2022.09.12社長ブログ

月の土地

いつものように、夕食がすんでTVを観ながら一服すると、夏の間は日課となっているヒマワリの水遣りです。もう花も終わり、種を採る時季となりました。

少し遅れると、雀や御苑からやってくるのでしょうか、野鳥に種は食べられ殻だけがあちこちに散りひろがっている、ということになってしまいます。

ベランダに出ますと、やけにテラスがいつもより明るく、テラスの柵の影も縞模様にクッキリと伸びています。天空を見上げれば晴れた日の、海のような青さは無くとも、薄雲を通して、それでも中秋の名月が木星を従えて、満月となって輝いています。今しがた撒いた水を飲みながら、少しうつむき加減にお月見を楽しんでいるようですが、行く夏を惜しんでかどこか淋しげです。

お月見と言えば、ススキに三方に盛られた白いお団子や、月で餅つきをするウサギさんのイメージが浮かびます。

地球からは約38万Kmの距離があります。地球から見る月はロマンティックですが、現実は昼が14日も続いたり、大気圏もなく、太陽光にも直接晒され過酷な環境だそうです。

黒っぽく見えるあのウサギさんですが、実は「月の海」と呼ばれる月のクレーターを、月に巨大隕石がぶつかった際に、地下から噴出した玄武岩質のマグマが埋めた跡のようです。白っぽく見えるのはクレーターの高地だとのことです。

米国のアポロ計画により、人類が月に第一歩を刻んでから約50年が経過しました。歳月人を待たずとか、光陰矢の如しとか言いますが、本当に月日のたつのは早いものですね。

アポロ計画以来あまり月面着陸計画は進んでいないようですが、主に予算の問題が大きいようです。前アポロ計画でも、今の貨幣価値で約14兆が費やされ、巨費が投じられていたのです。

2019年5月に発表されたアルテミス計画によれば2024年までに、「最初の女性を、次に男性を」月面に着陸させることになっています。米国だけに「レディファースト」なのでしょうかね。

その第1弾となる宇宙船「オリオン」の、無人飛行実験は今月の3日が予定でしたが、延期されたものの23日か27日の打ち上げを、目指しているとNASAは発表しています。そして成功すれば、月旅行も近いうちに現実のものとなり、お月見の意味も変わるかもしれません。

本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、ありがとうございます。

昨日の新聞に「政府は給与をデジタルマネーで受け取る制度を2023年4月にも解禁する」と載っていました。世界に遅れている日本のキャッシュレス化を進める契機にしようとの考えのようです。

そう言えば小生ですらリモート会議に参加することが多くなりました。電話よりメールを使用することも多くなったようです。コロナも手伝ってか、物流の発達もあって、売場という場の役割も変化しました。在庫は最小限に管理して、ネットショップでの販売が驚くほどに増えてきました。

確かにこの2~3年ビジネスの活動空間は、ITの領域に及んで大きく変化してきました。

また、不動産としてのオフィスもテレワークが機能するようになってから、IT企業を中心にスペースや使い方の様子も大いに変わりました。

ビジネスの三要素は昔から「ヒト」「モノ」「カネ」と言われていますが、今はそこに情報「インテリジェンス」を加えて四大要素となっています。企業の三要素は「資本」「労働力」不動産「土地」と言われていますが、どちらもその集まる場所(不動産)がないと始まりません。

オフィスは様変わりですが、工場、倉庫、店舗等々、「ヒト」「モノ」「カネ」「インテリジェンス」が集結する不動産はどうしても不可欠です。

でもその不動産もこのデジタル化の時代に合わせて、物理的な機能ばかりでなく、デジタル空間でもいろいろとその代替が進んでいて、当社が近い将来行いたいと考えている不動産のトークン化などはその好例だと考えています。

そして、その不動産が他にも新しい価値を持続して生み出すような仕掛けを、小生らはどんどん考え出していかなければならないと思っています。リアル(不動産)とデジタルの融合です。

また政府デジタル庁は提唱している「Society5.0」で説明していますが、仰るとおり通りもっともだと思います。

即ち、リアルの不動産とデジタル空間のAIとが融合結合することで、消費者の要求を満たすよう、それに適応して不動産が求められる仕様や立地に適合していくようになるのではないでしょうか。

きっと、そのうち月の土地もAIを駆使したデジタル空間で売買されたり、開発されたりするようになるのでしょう。

また、立地もクレーターの高い場所で、太陽光を14日間も連続浴び続ける方が、発電に向いているとか、何かの貯蔵にはどこそこの場所が適当であるとか、地下に眠る資源の種類と量によるなど、用途や埋蔵資源により価格も変化するかもしれません。

そう遠くない日に、自宅に居て、スマホで月の不動産を取引できるようになるとよいですね。

ふっと夜のテラスを見れば、十六夜の月が厚い雲の中から下界を垣間見ています。

今日のボンドランチ

当然「月見バーガー」でしょう。

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