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早いもので、3月も残すところ本日を含めてあと5日。間もなく新年度です。22日には、東京の桜が統計開始以来、2013年、2020年、2021年と並び、2番目に早い満開となりました。全国で最初の満開で、東京が一番乗りになるのは5年連続です。
今からちょうど111年前(1912年3月27日)、東京市が日米親善の証として米国に贈呈した桜の苗木が、ワシントンのポトマック川のほとりに植樹されました。当初は1910年1月に、約2000本の苗がワシントンに到着しましたが、病害虫に汚染され、すべて焼却処分されています。東京市は直ちに病害虫に強い苗木の生産を農商務省に委嘱しました。山桜の台木は高い園芸技術をもつ兵庫県川辺郡稲野村(現伊丹市)に生産を依頼し、その台木を静岡県庵原郡興津町(現静岡市)の農商務省農事試験場園芸部に運んで、東京の荒川堤の五色桜から採取した穂木を接ぎ木して育てています。そうしてつくられた苗木約3000本がワシントンに到着し、病害虫は全くなく、検疫官を驚かせたそうです。今年も現地では全米桜祭りがおこなわれ、華やかに花を咲かせています。
近年、4月の入学式の頃に満開だったはずの桜が、3月には既に満開になっており、今後、開花時期が早まるだけではなく、全国でいっせいに開花したり、場合によっては桜そのものが咲かなくなる地域まで生じる可能性さえある、という研究結果も報告されています。この異変の原因はいうまでもなく地球の温暖化です。英国のロンドン市は、超低排出ゾーンを今年8月29日からロンドン全域に広げることを発表しました。この制度により、排出基準を満たしていない車両がロンドン市内を通行すると、1日あたり12.5ポンドを支払う義務が課されます。
ロンドン市では世界初となる超低排出ゾーン制度が2019年にはじまりました。当初はロンドン中心部のみが対象でしたが、一昨年にゾーンが広げられています。この制度のおかげで、特にロンドン中心部では大幅に二酸化窒素が削減されました。しかしそれでも、世界保健機関のガイダンスによると、大気中の有害物質はアウターロンドン(インナーロンドンの外側)のすべての地区で安全水準を超えています。アウターロンドンには喘息もちのロンドン市民の半数以上が暮らしているそうです。新たな超低排出ゾーンはアウターロンドンも含めたロンドン全域が対象となっています。
今回のゾーン拡大に伴い1億1000万ポンド規模の廃車計画もはじまりました。この計画により、低所得者やハンディキャップのあるロンドン市民が不適合車両を廃車にする場合や、基準を満たすように改造する場合には現金やバスの年間パスを受け取ることができます。バスのネットワークを充実させる計画も発表済みです。
さて、弊社でも不動産業者として脱炭素に取り組んでいかなければなりません。昨年5月13日公表の中期経営計画(2022年9月期から2026年9月期まで)では所有不動産の緑化や太陽光パネル設置について目標値を掲げました。必達できるよう、計画をすすめて参ります。公表済みの中期経営計画も是非ご覧下さい。