2024.05.20社長ブログ

定まらない

梅雨の走りかと思えば、初夏を通り越して、真夏日となるような日もあり、なんとも、定まらない気候です。
みずみずしい若葉の季節なのに、今年は寒暖差アレルギーにも悩まされ、花粉症がそのまま続いているようで、どうもスッキリしません。
昨日などは、午前中は曇り空で太陽も薄く姿を見せていましたが、午後には雲も厚みを増してきて、やがてポツリポツリと降りだします。時季を前倒しにしたように、咲き出したアジサイたちはなんだか嬉しそうです。

毎年、温暖化のためか少しずつ季節の進行が早いように感じているのですが、今年も昨年のように暑くなるのかしらと、今から心配しています。米気候予測センターによれば、日本に猛暑をもたらす気圧配置となる、「ラニーニャ現象」が7～9月に発生し、ピークは11月頃となると言っています。きっと残暑も厳しそうです。
しかし海面水温の分布のちょっとした違いや、偏西風の位置、高気圧の張り出し方など多くの要因によって大きく変化する可能性もあり、予測が難しく、定まらない気候とも言っています。

暑い期間が長くなると、どうしても体への負担が増して、熱中症には注意が必要だと思います。当然に地球温暖化によって海洋にも大気中にも熱エネルギーはこれまで以上に蓄積されているため、様々な要因が重なれば極端な高温も出現するかもしれません。

このように地球規模で、自然要因も変化しながら、またCO2の排出などで各国の思惑も絡みながら、地球環境は悪化し続け、いつか、人が住めないような高温の地球が出現してしまうのではないかと心配しています。
同様に、現在の世界経済も、また世の中のありさまも、なんとなく部分的には説明がついているようでも、全体的に入り乱れて、わけがわからないことが起きつつあるように思えてなりません。

一方、この核の存在する世界で、各地で戦争状態が続き、武器にAIが利用され、かつ進化して、既に実用化されています。そのうち核とAIが融合して、人がコントロールできない世界で、極端な事態が出現するかもしれません。

本日も小生のブログにアクセス頂きましてありがとうございます。

米国の代表的な株価指数ダウ工業株30種平均が、17日（金）に終値で初めて4万ドルの大台を突破しました。2008年のリーマンショックの翌年3月の安値6,547ドルから指数はたった15年で6倍に拡大したのです。
それによって、世界の時価総額に占める米国企業の割合は50％に迫り、株式の世界では米国の一人勝ちの様相を呈してきました。

この状況は、2008年のリーマンショック後7年間米国は0金利政策を続け、FRBは国債などを大量に購入し、量的緩和を続け、市中に潤沢な資金が出回り、株式などのリスク資産にマネーを向かわせる効果から生じたものと考えられます。
それに輪をかけたのがコロナウイルス流行時の大規模緩和で、経済の実態に合わない株高になったのだと思います。「危機対応の緩和が次のバブルを生む」と言うのは本当かもしれません。

全く今の日本も米国の後追いをしている形だと思われます。
しかし異なるのが極端な通貨安となったことです。輸入材は全て値上がりとなり、プッシュ型インフレとなっています。その象徴的なものが、貨幣とガソリンです。
貨幣は財務省造幣局が製造しています。その原材料の金属は、ほとんどが輸入物で地ガネも相場が上昇していますが、円安が輪をかけています。公表はされていませんが、地ガネから計算すると、五円玉の材料費が4.71円に、10円玉は7.54円になるそうです。1ドル＝170円になると円安だけで材料費が額面を超えることになります。
更に円安が進めば、全ての貨幣の材料費が額面を超える極端なことになるでしょう。
一方、ガソリンは7月に福沢さんが渋沢さんに一万円札が切り替わるときに、補助金が終了し、価格が高騰するだろうと言われています。

リーマンショック時のFRBの総資産が9,000億ドルだったのに、危機対応の量的緩和によって、2022年4月時にはピークとなり10倍の約9兆ドルに達しました。
でも、さすがと思えるのは、ピーク時からQT（量的金融引き締め）で総資産は7.3兆ドルにまで減らしましたが、それでもコロナ禍前より多いのです。
振り返って今の日本で、こんな割合でＱＴをかけられるのでしょうか。もし、実施したら、それこそ株価は大暴落、景気は極端に悪化するわで、混乱を招くおそれがあると思います。
せいぜい金利を多少上げるのが精一杯だと思います。なにせ日銀は発行国債の半分以上の539兆円余りと大量に保有し、他にもETFは時価で74兆円保有し、REITも時価約7,800億円となっています。
いかに日銀が株式市場やREITを買い支えしているかもよくわかりますね。
これでは今の日本の株高もしっかりと定まっているとは言えないのかもしれません。