2024.12.02社長ブログ

関心事

先週末の11月29日（金）は、翌日30日が休日なので実質月末でもあり、浅草の伝統行事「酉の市」の今年最後の日でもあり、かつ週末ともなれば小生にとっては忙しい一日になることは前からわかっていました。
ですから前日は早目に休み、当日は気合を入れて早朝も早朝、午前4時に起床し、先ずは「お酉さま」が大賑わいとなる前に、参拝し、予約済の「福」をかき寄せる恒例の「おかめさん熊手」の引き取りから行動開始です。
身支度が終わり、出掛ける前に外の様子を見ようと窓を開ければ、東の空はほのかに有明の月が見えているまま、夜が明け始めたようです。

毎年「二の酉」に参詣しているのですが、今年は都合がつかず「三の酉」にしたので今日は逃せません。月末でもあり、混雑を避けるには、お店は一晩中やっているので、早朝しかないと相棒と一緒にタクシーをチャーターして、前年の「おかめさん熊手」を返納して、新調しに来たのです。
「大鷲神社」に来てみれば、思った通り人も疎らで、ゆっくり参拝できました。贔屓の店に来てみると、マリオンの「おかめ」さんは、高い位置に飾ってあります。隣には女優さんの売約済の熊手が並んでいます。
法被姿の若衆さんに「火の用心」の火除けのお札を、「三の酉」まである年は火災が多いと言われていますので、いつもより余計に貼って頂き、「商売繁盛、商売繁盛、繁盛、繁盛」と何度も繰り返し手締めで景気を付けてもらい、いい気分になって、熊手を空高くに上げて、参道を悠悠と待たせてあるタクシーまで自慢そうに運んできて、会社に戻ったら、始業時間には余裕を以って間に合いました。

恒例「酉の市」は、11月の小生の特に心にとめている関心事であります。事務所の定位置に新しい「熊手」を飾って落ち着くと、責任を一つ果たしたかのように、どこか気持が楽になりました。
それにしても、毎年「三の酉」の頃は木枯らしが吹き、乾燥して寒いので「火の用心」なのですが、今年は何だか暖かく、気象も異常ですね。
いま、何となくですが、世界中で気象ばかりでなく、さまざまな分野で、普通とは違うことが起こりそうな気がしてなりません。
でも今の一番の関心事と言えば、政治・経済に関する事で、来年1月20日から、トランプさんが米国の第47代大統領に返り咲いて、どんな政策を打ってくるかではないでしょうか。

本日も小生のブログにアクセス頂きましてありがとうございます。

さて、トランプ氏の言う「Make・America・Great・again」政策は一体どんな内容で、世界に、いや日本にどのような影響を及ぼし、日本はどうなっていくのかが大関心事です。
トランプ氏の「辞書の中で最も美しい言葉は『関税』だ」と言って、就任前からメキシコ、カナダからの輸入品には25％の関税をかけると言っています。中国に対しても相当な関税の引き上げになるのではないでしょうか。きっと中国製EV車は米国では1台も走っていないような極端な事態も予想されます。
そしてその矛先がいつ日本に向いてくるか、しれたものではありません。矛先が向けられたらどんな防衛策が日本にはあるのでしょうか。

また、この関税もあまり行き過ぎると矛先はやがて、回り回ってアメリカ自身に向かい、国民は、より価格の高い商品を購入することになります。よって高インフレは必定となるのではないでしょうか。
現在欧米でようやく沈静化しつつあるインフレですが、トランプ政権が関税を強行すれば、やがてインフレがアメリカ国内で、今まで以上に激しく再燃するのだと思います。
そして、ひいてはそれが世界各地で現在も起きている、地域紛争の激化にも繋がり、戦争にだって発展しかねないのではと心配しています。

中国も輸出の減少で過剰生産となっています。そこに日本のバブル崩壊とは異なる意味での、不動産市場の低迷が重なり、それによる過剰債務問題も発生しています。個人消費の回復力も低迷したままです。
コロナ禍が明けても、中国経済は前途多難状況が続きます。視界不良は否定できないと思います。

それにトランプ氏は「America　First」と言っています。この言葉が世界的にアメリカの孤立主義を強調する、政策のスタンスとすれば、それは大きな揺れと混乱を引き起こし、世界中に社会不安が蔓延し、行きつくところまで行きつき、大混乱にでもならないと納まらないような気にもさせます。
もし、そうなったら、金融マーケットや機関投資家も、投資運用現場は混乱で大騒ぎとなります。
そんなことがいつ起きても不思議ではないし、多くの要因が世界中のあっちこっちで、生まれているような気がしてなりません。

そう言えば法被姿の若衆さんに「来年もよろしく」と挨拶されました。もう12月です。お互いに「今年も早かったねぇ～」は常套句ですが、この1ヶ月はもっと早く一日が過ぎて、すぐに「ゆく年、くる年」となります。