2024.07.22社員ブログ

金融教育・・・・

 本日もアイボンドブログをご覧いただきまして誠に有り難うございます。

 子どもたちは夏休みに入っていますが、金融機関各社は、子ども向け金融教育イベントの開催を夏休み中に相次いで予定しています。全国の本支店に子どもたちを招き、あるいは担当職員が学校まで出かけ、お金や経済について学んでもらうことが目的です。資産所得倍増計画を掲げる政府は個人の投資を促すには金融教育が重要と捉えており、金融機関各社は未来の投資家の育成に力を入れています。

 一昨年4月からの成年年齢引下げにより、18歳からクレジットカードをつくるなど、金融に関する様々な契約を自らおこなえるようになり、金融教育の重要性は高まるばかりです。同時期の高校学習指導要領改訂でも、金融教育の内容が拡充されました。経済社会の変化によって流通や販売方法、決済手段は多様化し、それに伴って発生する消費者問題も複雑化しています。金融に関する正しい知識をもたないまま、経済社会の変化に向き合おうとすると、思わぬトラブルに見舞われるリスクが高くなりかねません。早い段階から金融に関する正しい知識を十分に習得できるよう、金融教育を拡充し、必要な知識を学べる環境の整備に取り組んでいく必要があります。

 彼らは既に十分な金融リテラシーを身につけているのかもしれません。若者たちが経済や社会について学びながら投資テーマを探していく日経STOCKリーグで、三重県立四日市高等学校が2023年度の最優秀賞に選ばれました。日経STOCKリーグは中学生から大学生までがチーム単位で参加する金融・経済学習コンテストです。各チームが自由に投資テーマを選び、500万円分の仮想ポートフォリオを組んでA4用紙30枚以内のレポートにまとめます。主催は日本経済新聞社で、野村ホールディングスも協賛し、2023年度(第24回)は2118チーム、8445人が参加しました。これまでの参加者は累計で15万人を超えています。

 四日市ぜんそくの印象が強い地元のイメージを投資の力で一新したい。そういった思いから三重県立四日市高等学校のチームが選んだテーマは半導体です。三重県は半導体産業との関わりが深く、電子部品などの出荷額は全国でも屈指の規模を誇っています。電源が切れてもデータを保存できるフラッシュメモリーで世界的なシェアをもつキオクシアの四日市工場があることでも有名です。半導体業界への投資を通して、地元の産業活性化につながるポートフォリオを考えました。

 彼らがまず重視したのは現場訪問です。キオクシアをはじめ、半導体製造向けガスの供給装置などを手掛けるジャパンマテリアルや半導体向けの素材を製造するJSRを訪れています。また、三重県庁や名古屋大学へのヒアリングもおこないました。産官学を幅広く取材し、知識を得たうえでポートフォリオの構成につなげ、最優秀賞をつかみとっています。

 これまでの日経STOCKリーグのなかで、不動産関連を投資テーマに選んだチームもあるでしょう。弊社の株式がそのポートフォリオに入っていたかどうかはわかりませんが、事業の発展や広報活動を通して、学生たちにも評価される企業を目指して参ります。そして、もし機会があれば、金融や不動産の教育イベントの講師として、学生たちと関わっていければと思っています。

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