7月に入り、今年も残り半年になりました。
先週のことです。雨ばかり続いているなか、夕方近くになって、訪問先の高層階にある事務所を出れば、雨もあがり分厚い梅雨空の雲を透かして、西に傾きかけた太陽が少しふくれて活気なさげに光っています。
霞んで、遠くに見えるビル群は西新宿あたりでしょう。それにしても皇宮内がこんなにもはっきり見えてよいのでしょうか。一昔前なら不敬罪に問われるのではないかと心配になるくらいです。開かれた皇室であり、日本社会に溶け込んでいるといっても、庶民からは一定の距離があるからこそ、有難い存在なのだと思っています。
小生の私見となりますが、戦後憲法では「天皇は日本国民の象徴」とされています。でも、元々、天皇家は日本の王族で、それも世界的にも類いまれな歴史を持っていて、現在でもそれは綿綿と続いているのです。
日本は四面を海に囲まれていて、外国勢力が侵入しにくかったことも幸いでした。
また国内的にも時の権力者に滅ぼされることもなかったのです。そこが誠に不思議なところです。何らかの思想とガバナンスが効いていたのでしょうね。
陸続きですと、この現代でも突然のように、他の国から侵入されることがあります。その例が、ウクライナ戦争ではないでしょうか。そのウクライナ戦争でもロシア側ではよくある内輪もめで、ワグネルの反乱などもそうですが、先週も大騒ぎでした。
過去にも、ロシアでは1991年8月、ゴルバチョフ政権に対するクーデター未遂事件に始まり、4ヶ月後に共産党体制に幕が引かれました。
それ以前にも第1次世界大戦中の1917年にもロシア革命が起き、その前には日ロ戦争中の1905年にもロシア革命に繋がる「血の日曜日事件」が起きています。
そこで、小生が少し驚いたのが、まだ戦争の出口が見えてはいないと思うのですが、イギリスロンドンで開かれた「ウクライナ復興会議」です。日本からも企業人が複数出席していましたが、世界中から多くの企業が集結しました。
インフラ、医療、農業など幅広い分野の復興事業は、企業や市場関係者には大へん魅力的なテーマとなったに違いありません。
テラスでは、世の中の忙しない変化など全く関係ないかのように、ヒマワリはここ何日間で、都合よく雨も降っていたこともあってか、目まぐるしい成長を遂げています。
本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、ありがとうございます。
さて、ロシアが今後どうなるかは、小生には明確には判りませんが、グローバルな政治や経済は目ざとく動きが速いようです。ロシアとはエネルギーの輸入などで親密度の高かったインドが、米国との関係の強化に早速動き出しました。モディ首相は国賓として訪米をして、大いに歓迎されました。ロシアとは微妙な距離を置いても、米国からの投資受け入れ先とならんとして、先を読んだのかもしれません。
投資資金の流れは早く、既にインド株は最高値に入ってきました。
現在当惑しているのが中国の習近平国家主席ではないでしょうか。
ロシアに頑張ってもらわないと、万一台湾問題が現実化した場合、ロシアのように外貨資産が差し押さえられたりして、同じ目に遭いかねないからです。なにせ、米国債の保有額だけでも8,689億ドルもあるのですから。
もし中国が米国債を大量に売りに出したときは、危険なシグナルと市場から認識されるのではないでしょうか。
仮にウクライナの戦火がやんで、復興需要が出たとき、もしグローバル的に不況に陥っていたとすれば、その復興需要が、そこからの脱出の切っ掛けになるのかもしれません。
これが、日本国内の震災や豪雨災害復興となると話は別で、経済成長率は活性化するのでフローであるGDPは伸びるのですが、その資金となるストックの方は減少します。
それをただ、国債発行にだけ頼ると、更に国債発行高が上昇することになり、円安の遠因になるのだと考えられます。それでも国内で賄えればよいのですが、国内で賄なえないと貿易赤字となって、更に景気の足を引っ張りかねません。
この一年、残りの半年でどのような変化が起きますか、何があっても対応しなければなりませんね。
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本日のボンドランチ
半年前にも食べた気がする・・・