11月8日の宵に皆既月食が起こり、さらにその月食中に月が天王星を隠すという惑星食も起こるという、非常に珍しい現象が442年振りに現れると、しかも東京でそれらが始まる時刻までもが、詳しく報道されていました。
まだ残照がビルにかすかに留まるうちから、何度となく外に出ては、満月となった暮れなずむ空に白っぽく光る月を観察していました。
いよいよ辺りが暗くなると、月はさらに高い位置にのぼり、天体ショーの始まりです。白い月が下の方から少しずつ欠け出し、とうとう月は赤銅色になってしまいました。
その後も観測と云っても肉眼ですが続けましたが、勿論その赤銅色の月の陰に隠れる青い惑星である天王星の、ショーの時刻には目を凝らしましたが見えません。後でTVニュース番組でその瞬間を観ました。
地球が太陽と月の間に入り、地球の影が月にかかることにより、月が欠けて見えるのです。我々も日常でも経験する、物にさえぎられ見たいものが見えなくなるのと同じ現象ですが、宇宙空間でこれだけ大々的スケールとなると、不思議でさえあります。
それも、あんなに遠くにあるものたちが織り成すショーが何時に始まり、何時まで、地上のどこで何分くらい観察できるのかまで事前に判っていて、小生たちに知らせてくれるのです。
目でよく見え、かつ手に取り、身近で起こったりすることの方が、逆に良く判らないことが多いようです。
コロナも今後は一体どうなるのか、判りませんね。小生は昨日オミクロン型のワクチン接種をしてきましたが、第8波はどうなるのでしょうか。接種すれば大丈夫と云うよりは、罹患しても重症にはならないと云った程度のもので、外国などでは3回の接種後は以降の接種は行われず、マスク無しで出歩ける国もあるかと思えば中国のように、厳しく徹底している国もあるなど、こちらもよく判りませんね。
本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、ありがとうございます。
さて、ここ最近の金融マーケットの動きに対しては、TV、新聞の専門家のコメントを見ると、皆さんそれぞれさまざまな意見があって、本当のところはもしかすると天体ショーの正確さのようには判っていないようです。
現在、世界的に進行中のインフレに対しても、天文学的見地にたてば、たがが40年振りのことであるにも拘わらず、正確には誰も読めません。今のマーケット参加者たちも殆んど当時のインフレを書物で読んだり、話に聞いたぐらいなのではないでしょうか。
即ち、金融マーケットにいるプレイヤー皆さんが、未経験の分野で、40年前とは経済環境も異なるし、昔のインフレ時における株価や債権価格の跡をトレースしても、傾向は摑めても、それが今の状況にあてはまるわけでもありません。
そうなると、結局は先週末の米国やそれにつられる日本株の急騰などを見ても判るように、米国の消費物価指数が、事前予想の8%をいくらか下回ったため、FRBは12月に利上げ幅を、縮小するのではないかと云う単なる楽観的な見方によって一斉に同じ方向に行動しているように思えます。
ようするに未経験分野においては、誰かが動くとマーケットに遅れまいと、機関投資家の皆さんはマーケットを追随する形となり、また何か情報が入れば、よい悪いは別として、同じように追随する姿勢をとることになるのでしょう。
要は少し先のことでもわからないと云ったところが本音でしょうか。
遠い宇宙の動向は判っても、身近に起こる事態は一寸先も見えないと云うか、判らない遠視なのかもしれません。いや、人の考えや気持は流動的で近くても、判り難いのかもしれません。
昨日は少し暖かかったのですが、風が強く吹き出し、枯葉がカサコソ街路で舞っているうちに、やがて雨模様となってきました。
「ボンド社長のウェビナー」のお知らせ
来る11月17日木曜日 19:00~20:00
お題「金融市場リスクと不動産市場リスク」
参加者の皆様と一緒に考えてみたいと思います。
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ボンドランチ「はじのほうから欠けてます すき焼きうどん」