2022.07.19社長ブログ

降れば必ず土砂降り

今年の東京は、6月27日の梅雨明けとなり、観測史上最も早いものとなりました。

明ければ、直ちに35℃を超える猛暑日です。熱中症や水不足が心配されました。

さらに電力不足もそれに加わり、政府も「電力需給逼迫注意報」を出し、午後4時からの節電協力を呼びかけたほどです。

それが7月に入ると、週間天気予報や2週間予報などをスマホで見ていますと、「戻り梅雨」のワードが出てきます。「当面は変わりやすく蒸し暑いお天気が続きそうです」とも言っています。

確かに、台風4号が温帯低気圧に変わったあたりから、台風一過の青空ではなく、天気予報の言っていた「戻り梅雨」のような天気となりました。

先週は、はじめからはっきりとした晴れ間もなく、雨は降ったり止んだり、一時的にはゲリラ豪雨のような時もあり、湿度は異常に高く、体にまとわりつくような湿っぽい空気です。

傘を差そうかどうしようかと迷うほどの微少な雨に、ふっと夜空を見上げれば雨空をバックに、さらに低く白っぽい雨雲が流れています。店内は冷えているのでしょう、コンビニのガラスドアーの裾も、磨りガラスのように曇っています。

翌朝は雨こそ降ってはいないものの、雨を予感させる雲行きです。午後になれば予感通りの雨となり、しかもぽつぽつの大粒の雨が、やがて大雨へと変わりました。そう梅雨末期によく降るあの大雨です。

TVを観ていると、宮城県では15日から降り続いた大雨により、これまで何度か大規模な水害を起こしている名蓋川の堤防が決壊し、大崎市では大変な被害が出ていて、かさ上げが手つかずであったことから「人災」ではないかと報道されています。

毎年、夏の伝統行事でもある東京の「お盆」は13日~16日でした。雨の中のお墓参りを避けて、17日に出かけましたが雨が心配でした。ところが午後には青空が広がり、気持ちのよい墓参となりました。帰宅途中前夜と同じ定点で写真を撮れば青空の中、西空に向かう太陽がビルの谷間に輝いています。

この一週間、戻り梅雨のため水遣りの必要がなかった、ベランダのヒマワリを見やると、雨後のタケノコならぬ雨後のヒマワリが、思いのほか成長しているのには驚きでした。今日も水遣りは必要なさそうです。

夕食後、ゆったり気分でTVを観ていると、テロップに「埼玉県北部に大雨洪水警報」が流れました。続いて竜巻・突風警報も出ました。先週も12日から13日にかけて、記録的な短時間の大雨で被害が出たばかりなのに、水不足は心配なくなっても、「降れば必ず土砂降り」で、お見舞い申し上げます。

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本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、ありがとうございます。

さて、8日に逝去された安倍晋三元首相が2012年に2度目の首相に就いて、経済政策(アベノミクス)の第1矢として「大胆な金融政策」を揚げました。

次いで2013年春には日銀総裁に黒田東彦氏が起用されました。そして始まったのが、脱デフレに対しての巨額の資金供給をする、異次元の金融緩和でした。

2%の物価目標に2年と言う期限を設定し、年間約50兆円の増加ペースで、長期国債を購入すること、となったのです。それでも今迄の2倍以上なのに追加緩和では購入額を80兆円まで引き上げたのです。

これにはマーケットも大きく反応しました。為替においては1ドル90円台前半だった円相場は、2年後には120円前後になったのです。株価においても、日経平均株価が1万2,000円台から1万9,000円台に上昇しました。市場環境の大きな改善は大胆な異次元金融緩和のお蔭に相違ありません。

しかしながら、問題は消費者物価指数の上昇率です。2年後でも0.3%の上昇にとどまったままでした。その後日銀はマイナス金利政策や長期金利(10年物国債利回り)を0%に誘導する政策を導入しましたが、物価は2%には届きませんでした。

そしていよいよ10年目に入る異次元緩和は水位をさらに上げることとなり、氾濫の危険水位(水不足は既に越えて被害をもたらす水準)、即ち副作用の危険レベルに入ってきたのです。

最近では、ウクライナ問題等でエネルギーや原材料価格の上昇という、言わば外圧によって、物価の上昇率が2%を越してきましたが、日銀はこのコストプッシュ型インフレは長くは続かないと判断しているようです。金利を低位安定させる姿勢を維持しているのです。このため円安が急速に進行して輸入物価に上昇圧力が加わり、家計や中小企業の経営は厳しくなってきました。

日銀の国債保有率も50%を越え、政府の財政赤字穴埋めになっているのではないかと危惧する声もあり、こちらも危険レベルとなっているようです。

このまま副作用を放置すると、日本経済がさらに大変なことになるかもしれません。大雨や竜巻、そして突風などは天災(土手のかさあげを怠ったのは人災)です。しかし、金融政策の失敗は人災と言うほかありません。

「降れば必ず土砂降り」にならないように、日本の経済を雨後のヒマワリの如く、驚くほど成長させるよう政府民間共に目指さないといけませんね。

今日も西の方から線状降水帯が、多くの雨雲を引き連れて北上してきています。

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本日のボンドランチ

昼も夜もステーキが重なり、胃袋にとっては・・・。

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