2023.12.25社長ブログ

雲の上はいつも青空

年々加速度的に速さを増すように感じられる歳月ですが、今年は特に疾かったと思っています。
あれよあれよの一年でしたが、12月はそれを象徴するような月となり、半ばを過ぎた頃から日程が立て込みだし、先週がそのピークでした。
商談や社内会議は勿論、定時取締役会、株主総会リハーサル、冬至の22日（金）は株主総会本番、続いて新取締役らによる臨時取締役会、そして翌日はその前の週にとんぼ返りした福岡に、今度も、とんぼ返りでIRに行ったのです。

今年はエルニーニョ現象が影響してか、平年値を1.34℃上回り、歴史的な高温となったと、気象庁が速報値を発表していました。前の週に来たときにはとっても暖かかったのに、今日は午前中に福岡空港に到着し、ターミナルを一歩出たら、東京よりぐんと気温は低く、寒さが急に身に凍みます。
会場までタクシーに乗ったのですが、運転手さんも今朝の気温は3℃ぐらいで、昨日など小雪が舞っていたと言っていました。

IR会場には開演30分前ごろには到着して、会場脇の控室に入るとき、チラッとお客様の入り具合を見れば、ほぼ満員で100人は優に超える状況でした。外の気温とは逆に熱気、活気を感じました。
年末のしかも土曜日という寒い休日に、30分以上も前から来られているお客様に感謝すると共に、自身少し緊張もしました。
内容は質疑応答も入れて60分、まだ手を挙げている方もいらっしゃいましたが、司会者の方から打ち切りのアナウンスがあり、少し時間を超過してIRは無事終了です。

かなり充実したIRを終えて、アシストをお願いした部長と外へ出て、飛行機の時間は前週と同じと、すっかり思い込んでいた二人は、前回と同じように空港内のレストランで、出発までまだ2時間はあると、ゆっくり食事をしていました。
ここが不思議なのですが、虫の知らせとでも言うのでしょうか、今になってもなぜだかわからないのですが、何の気なしにチケットの確認をしたくなり、バッグから取り出して見て、ビックリお互いに思わず立ち上がり、トレイの返却もそこそこに、出発時間まであと15分、駆け出しました。でも一瞬でブログを意識して、スマホで撮るのは忘れませんでした。
8番ゲートまで着いた時には、既に皆さんほとんど機内に乗り込み、列の最終あたりで追いつき、指定された席に着いた時の安堵感は、何とも言いようがありません。

まもなく、滑走路から雲の垂れ込めた寒空にジェットが急角度で上昇するにつれ、雲も薄くなり、日が射してきました。
そこを抜けると、空は一面、青一色となり、穏やかな順行状態入ったようです。青空を眺めているうち夢の世界へ、やがて着陸状態に入るためシートベルト着用アナウンスまでの間、IRのせいか当社の株価が上がる夢を見ていたようです。どうぞ正夢で、空夢になりませんように。

　　　　　　　　　　　　　冬至の日の出

本日も小生のブログにアクセス頂きましてありがとうございます。

冬至の22日の株主総会当日は、早起きし、昇る朝日にも手を合わせ、午前中に総会は終了しました。
また政府は、午後に臨時閣議で2024年度当初予算案を、一般会計の総額を112兆7,000億円として、決定しました。
着目は国債の返済や利払いにあてる国債費です。過去最高の約27兆1,000億円計上され、これは歳出の約1/4にあたる規模です。「金利ある世界」に日銀が舵を切った以上、予算案でも国債の想定金利を1.1％から1.9％に引き上げました。
これはあくまで予算案での想定金利で、過去の長期金利の経験から、1.1％分の余裕を持たせています。事実22日の長期金利は0.6％で推移していました。

それにしても、金利が上がれば、利払いに充てる費用が膨らむのは道理です。今後の国債の借り換えや、新発する国債の利払い負担は増え、これが、雪だるま式に増えていったら、一体どうなってしまうのかと考えてしまいます。
国家や政府のこととは言いながらも、出発時間を間違えて気が付いた時のように、ハラハラしてしまいます。議員さん達は、パーティ券販売に気を取られていて、この事態を心配しないのでしょうか。

一方インフレの物価上昇やGDP（国内総生産）が増えれば、その対比で債務残高（国債発行残高）の割合は抑えられることになります。インフレに期待するのも問題ですが、国の成長力にも問題があります。スイスのIMD（ビジネススクール）の国際競争力、ランキングなどでは2023年の日本は、過去最低の35位まで低落しています。
ここまで寒空になった日本ですが、これを強く認識して「金利ある世界」による構造転換に、日銀総裁の発言のようにチャレンジングして、労働市場改革や、企業改革、財政制度改革などが推進されれば薄日が差し込み、やがて一面青空の世界に、再度行けるのかもしれません。それまでは急角度の上昇が必要ですから、何度も言いますように全員シートベルト着用となりますね。