外出したのは土曜日の10時頃だったでしょうか。ぽつり、ぽつりと久しぶりの雨が降り出し、少し歩けば傘が欲しいぐらいになってきました。日傘が雨傘になったラッキーな人もすれ違います。
西の空には一部青空も見えていて、そう、15分程もサァーと降り抜けたと言った感じです。脇を見ればあじさいの葉にも水滴となって、まだ溜まっています。
この何日間か猛烈な太陽に照らされていた葉や土から、むっとするような湿った草いきれが舗道に居ても届きます。一瞬の干天の慈雨と言ったところでしょうか。
昼もだいぶ回ってから遅いランチに部屋に戻り、テラスに出れば、ヒマワリが急成長していることに驚き、サボテンが無数の子サボテンをつけているのにはいつも部屋から眺めていた反対側なので気付かず、ビックリでした。この季節、植物の生長にはたった一日の間でも目を見張るものがあります。これで更に一雨くればと、人も植物も願っているところですが。
台風は困ります。
7月1日(金)に、昨年から係わっているマリオン財団が、評価基準に基づいて選考した8施設に助成金を給付しました。その中で選考委員ら(児童養護の専門家2名と
小生)が皆で満点をつけた、小平市にある「二葉むさしが丘学園」に強い陽射しの中、車で出かけました。11:00頃に到着したのですが、園児は皆学校に行っていて誰も居ません。
小生が昔のイメージで想像していた施設より、格段に立派でして、庭も広々として、体育館もママさんバレーにお貸しするほど整っています。
経営は社会福祉法人によるものですが、その施設長のお話をお聞きしました。感心したり、同情の念が起きたりと、日常の仕事の中では決して味わうことのないお話に、しみじみとさせられました。
例えば現在の施設に入ってくる児童の殆んどが、昔と異なり、ドメスティック・バイオレンスを受けていた子供たちで、心理的ケアを必要とする者が多いそうです。それに次いで学ぶ力を育む取り組みが大切と仰っていました。まるで砂漠に蒔いた種を育てるがの如くで、あきらめず続けてたまに芽が出ると、報われた気持ちになるとのことでした。
帰りがけ、炎天下に置かれた車はとても暑くて、すぐには入れません。全ての窓を開け広げ、クーラーを回し、少しの時間外で待っている時、こんな中に置き去りにされた小さな子供は、親を信じるだけで、じっと待つしかないのかと思うと、不びんでなりませんでした。
帰りの車中で観たパンフレットの施設長挨拶の中に「人生は後ろ向きにしか理解できないが、前向きにしか生きられない」と哲学者キルケゴールの言葉があります。滲んで見えていました。この訪問は小生の心に干天の慈雨となりました。
本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、ありがとうございます。
7月に月が変わるやいなや、世界のマーケットが大きく変わるのではないかと思うようなニュースが相次いで入ってきました。
プーチン大統領は6月30日、ロシア極東にある石油天然ガス開発事業「サハリン2」の運営を、ロシアが新たに設立する法人に資産を無償で譲渡するよう命じる大統領令に署名したと、新聞は言っています。
事実上の接収です。それに係わる大手商社の株価は1日で6%も下落しました。勿論、ガス会社の株価も同様です。
i-Phoneの値上げも、発表後すぐ行う異例の早さです。半導体不足や供給制限、急激な円安という消費者にとっては正にトリプルパンチです。
これから日本のインフレも、同様な状勢でスピードに加速がつくかもしれません。
また、ロシア同様に世界脅威の震源地中国では7月1日、香港の中国返還25周年の記念式典で習主席が「1国2制度は成功した」として、自由と成長を強調しました。これには即、台湾が反応して異論を唱えています。
また、習主席のゼロコロナ政策による、サプライチェーンの分断や中国景気の減速も現実になってきました。
さらに、日銀が7月1日発表した6月の短観で大企業製造業の景況感は2四半期連続で悪化しており、エネルギーを中心とした資源高と円安の同時進行が、企業の収益を下押しする要因となっているようです。
なんとか、今度の参院選で、この世界リスクが続く中、国民には干天の慈雨となるような政治に期待して、今日、これから期日前投票に行ってきます。
本日のボンドランチ
久し振りの肉料理
体にとっては干天の慈雨