そらを見上げれば、昼どきだと言うのに、薄暗くじめっと、うっとうしい日曜日です。気温はそれほど高くないはずなのに、湿度がきっと相当高くて、蒸し暑く、気怠く感じるのでしょうか。それとも昼と朝・夕の寒暖差から風邪でも引いたのでしょうか。
10月に入って、秋たけなわというのに、今年はどうも天候が安定しません。
政治と経済は付きものですが、先月末の27日(金)の株式市場が閉まった直後に、自民党の新総裁に石破氏が選出され、休日2日を挟んで30日の東京株式市場では、日経平均株価がご祝儀相場とは反対に急落です。
27日比の下げ幅が一時1,900円を超えて、3万7,800円までの下落です。市場関係者は「石破ショック」と呼んでいるようです。
幅広い銘柄に売りが膨らんで、外為市場での円相場が円高方向に進んだことと相まって、全面安の展開です。石破新総裁が選出される直前までは、金融緩和の継続を強調していた高市早苗経済安全相の期待で上昇していた株価が、逆転劇で冷や水をかけられたことによる側面もあると考えられます。
その石破ショックにご本人自身がショックを受けたものか、直後の10月2日(水)、首相就任後初めて日銀の植田総裁の元を訪れ、「今は、追加利上げをするような環境にあると考えていない」との認識を示したと報道されています。
これ完全な手のひら返しですよね。この台詞は高市氏が言っていたことで、石破さんは追加利上げに前向きと見られていたのに、よく言えますね。
でも、その途端に東京外為では一時1ドル=147円と前日比約3円の下落と、当分の間は追加の利上げはないと市場は判断したようです。この円安を追い風に10月3日の日経平均も前日比約743円高と急反発です。
一国の首相ともなると手のひら返しでも、市場に与えるアナウンス効果は大きいのですね。
そんな株価が乱高下するなか、当社の株価を気にしながらも、インターネットラジオ番組「藤沢久美の社長Talk」に出演してきました。
スタジオに入って、マイクを前にいざ本番となると、直前まではけっこう緊張したのですが、収録となれば、後で編集が効きますので少し楽な気持ちでお話できました。
放送はVoicyチャンネル配信で10/14(月)と10/16(水)と10/18(金)の3回に分けてのようですが、よかったら是非お聞き下さい。
本日も小生のブログにアクセス頂きましてありがとうございます。
それにしても石破新首相所信表明演説でも、「ルールを守る」「日本を守る」「国民を守る」「地方を守る」「若者・女性の機会を守る」と強調していました。
総裁選候補者のときはあんなに、「ルールを守る」「約束を守る」「筋を通す」と言っておられたのに、その後の言動を見ますと最初から言行不一致と言わざるを得ません。
まずは、組閣の時から菅さんや元岸田派の人たちの重要ポスト入りと言う、論功行賞とお友達の入閣が取り沙汰されています。
そして、党幹部に迫られたのでしょうか、10月27日(日)に解散を早々に決定しました。これも総裁選のときに言っていたことと、違っているように思うのですが。
これでは「納得と共感」が得られますかね。
石破政権の世論調査でも、発足直後の51%をやっと超える程度の支持率で、歴代でもかなり低いようです。
次のハードルは総選挙における自民公認候補に裏金問題議員を入れるかどうかですが、6日(日)午後2時過ぎ、党内対立が起きそうな石破総裁としては思い切った裏金議員の一部非公認に踏み切ったことを発表しました。
もともと、政治は党利、党略で動くと言われていますが、「石破カラー」を初めて少し出したようにも見えます。石破カラーを本格的に出してから、国民の「信」を問うべきと思うのですが。
一方、イスラエルがイランに次の攻撃をすれば、中東は再び戦火に包まれ、日本の事情も一変して、それがトリガーとなって超のつくインフレに突入するかもしれません。
オーストリアもドイツ、フランスも極右政党が勝利しています。なんだか世界中きな臭い状態に入るようで少し不安です。政治も、経済もお天気同様に安定しないですね。
とりあえず目前の総選挙を含めて、石破政権には早くも正念場がやってきます。
国民からも、市場からも不信任を突きつけられないよう短期政権で終わらないよう、安定した政権運営を願うばかりです。
本日のボンドランチ
肉ばかり食べていると
食バランスが安定しませんね。