本日もアイボンドブログをご覧いただきまして誠に有り難うございます。
4月に入り、新たな環境での生活がはじまっている方もいらっしゃるでしょう。この時期は花粉症に悩まされる場面も少なくありませんが、皆様もどうぞ充実した毎日をお過ごし下さい。
環境の変化というと、ちょうど5年前(2020年4月7日)、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大に伴い、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、兵庫県、福岡県の1都1府5県で緊急事態宣言が発令されています。コロナ禍では職場や飲食店でのクラスターが日々のニュースに取り上げられていましたが、逃げ場のない密集した場所となる海上も例外ではありませんでした。2020年1月20日に横浜を出港したクルーズ船ダイヤモンドプリンセス号で、前日19日から咳の症状を発症し、25日に香港で下船した乗客のひとりが、新型コロナウイルス感染症にかかっていたことが2月2日になって判明しています。翌日3日に横浜に入港した後、政府による完全隔離で検疫を実施したところ、乗客・乗員の感染(3713人のうち712人)が相次いで明らかとなり、13人が亡くなりました。また、検疫期間中に、検疫官や医師ら船外の関係者9人の感染も確認されています。
2020年3月には、太平洋を航行中の米国の原子力空母セオドア・ルーズベルト号でも集団感染が発生しました。乗組員4938人のうち、感染者は940人となり、死者も出ています。感染拡大を理由に、任務中の乗員の艦外退避を海軍上層部に直訴していた艦長のブレット・クロジャー大佐が、4月に入って突然解任されたことも世論を騒がせました。
また、新型コロナウイルスではありませんが、第1次世界大戦中、呉を母港とする日本海軍の巡洋艦矢矧(やはぎ、定員414名)は、世界人口の3割を感染させ、当時の新型インフルエンザであるスペイン風邪(世界人口の3割を感染させ、死者は感染者のうちの1割以上)の世界的流行に巻き込まれています。1918年12月、インド洋方面の任務を終え、シンガポールから呉に向って航行するなか、乗組員がスペイン風邪にかかり、ほとんど航行不能となる事態に直面しました。航海長すら羅針儀の横で寝込む有様で、任務続行が可能な士官や兵員らが激減したため、艦長自ら当直につく始末だったそうです。ようやくフィリピンのマニラに入港したものの、錨を下すのがやっとで、小型ボートすら用意できない状態にまで疲弊していたとか。100人ほどがマニラの病院に収容されましたが、48人がマニラで亡くなりました。広島県呉市上長迫町の長迫公園(旧呉海軍墓地)には、日本海軍の戦没者ら13万人をまつった慰霊碑が建てられていますが、そのなかに、48人の殉職者を合祀した軍艦矢矧殉職者之碑もあります。
さて、民法に基づいて考えると、船舶は、土地とその定着物でないため動産であるといえますが、小型船舶(登録制度あり)を除き、登記制度が設けられています。そして登記といえば、不動産が真っ先に思い浮かぶでしょう。弊社ではこれからも優良な不動産の取得をすすめ、事業の拡大・発展に努めて参ります。