あえて、そうしているのか、それとも残すところ今日一日との思いで、最後の訴えに懸命なのか、ボリュームを上げて、靖国通りを選挙カーが何台も駆け抜けて行きます。
なんとか参院選に勝利して、議員の株(地位・自分)を上げたい思いから頑張っているのでしょう。
その前日8日(金)の昼近くに、街頭演説中の安倍元総理が撃たれお亡くなりになりました。それも民主主義の根幹とも言うべき選挙の最中のことです。岸田首相は「卑劣な蛮行。断じて許せるものではなく、最も強い言葉で非難する」と述べていましたが、全くその通りだと同感しました。
戦前ならいざ知らず、まさか今の日本で、それも選挙期間中に、人々に向かって演説している場で、安倍元首相が凶弾に倒れるとは、誰も思ってもみなかったのではないでしょうか。日本とは限らず、ロシアのウクライナ侵攻や香港などなど、何か世界中に不穏な雰囲気が漂い始めた感じがしてきました。
結局これだけの大事件が起きた後の、昨日の投票の結果は、皆さん既にご存じの通りです。あの事件に遭遇して投票行動が変わった人もいたかもしれません。
小生は期日前投票に行っていましたので、今更なのですが事件を知ってから投票したとすれば、もしかすると……
この参院選後は当分の間、大きな選挙の予定もなさそうなので、選挙前には不利に働くので言えなかったこと等も含めて、いくらかの混乱の後、政治・経済両面において、大胆な方向性が示されるのではないでしょうか。
少しバックデイトして、6日(水)に小生は、先月の30日の東京におけるIR(会社の業績動向を発信する活動)につづき、大阪でIRを行いました。
勿論、当社の低迷している株価を上げたい一心で頑張っています。
前日の天気予報では、台風4号が温帯低気圧に変わり、関東地方を襲うので、東京は朝から大雨と言っていました。ずぶ濡れの覚悟を決めて、軽装で出かけ、スーツは会場楽屋で着替えようかとさえ考えていました。
ところが、朝には、まだぽつぽつと降ってはいるものの、上がってきそうなので、スーツのまま出発しました。このところの天気予報は外れもよくあるようですが、大気も混乱しているのでしょう。
東京駅から3時間と少しで、大阪は淀屋橋のホールまで到着してしまうのですね、速くなりました。
そこで約200名の個人投資家を前にIRを行いました。東京とは雰囲気が少々異なっていましたので、わずかばかりの緊張感とともに、1時間ばかり、演説同様のことをしたのです。
中曽根元首相の言われた「政治家は皆、歴史法廷に立つ被告である」と言うような大それたことでは全くなく、また危険もない中、株価を上げたい思いでのIRも無事に終えて会場を出れば、大阪の太陽がまぶしく、なんばのお客様のところに立寄ると、その応接室から見渡す大阪は、また東京とは違う風景なのに、蒸し暑そうなのは同じようでした。
帰りの新幹線は三河安城と豊橋付近の集中豪雨でストップし、東京へは随分遅れた到着となりました。
本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、ありがとうございます。
株価低迷は当社ばかりでなく、比較するのはもおこがましいのですが、「日銀株」も低迷しています。5日に2万5600円と年初来安値を更新しました。2000年以降の最安値である2021年の2万3010円にも近づいています。
日銀株は「出資証券」で、いくら保有しても議決権はついてきません。また配当金額にも制限があるので、普通の株式とは異なっています。当社株と同様で出来高はほとんどなく、8日(金)も値がつかなかったのです。
また、55%は政府が保有して、約41%を個人投資家が持っています。
日銀株は株高期待が高まると買われる傾向があります。黒田総裁が初めて就任してアベノミクスの下で大規模金融緩和を始める直前の2013年3月が直近のピークで、9万4000円もの高値をつけていました。
その後は右肩下がりになっていると言うことは、日本株に対する個人投資家の期待値が下がり続けていることにほかならないのだと考えられます。
日銀は今月の20日、21日に金融政策決定会合を控えています。
安部元首相がお亡くなりになられた今、もしかすると大胆な施策を打ってくるかもしれません。
否、まだ急変することはなく、一旦混乱する自民党内のパワーバランスが整い、来年の黒田日銀総裁の後に遅れてやってくることも考えられます。
どちらにしても、いつまでも円安を放置していると、コストプッシュ型のインフレは進むし、世界からかなり遅れを取ることになるのではないかと心配しています。
本日のボンドランチ
「鶏肉ソテーのハニーマスタードソース」の行方は?きっと胃袋でしょう