新年明けましておめでとうございます。
本日もアイボンドブログをご覧いただきまして誠に有り難うございます。
間もなく小寒(今年は1月6日)ですが、この日から立春の前日(節分)までが寒とされ、一年で最も寒い時期になります。体調の管理には気を遣う必要がありますが、寒の入りから九日目に汲んだ水は寒九の水といわれており、この水で薬を飲むと、長寿の助けになるとか。また、この時期の水は腐りにくく、いつまでもやわらかいので、昔から酒や醤油の寒仕込みに使われてきました。和紙も寒の水ですくと、張りのある紙になるそうです。
地球上に存在する水の量はおよそ14億立方キロメートルであるといわれています。そのうちの97.5%が海水などであり、淡水は2.5%にすぎません。更に淡水の大部分は北極や南極の氷や氷河として存在しており、地下水、河川、湖沼などの水として存在する量は地球上の水のたった0.8%です。しかもこの水のほとんどは地下水になります。河川や湖沼の水として存在する淡水の量は、地球上に存在する水の量の0.01%、およそ0.001億立方キロメートルにすぎません。
日本の30年間(1992年~2021年)の水資源賦存量(理論上、水資源として人間が最大限利用可能な量であって、日本の場合、降水量から蒸発散量を引いたものに当該地域の面積を乗じて求めた値)の平均は約4300億立方メートル/年です。また、上記期間における10年に一度程度の割合で発生する少雨時の水資源賦存量を地域別に合計した値(渇水年水資源賦存量)は約3300億立方メートル/年であり、平均の水資源賦存量の約 78%となっています。平均の水資源賦存量に対する渇水年水資源賦存量の割合は北海道、関東(臨海)、近畿、中国、四国、九州、沖縄では日本全体の値に比べて小さく、東北、関東(内陸)ではやや大きくなっています。ひとり当たりの水資源賦存量をみると、平均の水資源賦存量、渇水年水資源賦存量ともに関東、近畿、山陽、北九州、沖縄では日本全体の値に比べて小さく、北海道、東北、東海、北陸、山陰、四国、南九州では大きくなっています。また、国連食糧農業機関の公表データから、ひとり当たりの水資源賦存量を海外と比較すると、世界平均である約7100立方メートルに対し、日本は半分以下の約3400立方メートルです。
政府は、水の貴重さや水資源開発の重要性に対する国民の関心を高め、理解を深めてもらうために、毎年8月1日を水の日とし、この日を初日とする一週間を水の週間として定め、水に関する各種の活動を国、地方公共団体、関係諸団体の緊密な協力のもとに実施しています。2020年に内閣府が実施した水循環に関する世論調査によると、水道の水源の認知度をきいた結果、「具体的な河川や湖を知っている」が38.9%、「河川や湖であることは知っている」が37.6%となりました。年齢階層別にみると、50~59歳以上では「具体的な河川や湖を知っている」との回答が4割以上であったのに対し、18~29歳では1割強となっています。
水資源として利用可能な水量は、降水量の変動などによって絶えず変化するものであり、また、地域的には、毎年のように発生する大雨、干ばつといった異常気象が水の利用可能量に大きな影響を及ぼしています。将来的に懸念される問題点として、人為的な要因による酸性雨や、地球温暖化が水資源に与える影響が挙げられており、持続可能な方法で水資源を開発、管理していく方法をみつけていかなければなりません。弊社でも環境に配慮された不動産を所有するなど、何らかの行動を起こしていきたいと考えております。