2024.01.29社長ブログ

後始末

週は北海道や能登の被災地を含め、日本海側に広い範囲で大雪が降り、雪雲は一部太平洋側にも流れ込みました。都心でも雪になるかもと言われていましたが、それどころか青空が広がり、日中は風さえなければむしろ暖かいくらいの日もありました。
そんな朝は、出社前に、窓の外を見ると2ヶ所からの日の出があるような、そんな光景が出現します。

昨日の朝の、9時少し前に揺れは一瞬でしたが、実感としては突き上げるような、大きな地震を感じました。
朝のTVニュース番組でスポーツコーナーに切り替わったところでしたが、すかさず番組は同じキャスターで、関東近辺の震度などを伝え始め、都内23区は震度4と言っていました。気になったのが、震源が東京湾で深さ80Kmと聞き、加えて同程度のものも今後起きそうとのことです。
マグニチュードは4.8と、さほどではないにしても一瞬ですが、首都直下型地震を連想させ不気味な感じさえ抱きました。

元旦に起きた能登半島地震の被災地の映像は、毎日のTVニュースのトップに出てきます。現在も、第一級の寒気が日本を目がけて南下中で、能登を含め日本海側は、大雪や大雨が予想されていて、土砂災害に注意が必要とのことです。
また気象庁は引き続き強い揺れを伴う地震に、注意が必要と言っています。地底では一体何が起きつつあるのでしょうか、不気味ですね。

倒壊した建物や家財道具の撤去、後始末も日本国中からボランティアを含め多数の援助隊が入っていますが、今の時期の能登地方の、この気象状況が、それを大きく阻んでいます。
どんなに世の中が発展し、宇宙に行く時代になっても、身近な地球のことはかえって解らず自然にも勝てないのですね。

昨日の昼前、外に出てみると、丁度、新宿シティハーフマラソンが終了したところらしく、コーンが片付けられ、ボランティアの人達も通りの向こう側に一塊となって何かを待っている様子です。やがて大きめのバンが来ると、こちら側にも聞こえてきました。「お待ちどうさま、お弁当です!」
後始末のお手伝いってけっこうおなか空きますよね。

本日も小生のブログにアクセス頂きましてありがとうございます。

週末26日のニューヨーク株式相場は、インフレ鈍化で、続伸して3万8109.43ドルで終了し、前日に続き過去最高値を更新しました。
また、東京市場も同日は大引で、約500円程下げで3万6000円を割り込んでしまいましたが、それでも3万5751.07円で高値圏を保っています。
日米の株価は共に、今年に入って、上げ幅を急ピッチに上げてきています。特に日本株などは、あの1990年代のバブル経済崩壊後の高値を更新し続けてきました。
ここで一服はしていますが、この状況に乗り遅れまいと、若者達は新NISAも手伝って株式投資を始めている様子は、昨年末から当社IRでも、強く感じているところです。

この様子には、平成バブル崩壊を、身をもって経験した小生にはどうしてもデジャブが拭いきれず、不思議と言うより不気味にさえ感じられます。
当時の経済状況は、実質経済成長率は5%を僅かに越していたと思います。ですから3万8915円を記録したのも楽観的ではありましたが、当然感もあったと思います。それでも最終的に株価は崩壊しました。

では現下はどうでしょうか。日本経済は長期に停滞し、1968年から世界2位を誇ってきたGDPも中国、ドイツに抜かれ4位になると言われています。
ですから株価上昇の理由を、経済力に求めるのは筋違いであるとすれば、経済改革やデフレ脱却期待、中国からの資金シフトなどいろいろと言われますが、どれも、確度はそれ程高くないのではと思われます。
ただ、カネ余りの中で出来たバブルは、経験論的に危険なのではと思っているだけなのです。

株価は将来の企業の収益性の反映であり、実体経済や企業改革による収益性の改善などに、基盤を置いたものでなくてはならないと考えています。
そうでないとただ、富への執着をカネ余りの下で追及しても、バブルを繰り返すだけで、崩壊をその度に味わうことになるのではないかと心配します。

そして崩壊後の後始末は、ボランティアの皆さんにも手伝ってもらい、ハーフマラソンのコーンを片付けるのとは異なり、能登の震災後の後片付けをするが如く、後始末には大へんなご苦労が伴うものと考えられます。
本当に地底で何が起きているのかは、誰にもわかりません。しかし何があっても、たとえ建物が崩壊したとしても土地は残ります。
その土地を基にまた再興はいくらでもできます。それが、周辺に四つのプレートが相接する日本の歴史でもありました。

        お弁当ゴミの後始末はしっかりと

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