2024.01.04社長ブログ

特別号 用心

新年明けまして、おめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。

動が予想される今年も、いよいよ動き出しました。
年始早々、元旦の午後4時頃のことです。能登地方で震度7、M7.6の、この地方としては記録に残る1885年以降で、最大の地震が起きました。また、2日午後6時少し前には羽田空港で、着陸しようとしていた日航機と海上保安庁の航空機が衝突し、双方が炎上しました。幸いにして日航機の乗客は負傷はあれど全員、命に別状はありませんでした。しかし、能登半島地震の救援の為、向かおうとしていた海保機の乗員は、機長を除いて残念なことになりました。能登の人たちも、衝突した両機に乗り合わせた人たちも、ことが起きるその瞬間まで、これから大変なことが起きるとは夢にだに思っていなかったことでしょう。

TVニュースで知ってはいましたが、2日(火)が新聞の休刊日なので、昨日の朝刊で詳しく読むと、共に火災も発生し、能登は津波の心配もあり、傷ましい事態であったことがよく知れます。能登半島地震はまだ余震が起きているようで、この寒空にお気の毒なこと、この上ありません。人は大災害あるいは大事故にいつ、なにも予期せずに出会うか判らないので、常に用心して、注意、警戒を怠らないようにしないといけませんね。

地震のあった翌日は、第100回箱根大学駅伝の放送中に、画面半分は地震の現場中継でした。また、別の局では岸田総理の記者会見を中継していました。総理もお正月早々大忙しです。そして、その夜には航空機事故と、続けざまに起きた惨事です。
こうなると、今後30年以内に発生する確率が70%と高い数字が予想される、首都直下型巨大地震のことが急に心配になりました。人生100年といわれる現在のことですから、明日起きても不思議ではない巨大地震に小生も生涯のうち遭遇する可能性は極めて高いと考えた方がよさそうです。さて、その時どこでどうしているかは予想不能ですが、用心に越したことはありませんね。でも、何日かたてばこの用心も忘れてしまうのでしょう。

世界的にウクライナ戦争や、イスラエルとパレスチナの戦い、また各地で勃発している紛争、はては台湾有事に至るまで、各地で既に起きているか、起きそうな状況であるのに、世界経済市場は、楽観的というしかありません。金利は上がっても、これから米欧共に利下げに動くと、投資家は予想しているようです。まだまだ、資金は津波のように、世界を覆っているからでしょうか。世界的株高傾向は止まりません。

今年の市場は米経済とインフレの減速から、穏やかな景気拡大が続く、ゴルティロックス(適温経済)を見込んで、楽観相場になっていると新聞なども言っています。しかし、地下では断層のズレによるストレスが限界に向かって進んでいて、いつ巨大地震が起こって相場が崩落しても、不思議とは思えません。

大納会は、日経平均株価は1年で7,369円上昇し、3万3,464円で2023年を終えました。12月にはバブル崩壊後の終値で、何度か何度か高値更新を試しましたが、結局届きませんでした。それでも3万3,000円台の高値で今年に名入りました。そして、今日の出来具合は如何になりますでしょうか。

今年は新しい少額投資非課税制度(NISA)が1月から始まります。株式市場に新マネーが流入するとの期待も高まっています。本当にそのようになるかはこれからのお楽しみです。
今年は辰年で、この年は十二支の中で断トツの平均上昇率(日経平均)28%をデータは示しています。しかしあまり浮かれるのは禁物だと思います。今月にある台湾総統選、11月の米大統領選など世界は選挙イヤーに入ります。その結果次第で、金利政策や市中資金回収政策の舵の切り方により、マネーフローは大きく変わり、楽観相場に水を差すこともあるかもしれません。
どちらにしても激動の年となりそうです。

また、日銀は昨年尾29日に、市中で年を越すお札は124兆6,080億円と発表しました。
一方、生命保険会社の試算によれば、年末に「たんす預金」の推計値を59.6兆円としています。
日本全国とはいっても大きな資金が「たんす」の中でお屠蘇気分で居眠りしながら年を越したのですね。

昨日、新宿まで買い物に出かけたのですが、三越伊勢丹前もいつもの休日より人出は少なく、いつも混雑する裏通りも、人通りはあまりなく閑散としています。道路標識の上にはカラスが一羽、何か物思いにふけっている様子です。めずらしくのどかな風景です。

        毎年おなじみのフランス風おせち
        輸入食材のためか少し値上がり

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