的でした。

でもヒマワリは、茎が伸び、花芽ができた頃、成長と大輪の花を期待するには、リン酸肥料が欠かせません。リンは植物の生育には不可欠で、エネルギー代謝やタンパク質の合成に重要な役割をするもので、それが不足すると低成長となり、開花時の花も小さくなってしまいます。

本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、ありがとうございます。

さて、コロナ禍での経済成長にリン酸肥料が不足していたのでしょうか。2020年度のGDPは、リーマンショックを超える(-)4.6%と言う低成長と言うよりマイナス成長でした。
経済が成長すれば、その果実、花とも言える国の歳入である税収増が、連動するのが当然でありました。
しかし、不思議なことに、2020年度はリン酸肥料(個人消費や企業業績の拡大)が不足して、マイナス成長だと言うのに税収だけが過去最大で60兆円強であったと言うのです。かつ、2022年度は70兆円を超すペースで、増加していると当局は発表しています。不思議ですね。

その不思議の謎を解くカギが法人税です。20年度は法人税は8兆円と見積もったものが、11.2兆円と上振れです。飲食や宿泊はコロナで落ち込んだものの、ゲーム等の巣ごもり消費が急拡大して、大手メーカーの業績は好調であったと言うのです。
当然、法人税は赤字なら納付する必要がなく、中小企業で法人税を納めたのは30%台と低く、コロナの打撃を受けたのは中小企業で、好調な大企業の利益の増加が税の増収を押し上げたと言えます。

加えて、国税庁によれば、個人の所得にかかる源泉所得税は2021年に20兆円を超えたと言っています。給与所得への課税は30%ほどの伸びですが、配当課税は3倍以上となっているそうです。資金が投資に向きだしたのかしら。
個人事業主の申告所得も増加して、コロナ対策雇用調整助成金なども課税されているそうです。
なんだか国が助成して、また税金で取り上げるといった循環取引のような構造になっているようですね。
さらに、物価高騰による消費税も税率が上がったことから、2020年度以降は20兆円超えが続いているようです。
物価が高騰する⇒賃上げする⇒物価に添加する⇒再び、物価が高騰する、と云うインフレ悪循環が始まりそうですね。
でも物価高騰率>賃上げ率となり実質賃金は目減り状態です。

経済成長なき税収増、なんだか不思議じゃありませんか。


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