早いもので、今年もはやすでに半分がすぎ、今日は残り半分のスタートの日ともいえます。きっと梅雨空のように、ぐずつくものの何か大きな変化がありそうな予感もします。その変化がチャンスと見たら、真剣に取り組まないといけませんね。
先週はこの梅雨のさなかに、帰宅して外を見ますと赤味を帯びた大き目の月が朧にかすんでいるのを見て、なにか、そのように感じました。
米ドル高の是正を目的として、先進国5ヶ国の蔵相・中央銀行総裁会議、いわゆるG5がニューヨークのプラザホテルで行われたのが1985年の9月でした。その合意により(プラザ合意)、主要国は協調して米ドル売り介入を行い、世界的に米ドル安が進んだのをよく覚えています。
と言いますのも、その翌年の1986年11月に株式会社マリオンは誕生したからです。
当時プラザ合意発表後たった1日で円相場は1ドル235円から約20円下落しました。そして当社設立の年には1ドルが150円台になり、日本は内需拡大を余儀なくされ、かつ円高に耐えなければなりませんでした。
それに耐えかねた輸出企業が海外に、こぞって進出して、産業の空洞化が世間を騒がせました。
日本は内需拡大策を求められ、公共事業の拡大と、リゾート開発に舵を切り、それらを実現するために金融緩和を進めすぎたがゆえに、当然のように、平成バブルへ突入してしまったのだと、今にして思います。
丁度、現下の1ドル161円はその頃に通った道を今また、37年半ぶりに通ることになったようです。いつか来た道ですね。
当社本社が入る建物はオフィス棟(靖国通り側)と、居住棟(西外苑通りの一つ裏側)に分かれているのですが、その居住棟(約200戸)では、毎年6月30日の梅雨の時期に防災訓練を行います。
それはもう当社設立当時から続く年中行事で、所轄消防から消防車も1台ですが駆けつけてくれます。昨日は雨こそ降りませんでしたが、梅雨空に消防の赤は妙に映え、隊員さん方の指導で消火器の取り扱いや、AEDによる救命実施、また普段は気付かないのですが、消防車の消防活動には欠かせない大量の水は、エントランス前の、いつも踏んで歩いているマンホールの蓋を開けると、そこに消防用の太い水栓が隠れていることなどを指導していただきました。
でも、これだけ防災が叫ばれているのに、集合人数が年々減る一方なのが、消防の皆さんに申し訳ないような気持ちになってしまいます。
当社の設立当時の1986年頃は、消火器訓練に順番待ちするほどの住人が集まったものでした。でも、景気循環があるように、地震等の災害もきっと循環があり、繰り返し起きるのです。訓練といえども甘くみてはいけません。
首都直下型や南海トラフ地震もよく耳にします。防災訓練は真剣に取り組まないといけませんね。
本日も小生のブログにアクセス頂きましてありがとうございます。
今回の円安はドルやユーロばかりでなく、様々な通貨に対して円安が進み、日本が海外からモノを調達するときの割高感は相当増してきています。
円の購買力を示す指標は過去最低水準にあると言われています。
食料やエネルギーなどの輸入コスト増により、一世帯あたり、9万円/年増えるのではないかと新聞は言っています。
一昔前までは、安全資産として世界的に、何かリスクが生じるようなことが起きると、円が買われたときもありました。しかし、今はユーロや豪ドルに対しても円は最安値圏にあり、様々な通貨に対して円安が進むと、海外商品を調達するのに多額の円が必要となります。
ましてや海外の物価上昇率がインフレで、日本の物価上昇率を上回れば、日本の購買力(モノを買う力)は増々低下することになります。
円の購買力を示す指標が「実質実効為替レート」と言うそうです。実質レートは各国の物価変動の違いを調整したもので、実効レートは貿易相手国の通貨と円の関係を反映したものです。この二つを組み合わせて計算するのが、実質実効為替レートです。
この指標が今、過去最低水準にあり、円高を謳歌していた1995年(1ドル94円)頃と比較して約3分の1まで落ちてしまっています。これは円の購買力低下で、世界的モノの調達力に劣り、他国に「買い負ける」事態を引き起こしています。国力の低下です。
円の購買力から考えても、日本がこのままでよいはずがありません。日本もこの辺で、新規蒔き直しで国も企業も個人も、真剣に取り組んで国力を増強し、経済再浮揚をさせないといけない時期に入っているのではないでしょうか。
このまま為替や購買力において、沈んでいく日本は見たくないですものね。
本日のボンドランチ
この食材も、きっと各国からの輸入ものでしょう
(食料自給率は主要先進国最低の38%)