126年間で最も暑かったと言われた、日本の暑い夏、7月も過ぎて、8月に入るや否や、NY株式市場は米の景気減速懸念に反応して、相場が急落しました。
それを受けて日本株も軒並みの急落です。そして、遂に、ブラックマンデーを超える下げ幅となりました。
その後株価は「半値戻し」に向かうなか、8月の8日には日向灘でM7.1、宮崎県で震度6弱の揺れを観測した地震がありました。皆さんがいつか来るとは思っている、南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」が初めて発令されました。
時を同じくして、台風5号が12日岩手県大船渡市付近に上陸して、東北地方を横断して行きます。
TVでは画面の左側半分のそのまた半分ぐらいに、「巨大地震注意」と「台風5号警報」が並んで画面を占有しています。その台風5号も秋田沖の日本海に抜け、熱帯低気圧に変わると、また南の海では日本に向かう「台風7号」が発生したとのことです。
日本のはるか南海上では、8~13日にかけて、台風5号~8号の四つの台風が発生したのです。
気象庁は、あまり聞きなれない気圧の低い大気の渦、「モンスーン・ジャイア」によって、台風の卵となる積乱雲のかたまりが、次々と発生していると言っています。そのうちの7号が東日本に接近してくると言うのです。
これがお盆休みと重なっているので、交通機関は大混乱が予想されました。その7号が15日に勢力の「強い」台風に変わり、日本の南を発達しながら北上してきました。
15日には当社も台風に備えて、16日の勤務はテレワークを推奨して、無理な出勤を控えるようチャットで皆さんに呼びかけました。
15日夜に帰宅してから、明日は未明から大雨と予報されていましたので、自宅マンションの窓から空を見上げれば、台風からの雲でしょうか、流れは早いものの、切れ間からの月影は鮮明に都会の夜景を浮き彫りにしています。
しかし、だんだんと風の音は激しくなり、眠りを妨げる程でした。朝は7時少し回っての出社となりましたが、途中、雨と風で、膝下はびしょ濡れです。午前中一時的に日が射す時もありましたが、夜刻、帰る時はビル風も混じって風雨激しく、傘をさすこともままならないありさまでした。
翌朝は朝から青空で気温が上がり、暑さを部屋にいても感じます。窓を開けて定点観測すれば、青空一面に白いはぐれ雲が一つ、台風一過の猛暑日は間違いなさそうです。
昼頃外に出れば、植込みの熱帯植物が例年より何倍も巨大化していることからも、日本列島が熱帯化しているのは確かです。
台風7号は、通り過ぎましたが、モンスーン・ジャイアではこれからも、台風の卵が次々に発生してくるでしょう。また「南海トラフ注意」も15日午後5時で政府の呼びかけも終了しました。しかし、可能性がなくなったわけでもなく、備え、警戒はすぐには解けないと思います。
同様に、株式市場は日米共に悲観一色だった先々週以来の、嵐は去って16日にはNY・日欧株も回復してきたと言えども、備えと警戒は解いてはいけませんね。
本日も小生のブログにアクセス頂きましてありがとうございます。
7月の雇用統計が悪い結果で、これだけの世界的な株価急落となるような、パニック売りが出たと言うのは、今の株式市場は通常の状態ではなく、個人も機関投資家もいつか必ずくる危機に半身の構えなのではないでしょうか。
世界経済は今までの金融緩和によるインフレを抑制するため、金利のある世界やお金の量的引き締めをしても、軟着陸(ソフトランディング)するだろうと考える一方で、それに懸念も併せ持っているのだと思います。
主要中央銀行の首脳や経済学者による経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」が22日~24日、米国ワイオミング州のロッキー山脈を望む山荘で開かれます。
FRBの利上げは2022年3月から23年7月まで続いて、政策金利は5.25%~5.5%と高水準となっています。また同時に、QT(量的引き締め)も行ってきて、ようやくインフレも目標の2.0%に近く低下してきたところです。
よって、景気の配慮も含めて利下げへの転換を仄めかすのではないかと、ジャクソン会議後23日に予定されている、パウエル議長の講演が注目されているのです。その発言により、またNYの株価も反応します。
すると、必ずと言ってよい程日本株も連動します。ですからFRBパウエル議長の発言は、いつでも注目されるのです。先日は、植田総裁の発言も合わせ技で注目されました。
世界の株式時価総額は118.2兆ドル(2024年6月末)で、そのうち米国が56.9兆ドルとなり、48.1%を占め、中国が8.5兆ドル(7.2%)、日本が6.3兆ドル(5.3%)の3位でした。
これでは世界経済が軟着陸するかどうかも株価の騰落も、米国次第と言っても過言ではないかもしれません。
本日のボンドランチ
嵐の前の豪華な腹ごしらえ