子供たちが夏休みに入った翌日の22日(土)には、東京も梅雨が明け午後には眩しい太陽が、一点の雲もない青空の中でギラギラです。
ここのところ異状と云えるほどの高気温の晴れか曇りで、その直前までは雨模様が続きぐずぐずしていましたが、幸いに東京は梅雨末期の大雨もなく、一気に真夏に突入です。暦の上では昨日が大暑と云うより酷暑で、一年中で最も暑い時とされていますが、暑さの本番はこれからです。涼風が吹く頃になりますと、なぜあの頃あんなに、冷えた飲みものや食べものが欲しかったのだろうかと、過ぎ去った夏の日を一抹の寂しさと共に思ったりするものですが、今はそれどころではない猛烈な暑さです。
NASAは航空宇宙技術の研究機関とずっと思っていました。実は、気象機関でもあるのですね。20日NASAは記者会見で、世界の平均気温が「7月としては数百年、数千年ぶりの暑さを記録する可能性が有る」と述べています。
この異常気象は、エルニーニョは発生したばかりなので、暑さの犯人は別にいると云っています。結局真犯人は明言しませんで、NASAの役割を強調しただけでした。でも、真犯人は地球環境を汚染し続けている、小生ら人類だと、言いたかったのではないでしょうか?
何事もある臨界点を越えると、一気に変化が進むようです。それまでは、行きつ戻りつをくり返していますが、一旦それを越えると、変化スピードは驚くほど速まるものです。
いつも登場する、テラスのヒマワリさえ、ここにきて成長の臨界点を越したのか、幹も逞しくなり、成長著しいものがあります。
人はげんなりしていますが、強い直射日光を浴びてむしろ喜んでいるようです。それだけに毎晩の水遣りは欠かせません。
それに比べて日光浴は大好きだけれど、あまり水を欲しがらないのがサボテンです。でも子供サボテンをたくさん抱えて暑苦しそうではあります。
しかし、街路樹のつつじは葉を黄色に変え、水を欲しがっています。
場所によっては今年50℃近くにもなると云うインドで、先週の18日(火)に開催された、G20財務相・中央銀行総裁会議における、議長総括では「世界経済のリスク・バランスは依然として下向きに傾いている」と云っています。
先行き不確実性が高く、経済成長は、不均等であると指摘しているのです。
そんな状況下でも21日(金)のNY株式市場では、ダウは3万5227ドルで引けて、10営業日連続の上昇となっています。これは5年11ヶ月振りのことで、FRBの利上げ打ち止め期待が、相場を支えていると云われています。
一方、日本株式は、ここに来て一進一退をくり返していますが、以前ほどのエネルギーが感じられません。
本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、ありがとうございます。
何だかんだと言いながらも、世界の金融マーケットは、いまだに主流は楽観論のようです。インフレが以前より納まってきたとか、金利上昇はそろそろ打ち止めになるとか、企業業績が良いだとか、その時々の情況によって、理由を様々につけては株買いが続いているようです。うまい理由をよく見つけてくるな、と感心しています。
しかし、世界的なインフレ圧力も、それを抑え込もうとする金利上昇要因も、決して軽視してはならないと思います。
インフレなどは上昇スピードが落ちてきても、価格が元に戻るわけもなく、人件費や仕入れコストの上昇は、今は良くとも必ず少しのタイムラグをもって利益を圧迫し、業績予想の下方修正を余儀なくされるのは、いよいよこれからだと考えられます。
一方金利上昇でも、米国の短期金利は5%台に、また長期金利は4%近くで推移しています。
ゼロ金利だったからこそ、日本と云わず欧米でも、2%~5%の利回りで投資商品は通用してきたのですが、これが、普通に米国債が3.7%~5%で流通しているとなれば、より安全な米国債への乗り替えがあってもおかしくありません。
ですから、利回りの良い投資商品を作って競合し合うより、当社は他社との競合を避け、独自の「お金の置場」「経済インフラ(サービス)」としての道を、以前から推進してきています。
一方で不思議な現象も出てきました。日銀が発表する資金循環統計で、1月~3月期の家計の資金不足(期間中に得た資金と、使った資金の差額を示す)はマイナス2兆円となり、賃上げが反映される前に物価の高騰が進行し、家計を圧迫したとしています。
勿論、預貯金からリスク資産(株・債権・投信等)に回ったり、不動産に回ったとも見られますが、預貯金に変調が起きているのは確実と思われます。
米国でも同様なことが言えるそうです。コロナ禍で大盤振る舞の対策費が家計に貯えられていましたが、ここにきて米家計が持つ預貯金は4月を臨界点に40%も減ったとのことです。
コロナ制限の解除によるリベンジ消費もさることながら、インフレで物価が高騰し、かつ金利も上昇して、いよいよ預貯金枯渇リスクが現れ始めたとのことです。
もし枯渇すれば、当然そこが臨界点となって、株式市場にも影響して、相場も逆回転しかねないと云われています。臨界点を過ぎれば、下向きスピードは一気に、速くなるのではと心配です。
「ボンド社長ウェビナー」の告知です。
8月3日(木)19:00~20:00
お題は「不思議な国、日本銀行」です。
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本日のボンドランチ
これがカロリーの臨界点かな?