久々の日差しに、日光浴気分になり外へ出てみれば、空は青空で、街路樹の葉たちも同じ気持ちらしく、キラキラと輝かせて十分に楽しんでいるようです。
9月の末とは云え、直射日光はきつく、赤信号で待つ人たちは、その街路樹の木陰で信号の変わるのを待つほどです。2週にわたる3連休も、台風14号、15号の影響でインフラが遮断されたりして、皆さん予定が狂わされてしまったのではないでしょうか。
秋の長雨をもたらす秋雨前線より台風による大雨が先攻して、場所によっては1日で1ヶ月分に相当する降雨量を記録したところもあったようです。
15号は14号に比べれば小振りの雨台風と云われていましたが、それでも東京ではかなり警戒されていました。しかし途中で温帯低気圧に変わってだいぶ助かりました。
15号が通過した各地では土砂崩れや停電もありました。台風は一旦上陸すると、温度が上昇した海水からのエネルギー供給がなくなり、すぐに衰弱して温低に変わるようです。それでも通過するまでは油断できません。
台風と台風の合間に、今年のヒマワリの種を雀に全て食べられる前にと考え、花の部分を切り取りました。今年のヒマワリも終焉を迎え、切り株も夕日に淋しそうです。
それを昨日、新聞紙の上に広げて乾かしてから種を採取しようと準備のため、新聞を広げると、その一面は「NY株年初来安値」の太文字が、目に再度飛び込んできます。その前夜に読んでいるはずなのに、また読み返してしまいました。
コロナ禍で世界の中央銀行が一斉金融緩和に走り、それがマジックマネーと化し、ロシアのウクライナ進攻をトリガーとして、欧米を中心にインフレが急速に進み、その火消し役の出番は金利です。そこで、各国共に金利を上げだしました。
ただ先進国で逆ベクトルになっているのは日本だけのようです。日本が特異なのは他国と違い、政治がポピュリズムに流れたことです。景気を良くする、社会保障を厚くすると云っては、公的債務(主に国民からの借金)を1,255兆円にも膨らませてしまったことです。
よって日銀は他国の中央銀行と異なり、金利を簡単に上げることができません。上げれば日銀自体の所有する国債が暴落して債務超過になる。恐れがあります。
金利の上げられない日本と(例えば)米国との金利差は開く一方で、一時1ドル=146円近くに円安は進行しました。そこで政府の指示で日銀は22日、1998年6月以来、約24年ぶりとなる円安阻止へ日本単独で円買い介入を行い、1ドル=140円台と5円程度円が上昇したものの、またズルズルと下がり出しています。よって今朝のドル/円相場は注目に値します。
本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、ありがとうございます。
23日の米株式市場でダウは続落し、前日比486ドル27セント安の2万9,590ほどで取引を終えました。これは年初来の最安値となります。
投資家は相次ぐFRB(米連邦準備理事会)による利上げで景気後退になるとの思惑から、リスク資産(株・原油・銅、アルミ等)が売られ、値を下げています。まだリスク資産の中に不動産は入っていませんが、そのうちインフレ台風が治まっても、タイムラグがあって、やがて不動産も影響を何かしら受けるものと思われます。油断できません。
FRBの判断は目先の景気悪化や失業者の増加より、インフレ退治の金融引き締めを優先させると云うものです。またパウエルFRB議長は「経済の軟着陸は非常に難しい」とも述べています。
米国ではこのようなインフレ時において、消費者物価指数(CPI)の中でも家賃などの住居費は、契約毎に上げられます。借地・借家法で護られている日本とは異なり、大家の提示する賃貸料に不満があれば、出ていく他ありません。
FOMC関係者は今後、利下げに舵を切るにしても、2024年末以降になるだろうと云っているそうです。それまでは不景気に陥るのかもしれません。
ECB(欧州中央銀行)や英イングランド銀行も大幅利上げを継続すると市場は見ていて、早ければ今冬から景気後退になると考えられています。
世界銀行(世銀)が9月半ばに公表した報告書では、23年の世界全体の物価見通しが上昇続きとなる一方、成長率見通しは下方修正続きとなっています。
また世銀が38ヶ国の金融政策変更を集計すると、5~7月の利上げ回数は月平均で22回に急増していて、リーマン危機直前の14回を大幅に上回り、この度の世界的金融引き締めはかなり成長の重荷となっていくに違いありません。
これまでの情報を集約すると、今年年末頃から景気は後退し、2年間くらい(2024年末まで)は浮上してはこないのではないかと考えられます。しかしその後もまだ油断はできません。
この度の世界各国の利上げによる経済後退が、どこまで続くかは誰にも判らないと思います。秋の長雨にならないといいのですが……
特に日本などに大型台風(ハイパーインフレ)など来ないでほしいと思います。
台風一過の被災地跡みたいな・・・・「なすのアラビアータ」