今年の桜も満開になったかと思ったら、翌日には花散らしの叩きつけるような、台風なみの雨や風で散り急がされたようです。
それでも耐えた根性桜は昨日でも、花見を楽しませてくれています。
今年の春の天気はほんとに3~4日の周期で変わります。一雨ごとに植栽も青々と変化し、一週間で大きく様変わりします。予報の天気図など見ていますと、移動性の高気圧と低気圧とが、交互に日本付近をジェット気流に乗って、通過していくのがわかります。
移動性高気圧は乾いた空気と晴天をもたらしますが、夜間は気温が急低下して、東京郊外や関東地方平野部でも、春の遅霜で農作物に被害を出し、生鮮食品の高騰に拍車をかけているようです。
また昨日など昼間は25℃となり、5月並みの夏日になりましたが、夜間は日射しがなく、地面の温度が急激に冷えるために、放射冷却が起こり気温が12℃以上も降下しました。先日など夜の方が明け方より気温が低下したこともありました。それでも街路樹は早々と緑色にそろって芽吹きだしています。
また、就寝時の掛布団の調整が、この頃は難しく困っています。遅い時間の風呂上りで、体が冷めきれていないうちに、就寝する場合などはなおさらです。
春は、寒い冬から脱出して、朝晩はまだ肌寒さが残るものの、日中は次第に暖かくなり、日射しは今でも強烈で、少し長目に陽の当たる場所に居ると、顔がジリジリと焼けるような感じがあり、あとでヒリヒリ感を感じることさえあります。
また、秋と並んで一年のうちでは気候の良い季節であることは間違いありません。元々は、なんとなくウキウキする春が大好きでしたが、花粉症に出会ってからは断然、秋に軍配は上がります。
先週のことですが、昼夜の気温差のように上げ下げを繰り返していた(外国)為替市場で、春の低気圧の西側のように冷たい空気が流れ込み(東側は南からの暖気が流れ込みます)、10日には一気に1ドル=153円前半まで急降下し、円安が進みました。1990年6月以来の円安ドル高水準と新聞は伝えています。また同紙はその背景にあるのが日米金利差の拡大だと断じています。
しかし、ただそれだけではなく、リーマンショック以来の主要各国中央銀行のQE(量的緩和策)に、コロナによるさらなるQEが重なり、ジャブジャブに緩和された資金を、QT(量的引き締め)方向に向かっている米欧諸国と、未だにバラマキを止められない日本との差が本質的円安進行の原因ではないかと考えています。
それでも確かに、米ドル1強は間違いなく、輸入インフレを懸念して、新興国を中心に自国通貨の防衛に働き出したようです。
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鈴木財務相は11日、円相場の安値を受け、「行き過ぎた動きにはあらゆるオプションを排除することなく適切に対応する」と強調 してはいます。そこで、いつも書いています通り、1ドル=360円の固定相場制も経験し、1973年に変動為替相場制となり、2011年10月31日の1ドル=75円30銭の過去最大の円高相場も経験した者としては、最近の日本の状況からも、円安はやはり短期的に金利差が原因であるものの、日本のQEと国力の低下を痛いほど感じざるを得ません。
鈴木財務相は為替の水準は、市場を通じてのファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)を反映して、決められるものと言っています。ファンダメンタルズは一国の経済活動や通貨の健全性を示す基礎的条件と言われています。具体的には財政収支、経常収支、インフレ率、生産性上昇率、経済成長率、そして失業率などの指標から導き出されるとしていますが、中・長期的にはやはり、国力が大きな要因を占めるものと考えています。
人口は国力に大きく影響を及ぼします。
総務省が12日発表した人口推計によれば、23年10月1日時点で日本人に限った人口は、前年比で約83万7,000人も減少し、1億2119万3000人とのことです。出生児数が死亡者数を下回る自然減が17年連続となり、これからもこの傾向は続くようです。
また、生産年齢人口も7395万2000人と約25万6000人減少しています。この生産年齢人口は主要国中でも全人口に占める割合が非常に低いのです。それに反して日本に住む外国人数は増加して、約316万人程が外国人労働者として働いているとのことです。
日本の労働人口に占める外国人の割合は1.9%となり、外国人の流入が日本国内の労働人口の目減りを抑えている結果となっています。
外国人労働者がどこの国で働くかは、賃金水準の高さと強い円とが決め手となると考えられますので、是非にも国力は向上させたいものです。
本日のボンドランチ
円安で食材自給率の低い日本の弁当は値上げ方向です