「こいつぁ春から縁起がいいわぇ」で締める有名なセリフ「三人吉三」でおなじみの、歌舞伎に思いもよらずご招待され、初春大歌舞伎を観に行きました。
少し早目に着いたのですが、既に入口前には人だかりが出来ていて、列を作り始めています。11時開演の一部は「卯春歌舞伎草紙」「弁天娘女男白波」。外題の読みは独特で難しいのですが、母がファンだったので、最初が「出雲の阿国」、幕を挟んで「弁天小僧」と察しはつきます。
待つうちに、劇場内に誘導され(席までご案内)たのが、前方の席で花道近くの特等席です。徐々に皆さん席に着き出し、満員を確かめたかのように開演のブザーが鳴ります。
そして、一瞬場内は真暗闇となり、いつ幕が引かれたかわかりませんでしたが、次の瞬間大舞台だけが強い白光を受けて、まるで飛び出したようです。
中央は出雲の阿国で、まわりには農民姿、出家姿、商人姿など武士姿はいませんでしたが、色とりどりの派手な衣裳をつけた20人以上の総おどりで始まりました。
やがて幕間です。本来ならここで幕の内弁当を食べるところですが、この過密状態とコロナのことを思うと、また、きっと空中に飛び散っている細かい埃のことを考えると、マスクを外す気にもなりません。
場内で食べている人たちも多数いらっしゃいます。場内係の人は「黙食」と書いてあるプラカードを持って場内を回っています。そのうち彼女らは、やおら頃合いを見計らって、プラカードに替えて、大きなポリ袋を出してゴミの回収に回り始めました。
回収も一段落したところで、合図でもあるのか再びブザーが鳴り、2幕目入りです。
場面は呉服屋「浜松屋の場」です。商人が使う親しみ易い江戸ことば、武士が使う偉そうな江戸ことば、加えて啖呵セリフが七五調で観客に聴かせるのですが、なんとも気持が良いのです。
女装した弁天小僧が見破られ、下座の鳴物が止んだ静寂の中で、弁天小僧が女声色から地声の男声色に豹変するところが圧巻で、あの名台詞「知らざあ言って聞かせやしょう」ときます。ここで大向うから掛け声がかかります。「待ってました!!」。この時の豹変振りが何とも言えない緊張感のある場面で、後々この場面を何度となく思い出すことになります。
場内は舞台が始まると撮影禁止となります。残念。
そして、三幕目「稲瀬川の場」となり、白波(盗人・悪党集団)のボスが弁天小僧を見破った日本駄衛門で、全て大金を浜松屋から詐取する為の仕組まれた大芝居だったのがわかります。
成人の日が過ぎると、お屠蘇気分もすっかり醒めて、今日から日常が戻ってきます。株や債権や為替は、お正月気分もなく動いてはいるものの、今日あたりから、プレーヤーが休暇から戻り、本格的に動き出すのではないでしょうか。
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日銀が昨年末に設定した、長期金利上限枠0.5%は、年が明けて間もなく上限に到達してしまいました。現在、日銀は強まる国債の売り圧力に対して、ほぼ全てを買い取って、国債価格の下落を阻止しようと必死になっています。
と言うよりは、売り圧力の強まる国債の積極的な買い手はほぼ日銀だけと言う異状事態に入っているようです。
さて、日銀はさらなる上限枠引き上げに動くのでしょうか。もし動けば、長期金利は急上昇しかねません。今月の17~18日予定の日銀金融政策決定会合では「どうする家康」状態だと思われます。
先週6日(金)に日銀は一定水準で国債を無制限に買い入れる指し値オペを実行し、当日だけで2.4兆円の国債を購入しています。
異例のハイペースで購入を進める日銀なのです。
このままだと世界市場から日本の国債に対する売り圧力は、更に高まるのではないでしょうか。
世界的インフレ圧力と金利上昇がトレンドとなる中、いまだ金融緩和政策に拘泥する日銀です。でもある日、声色を変え、豹変振りを見せて政策を変え、世間に「知らざあ……」と言うことになっても、「待ってました!!」とは大向うから掛け声はかからないかもしれません。
「ボンド社長のウェビナー」
今週、2023年1月12日(木)19:00~20:00
「仮想通貨=暗号資産(Ⅱ)」を行います。
是非ご参加下さい。
お待ちしています。
下記URLでお申込み、事前質問をお受けします。
https://form.k3r.jp/mn_ma/presidentonlineseminar0112
尚、当日は18:00頃から参加URLをここにも掲載しておきます。
https://us02web.zoom.us/j/83799204371?pwd=S1hreWFjYlRBc2Z5RUpEKytGdlhGZz09
ミーティングID: 837 9920 4371 パスコード: 966033
本日のボンドランチ
幕間で食べられなかった幕の内風弁当