昨年の暮れ、年末年始休暇には、あれもしよう、これもしようと思ってはいたのですが、過ぎてしまえば、なにやかにやと取りとめの無い雑事に時間をとられ、しなければと思っていたことの、ごく僅かしかできていないことに啞然とします。
そして、年が明け、例年通り仕事始めの4日朝礼には、当社の今年2024年を通して象徴する漢字一文字を、「革」と発表し、「まる」と送り仮名をつけ、「あらたまる」と読み、組織、制度、そして基本はそのままに、ビジネスモデルまで改革して、時代の変化におくれを取らないようにしようとメッセージを発しました。
年始まわりもそこそこに、多くの年賀状代わりのメールに対応しているうちに、成人の日も入った3連休に突入したのです。それでは、この3連休に昨年暮れに思って、やり残したことを少しでも取り戻そうと、思ってはみましたがまた、あれやこれやで昨日も暮れてしまいました。
昨日などは、日差しは強いものの、北風が吹いて寒く、向こう通りの店舗も皆シャッターが下ろされ、暮れの打ち上げをしたあの中華店も、今日は閉まって、行き交う車も少なく、世の中はまだ、お正月から覚め遣らぬ街の風情です。
昼頃になって、目薬を買いに、近くのスーパーに入っている薬局に行ったついでに、普段めったに行ったことのない、スーパーの中にも入ってみました。まだお正月から覚め遣らないのでしょうか、店内は人も疎らで、もう節分セールです。
あまりスーパーなどは行ったことがないからでしょうか、以前と違って「カブ」は見当たりませんでしたが、キャベツ、大根などの野菜などは、みな小分けになっていたのには、少し驚きです。きっと「おひとり様」世帯にも買い易いように、特に若い独身世帯には便利な個包装にしてあるのだと思われます。
たしかに、丸ごと買って、残して捨てることになるより、少し価格的には高目に感じても経済的で合理的ですね。
レジの支払い方法も、以前よりかなり進化していまして、ディスプレイ表示に従えばよいのですが、支払いに手間取るほどでした。
本日も小生のブログにアクセス頂きましてありがとうございます。
スーパーの野菜ばかりではありません。
上場企業の株式を買うのに必要な最低投資額も株式の小分けで、下がっています。
今、企業は株式を積極的に分割しています。1つの株式を複数に分けると株数が増え、理論上の1株価格は下がり、個人投資家も買い易くなります。
これも今年新たに始まった少額投資非課税制度(NISA)への対応によるもので、制度の普及にも弾みがつき、市場にもニューマネーが流入するので、分株することは良いことだと思います。
1989年(平成元年)の大納会で、株価が最高値38,915円をつけた、あのバブルの絶頂期の東証一部企業などにおける、最低投資額は平均で200万円でした。
それが去年の大納会(12/29)ではプライム市場における、それは日経平均が33年振りの高値33,464円に上昇したと言えど、約28万円でした。バブル期の7分の1になっていたのです。
これは東証の要請する50万円未満に収まるように企業側も分株に応じたからに違いありません。23年に株式分割を発表した会社は162社と高水準となっていました。
セブン&アイは3分割で19万円、出光興産は5分割で8万円、NTTは極めつきで、25分割の2万円が最低投資額となります。
なんとNTTは約44万円から約2万円に下げたのです。随分と思い切りましたね。
勿論、東証の要請もさることながら、物言う株主(アクティビスト)が攻勢をかけるなか、個人株主を安定株主として確保したいという思いや、株主総会資料などの電子化で、分割してもコストを抑えられるようになったことも大きいと考えられます。
それでも海外と比較すればまだ最低投資額は高いようです。
例えば米国のS&P500種株価指数の構成銘柄の最低投資額は、約1万7,000円程度です。英国においてもFTSE100種株価指数の構成銘柄も約2000円です。
あのグーグル親会社のアルファベットや、アマゾンドットコム、アップルでさえも、それぞれ2万円前後で株主になれます。1株から欧米では購入できるのですね。
日本株が小分けしても、まだ高いのには理由があるのです。それは「単元株」と呼ばれる日本株独特の制度のことです。東証では1単元(100株)ごとに売買されていますので、一般個人投資家にはハードルが高いようです。
当社も来たる2月1日に、現在の約160万株を5分割します。
小分けにして、新NISAに備え、多くの個人投資家に安定株主になって頂きたいと思っています。
大盛ご飯を除いて、全て小分け