2024.06.10社長ブログ

水害列島

刊は2紙ともブランチと一緒に読んでしまったし、この頃ずっとそうなのですが、TVもニュース番組を除いては、あまり観ることもなくなったし、ニュース番組と言っても、どれも味付けは違えども中身は同じだし、ということで、日曜(9日)の午後には、何となくアシスト付自転車でブラっと、街に出かけてみたくなりました。

走り始めてまもなく、信号機で止まっていると、ポスターの掲示板が目につきます。自転車を止めて、その掲示板を見に行くと、都知事選のポスター掲示場でした。都知事選があることは、ニュースで知ってはいましたが、七夕が投票日なのですね。もう都知事選は目の前です。
立憲民主党の蓮舫参議院議員の出馬は知っていましたが、現職の小池百合子都知事の表明はまだのようです。

掲示板の貼るスペースからしても多くの人が出るのでしょうが、もし小池さんが出れば蓮舫議員との巌流島の一騎打ち状態になるのだろうことは想像されます。
そんなことを考えていたら、都庁を久し振りに眺めたくなり、往復約6km~7kmぐらいと考え、大通りを避けて人通りの少ない路を、選び、選び都庁まで来てみると、タクシーが路肩に停まって休んでいる他は、車が間々に通るだけで、都庁周辺といえども日曜日は閑散としていました。
本庁舎前の通りをまるで渡り廊下のように、繋いだ2本の弓形の橋の先に、議事堂があります。ここで区部、市部、合わせて約1,400万人の都民の政務を司っているのかと思えば、知事の職責がどれほど大きなものか、想像がつきます。
今、その都庁では夜を彩る観光振興活性化策として、第一本庁舎をキャンバスに光と音のアートであるプロジェクションマッピングを上映しているとのことで、一度近いのだから観に行きたいと思っているところです。

天気予報によれば、先週末に九州南部は梅雨入りしたとか、間もなく東京も梅雨入り宣言かと、都庁西空を見れば雲は低く流れを速めて、さらに上空の雲からは薄日が射しています。夕方には晴れてくるのでしょうか。
都庁前の長い花壇には、つつじの花が終わってアサガオのような花が一、二輪咲いています。
家への帰り道も、人通りを避けて御苑側道を通れば緑滴る御苑の森です。側道では街路樹の下にテーブルを置いて、何か楽しんでいるような初夏の光景、い~ですね。

本日も小生のブログにアクセス頂きましてありがとうございます。

これからやってくる本番の梅雨の季節ですが、日本列島、前倒しで台風にも影響され、けっこう大雨も降り被害も出ました。都庁めぐり出発前に、ブランチしながら読んだ新聞に激甚水害の記事があったのを思い出しました。日本では地震被害も怖いですが、水害も同様に大きな心配ごとです。

新聞によれば、毎年水害は出ているものの、被害面積から見ると、被害面積に大きな差がなく、毎年同じ程度の被害面積だというのです。ただその被害額は急増しているとのことです。この30年間で約3.5倍(1ヘクタール当たりの被害額は6,214万円)に膨らんだとのことです。
理由は、地域の実情に応じた、土地活用と称した都市政策が、高リスクな低地に人や企業を集積した結果だと言っています。

少子高齢化が進むなか、人口増を狙うための開発で、低地の農地エリアに住宅や施設を増やしたため、中には3メートルを越す浸水想定区域もあるとのことです。
大学の危機管理学部や日経新聞社の調査では、「近年、人や企業が水害リスクのある地域に集まり、日本の高度成長期以降、低地開発が進み、土地が安価なことから居住者も企業も増えた」と言われています。
降水量も地球温暖化などで雨雲が発達しやすくなり、豪雨の回数も、この10年間で237回と、それ以前と比較して1.7倍に増えたと言います。
全国1741市区町村で、この10年間において、水害や土砂災害が全く無かった地域は、僅か2%の41自治体だそうです。
同時に一度水害が発生すれば、企業活動もストップし、事態はより深刻化してしまいます。
これらは全て、地域の発展と安全をどう両立させるか、水害列島としては難問ですが、東京都の場合は、都知事が統括する都市政策に懸かっています。
七夕の投票日には、こんな視点からもよく考えてみたいものです。

          本日のボンドランチ
  うなぎ料理、最後にお茶漬けにしようとお茶を入れ過ぎ水害。

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