統計史上最も高温となった10月も去って、月が変われば早々に元台風21号が熱帯低気圧に変わって東へ進んできて、2日の土曜日などは東京でもところにより、強い雨に見舞われました。
でも翌日と翌々日の昨日は素晴らしい青色の好天に恵まれ秋たけなわを感じました。久し振りに外の心地よいであろう眺めも見たくなり、屋上に上がれば、東京の景色が一望のもとに見渡せます。短いと言われている秋の絶好の一日です。
ふと近場に目をやれば、このマンションの周辺にはお寺が多いことを改めて再認識です。日ごろはあるのが当たり前で、何とも思ってもいないのにです。ランチ後の天気もいいし、散歩がてら、周りの寺も見てこようと思って出かけました。
まず境界を接して、浄土真宗の源慶寺さん、細い道を挟んで曹洞宗東長寺さん、そして外苑西通りを渡って浄土宗の長善寺さんです。でも長善寺さんの墓地は外苑西通りの手前に飛地となって、あるのです。
江戸時代の古地図にもこれらの寺名は載っていることから、四谷のこの辺は寺町だったと思われます。隣は徳川御三卿の田安家をはじめとする武家屋敷だったようです。
その後明治以降外苑西通りが通り、墓地の中央を分断して庫裡と墓地が分かれたのかもしれません。
四谷と言うだけあって、昔、谷であったであろう名残は今でも随所に見られます。ですから坂が多いのですが、お寺もその途中にあったりして、土留として擁壁をみな創っています。
その壁も結構高いものもあり、外からそう容易には越えられないようになっていますし、お寺によってその形も異なり、壁の種類も多いようです。
そして選挙と言えば、必ずと言ってよいほどに、この壁に選挙ポスターの掲示板が設けられるのを見かけます。選挙にも区会議員から国会議員までいろいろありますが、この前の衆院選などもそうですが、一番多く見かけるのは、小生の知る限り、お隣の源慶寺さんの壁のようです。
本日も小生のブログにアクセス頂きましてありがとうございます。
衆院選の結果、自民一強が崩れ、野党の躍進が目立ち、中でも数では立憲民主党に及ばないものの、国民民主党が選挙前の7議席から28議席と4倍増となる躍進ぶりです。そして党首の玉木雄一郎氏は大モテモテのようすです。自民党は勿論、立憲民主からも、はてはアメリカ側からも要請があり、エマニュエル駐日大使と会談方向とか言われています。
国民民主の政策はいろいろとありますが、なかでも現役世代の特に若者にささったのは「手取りを増やします! 103万円の壁」ではなかったでしょうか。街頭演説や打上げの東京駅頭では小生も「勢いあるなぁ~」とTVを観ていて感じたくらいです。
確かに「手取りを増やす」というワン・イシューは若いサラリーマンや子育て世代にはウケルと思います。その中で言われている「103万円の壁」問題は、企業側としても「人手不足」解消には役立つと思います。
103万円を178万円に壁を引き上げようというものです。
でも一方で財源も確保しなければなりません。財源が確保できなければ単なる「財源のないバラマキ」となってしまいます。玉木代表は「税収の増収分を充てる」と言っています。
政府試算によれば、壁の引き上げにより、7.6兆円の減収になるとのことです。歳入(=税収)の3本柱は大きい順に消費税23.8兆円、所得税17.9兆円、法人税17.0兆円となります。増収分で賄うと言いますが、そんなに簡単ではないと思います。所得税の減税となるのですから、これ以上法人税を上げれば企業が国外へ出ますし、景気も悪くなるかもしれません。
所得税の課税最低限の引き下げも、きっと低所得層に拒否されるでしょう。残るのは消費税を上げるしかありませんが、これには今までの経緯から言っても、反対が相当あると思います。きっと自民党とのパーシャル連合で、壁を103万円から178万円までのどこか途中で、手を打たざるを得ないと思います。
そもそも「年収の壁」とは:従業員の年収が一定額以上を超えると、社会保険料や税金の負担が増加したり、扶養から外れたりすることで、手取り収入が減少してしまう境界線を指しています。
100万円の壁⇒住民税の支払いが発生
103万円の壁⇒所得税の支払いが発生
106万円の壁⇒従業員51人以上の企業の場合、健康保険・厚生年金への加入が必要:即ち社会保険料の負担が発生
130万円の壁⇒従業員50人以下の企業でも、配偶者の社会保険の扶養家族から外れるため、自己で国民健康保険・国民年金への加入が必要。
等々超えなくてはならない壁はさまざまあります。
元台風の熱帯低気圧一過の東京、青空がいっぱいです。
本日のボンドランチ
宮川のうなぎは金額がちょっと壁