毎年今頃の時季になると、小生のブログで新宿四谷四丁目にある地域のパワースポット、田安・鎮護稲荷神社の二の午祭を取り上げています。
今年もパワースポットの祭禮が昨日挙行されました。去年は神事の後、隣の公園で行われているはずの、餅つきやとん汁の振るまいも、雨の為中止となってパッとしませんでした。
小生は神社の奉賛会には参加していませんが、招待されているので、前の日から天気が気になります。予報では気温は高目で、雨は降らないと言うものの夜、空を見上げれば春の朧月と言うには早いものの、それを連想するような月が出ていて、春に先駆けているようです。
昨日は、朝から日射は強く、暖かく、祢宜さんの祝詞(のりと)で神事が始まる頃には15℃を超えていたかと思います。
四丁目にはこんなに子供がいたのかと思うほど、お母さんに連れられて、お詣りする親子連れが列をなしています。その後、餅つきやとん汁の振る舞いにも多くの親子連れが集まり、大いに盛り上がりました。
四谷四丁目界隈は田安徳川家の下屋敷であり、剣の指南役柳生家の下屋敷も近くで、両家のお屋敷に祀られていた稲荷神社が合祀され、田安・鎮護神社になったのです。
田安家は八代将軍吉宗公が作った御三卿(田安、一橋、清水)の一つで、徳川宗家で、家康公を始祖とする家系です。
その徳川家も家康公から三代将軍家光公までを武断政治、四代将軍家綱公あたりから、三大美事と言われる、末期養子禁止の緩和、殉死の禁止、大名証人の廃止(大名の奥方などを江戸に住まわせ、証人として人質にとっていた)等が行われ、それまでの強権の武断政治を文治政治に改めました。
それまでは武家諸法度で、当主(大名)で嗣子のない者が事故や急病などで死に瀕した場合、家の断絶を防ぐために、緊急に養子縁組することを禁止していました。家臣の都合の良い人物にすげ替えるような不正を防止し、藩を幕府は取り潰すなどの強権により大名の力を削いでいたのです。
徳川三代将軍までの強権発動の武断政治と、いよいよ始まった「世界最強軍事力の背景による脅しと取引」のトランプ政治とは、どこか似ていませんか?






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トランプ大統領の選挙スローガンは、アメリカを再び偉大に(MAGA)、アメリカを偉大なままに(KAG)と言うものです。
それを達成する為なら「強権発動やむなし」と世界最強の軍事力を背景に強引な取引政治のように見えます。謙虚さは微塵もありません。
大統領就任後まだ僅かだと言うのに、次々と世界に波紋を投げかけ、関係者を動揺させ、騒ぎを起こしています。
これで本当に世界は良い方向に向かうのでしょうか? いや、米国民のためにもなるのでしょうか。
DOGE(政府効率化省)のトップはイーロン・マスク氏であり、ホワイトハウス内の大統領直轄の組織と位置付けられています。特定の政府職員のみに許されていた「財務省データ」にアクセスするなどして、情報を得たのでしょうか、ミッションであるムダ削減を理由に230万人いる連邦職員に早期退職を募るメールを送ったそうです。
また、USAID(アメリカ国際開発局)の閉鎖を打ち出し、マスク氏は「6.5兆円のムダ使い」と言っています。アメリカの人道的支援はこれで無くなるのでしょうか。
USAIDは世界中の紛争地域や貧困地域で食料や医療援助を行ってきました。日本も能登の大地震ではお世話になっています。
強権政治も、イスラエルとハマスやウクライナ戦争を停戦させるのには有効かもしれませんが、そこにガザ地域の所有権とか、ウクライナの鉱物資源の採掘権などディールが絡むと話が変わってきます。
現在もロシアとの停戦交渉に向けて、ウクライナのゼレンスキー大統領は米国や欧州と歩調を合わせて合意点を見つけ出そうとしているようですが、そこに米・ロ主導の交渉が、ディール付で入ると、まとまるものも、まとまらなくなってしまうと思います。
トランプ大統領の得意技、高関税率も、よく考えてみれば、米国として輸入品が高くなれば米国内の産業も確かに競争力は取り戻すかもしれませんが、それは一過性の話で、結局は輸入物価は高騰し、国内の諸物価もやがて高騰して、米国民にインフレという大きな負担を強いることになるのだと思います。
そして、結局それは世界の貿易を縮小させ、世界の成長力を脅かし、世界経済が不安定になるような気がしてなりません。
どうも経済にとっては、トランプ強権政治はマイナス要因を生むことになりそうです。
どこかで文治政治に変わらないといけないと思います。

本日のボンドランチ
二の午祭のお土産弁当