果てしなく広がる天空に、よくもこんなに水があるものだと思うほどに、先週は毎日のように雨が降り続きました。
ところによっては浸水被害に遭い、なかには、家に入った泥を家族総出で掻き出したりして、大変な思いで後片付けをしている姿や表情がTVに映し出されると、その失望感、疲労感が他人ごととは思えなく、さぞや辛いだろうとやるせない気持ちにさせられます。
昨日の日経には空家問題がとりあげられていました。現在全国で849万戸が空家で、住宅総数に占める割合は13.6%に達し、約7戸に1戸は空家という状況だそうです。すると空家などは、集中豪雨後の跡片付けが進まないことから、地域の復興を妨げるものになり、困ったことだと報道しています。
それなのに、次から次へと新築住戸が増えていますし、よく宣伝も目にします。
人口減少社会では一体これから空家問題は、どうなっていくのか大いに心配になるところです。有効活用するのか、取り壊すのか、どちらにするにしてもなんとかしなければなりません。
当社も空家住宅ではないのですが、同じような問題を抱えて、思案投げ首で有効利用か取り壊しか考え中です。
また、このところ長雨のせいなのか、朝晩はときとして日中でも気温が下がり、就寝時などクーラーを使用しなくてもよく眠れる日も現れました。もちろんぶり返し真夏日もまだあることでしょうが、そんなことはおかまいなしに季節は前進していくつもりのようです。
長雨のせいもあって、例のヒマワリも急に元気がなくなり、首をたれてうつむきかげんです。中には一本の茎に小さな花を2つも付けたものもいます。
また、例年なら、いつもの街路樹あたりから、夜になると鳴き出し始める虫の声も全く聞こえてきません。これも長雨の影響でしょうか。
以前は全くと言ってよいほど天気予報など気にしていなかった小生ですが、こう降ると、最近はこまめに天気予報で情報収集です。
たまの休日などに、いつもは気にしない日暮れの早くなったことに気付くとなんとなく、あの嫌だった猛暑が少し懐かしくなるから不思議です。
昨日などは、少し暑くはなったものの上空には夕方、薄雲の中、秋を思わせる半輪の月がまだ青味のある夜空にかかっていました。一方大型の台風11号はゆっくりとはしていても、力を増して東シナ海を北上し、6日には九州に接近するかもしれないとウェザーニュースは言っています。
またコースにより、秋雨前線を刺激して、東から西日本にかけて大雨になるかもしれません。天気が悪くなりそうで、地域によっては警戒が必要ですね。
台風11号のように、大型で強いメッセージとなったジャクソンホールでのパウエル議長の発言、「米国の利上げ」から1週間が過ぎました。
本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、ありがとうございます。
今、世界の市場はかなりの波乱の展開となっています。まず世界の株価が総じて下落して、世界の株式時価総額は約5兆ドル(約700兆円)も減少しました。為替相場では各国通貨に対してドルが全面高となり、特に円は24年振りの安値1ドル=140円の大台を突破しました。
世界の時価総額は一つの節目が100兆ドルと言われていますが、9月2日時点では95,6兆ドルとなり、各国中央銀行が政策金利を相次いで引き上げた6月中旬以来の大幅な落ち込みを見せたことになります。
ジャクソンホール会議での、パウエル議長の僅か8分の講演で、市場の空気が一変するなんて、大型の強力台風よりも何倍ものエネルギーを持った発言だったのでしょう。この台風発言により、様々な局面がこれから浮上してくることは確かなようです。
この先、この高波は当面続きそうです。今迄は米国で景気後退懸念が持ち上がるたびに、FRB(米国中央銀行)は緩和策を打ち出すことによって、株価を支えてきました。しかし、今回は大きく局面が変わって緩和策が当面期待できないとなると、どうなるのか天気予報より難しい判断(企業業績や景気にどう作用してくるか)となることでしょう。
現下、世界の景気は明らかに局面が変わったと考えられる節があります。4~6月には米国がマイナス成長となり、欧州はウクライナ戦争のとばっちりでエネルギー高で景気後退は避けられないとの見方です。
また、中国では新型コロナウイルス対策の都市封鎖が再び始まり、景気は後退することになると考えられています。
今回の大型台風発言により、経済がその利上げに耐えられないとなれば、市場はさらに影響を受け、最悪の場合は将来その後始末に何年もかかるのかもしれません。
今、大型で強力な台風11号の進路がどちらに向かうのか、また今後の世界経済はどうなるのか判断が難しいですが、行ったり来たりを繰り返しながら、やがて季節変わりで、場面が変わるようなことになると困りますね。