一週間も降り続いた菜種梅雨がようやく終わったかと思っているうちに、もう1年の四番目の月、4月に時は移ってしまいました。「光陰矢の如し」を実感しますね。光は日、陰は月、確かに月日の経過は早いようです。
いつもの年なら東京は今頃がお花見のピークであろうに、今年は開花が早く、満開は雨の中、雨が上がればカラリとした青空とはいきません。花見も今週が最後となり、そのうち青葉に替わるかもしれません。
昨日、午前中はお隣のお寺の空には黒雲と白雲が天を2分するかのように曇天を繰り広げていました。しかし昼を過ぎると、時に薄日もさすのですが、風は冷たくどこか薄ら寒さも感じます。
お寺の枝垂れ桜も、すでに葉桜となっています。舗道の僅かな土のあたりでは野生のタンポポが目を引こうとするかのように黄色い花を揺らします。
当社賃貸事業(PM)部が一年で最も忙しいのもこの時期です。3月末から4月初旬にかけて、当社のコアコンピタンスとも言うべき、地方自治体職員さんの移動による入れ替えが行われるのです。この時期は、契約・引越し・その他のサービスなど、土・日もなく担当部署は出勤となります。
賃貸事業(PM)部は普段、地味で控え目な部署ですが、陰となって当社の基盤を支えてくれているのです。でも今年は4月の月初が休日だったお蔭で、いくらかは楽だったようです。
本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、ありがとうございます。
さて、「陰」とよく似ている意味合いを持つ、「影」のお話をしたいと思います。
「陰」は物にさえぎられて光線の当たらない場所のことですが、「影」はその光線をさえぎるものの形をした暗い部分のことですね。まぎらわしいですね。
FRB(米連邦準備理事会)の金利政策の舵取りが難しくなってきているようです。
インフレ抑制のために、破綻銀行が出現しても政策金利は据え置きや引き下げに動かず、逆に0.25%引き上げられました。よって政策金利は現在、4.75~5.0%となっています。
FRBの先月金利引き上げで、株価は相当下落するのかと思いきや、そうでもないのです。逆に上昇する場面もあったりして、ちょっと不思議でした。
それが、昨日の日経を読んで少し分かったような気がしました。
出てきたのが、「影の金利」です。政策金利の上げ下げだけに注目していましたが、FRBは国債や他の資産も購入して、量的緩和も含めた緩和効果も同時に実施していたのですね。
小生は徐々にFRBはQT(中央銀行の行う量的引き締め)を行って出回った、ドルを回収に入っているとばかり思っていました。しかし、結局、3月に預金流出に苦しむ銀行の資金供給などで、中央銀行の総資産はQTにより、8.1兆ドルと一旦は減らしたものの、再び8.7兆ドルとコロナ禍対応ピーク時9.0兆ドルにほぼ戻っていたのですね。政策金利と云うブレーキと資金供給と云うアクセルを同時に踏んでいるようなものです。
影の金利は試算によれば1.7%となり、5%の政策金利とは大きく乖離していて、「影の金利」を考慮すれば、政策金利は実質2.3%程度だと云うのです。
これでは引き締め効果など効くわけもなく、お金ジャブジャブは続くと云うことですね。
……ということは、現状の政策金利水準では景気後退、インフレ抑制とはならず、今は一服しているように見える物価も、このままじ~っとしているわけもなく、インフレ圧力はまだまだ増幅して、景気レベルを越えてインフレの火はこの先も消せないのかもしれません。
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来たる4月13日(木)19:00~20:00
お題は「金利上昇と金融緩和の行方」です。
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本日のボンドランチ
「影の味」「隠し味」はとろろ汁です。