2023.06.05社長ブログ

静かな有事

時に強い雨、弱い雨と強弱はあるものの、止む間がなく降り続く雨。
そして、コンビニ傘ではない、より堅固な傘でさえ壊れそうなビル風混じりの突風。
2日(金)の午後、仕事先の渋谷のビルから出て、246号沿いにタクシーを捕まえようと、歩き始めたときのことです。2~300m歩いて国道には出たものの、通過するタクシーはあっても空車は、そうたやすくは見つかりそうにありません。いっそ駅まで濡れ鼠覚悟で歩きましょうかと思った時でした。

駅方向から、歩道よりに突然と進路を変え、車線変更してきて、「空車」のサインもないまま、こちらに向かってくるタクシーがあるではありませんか。
それも私の目の前に止まると「支払」サインを出して、乗客はタクシー代を支払っているようです。
小生も運転手さんに窓越しで、手で合図を送ると頷いたようでした。
支払いには手間取っていたようですが、小生がついに乗り込んだ時の安心のため息は、地獄で仏の喩え通りの心境でした。

その日、会社は天気予報から判断して、僅かばかり早帰りとなりました。帰宅した後、早目の夕食を摂りながら観るTVは、どこの局も線状降水帯による大雨被害のニュースです。
窓を開け、吹き込む雨も気にせず空を仰げば、暗い空から落ちてくる雨粒が、窓明かりに白っぽく一瞬光ります。

翌土曜日は午後から晴れて、風も止み湿度が下がったせいかいくらかひんやりと気持ちの良い日となり、夜には前日の空とは、同じ空とは思えないほど、月が白く明るく夜空を照らしています。
日曜は天気が良いとまでは言えませんが、四谷須賀神社のお祭り日和です。見物に出かけると、コロナ後の祭りは、元気がみなぎっているようです。でも一番喜んでいるのは露天商の皆さんではないでしょうか、派手な掛け声で意欲満々です。
雨でなくて本当によかった。
帰りに当社前のアジサイを見れば、美しく綺麗なのですが、雨の雫が落ちるアジサイとは風情が違うようです。アジサイは雨とお似合いですね。

本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、ありがとうございます。

神社前に並んだお店の前には、四谷界隈にはこんなにも子供たちがいたのか、と驚くほどに、集まっています。でも日本全体で見ると、人口問題は由々しき事態で進行しているようです。

厚生労働省は2日(金)、1人の女性が生涯に産む、子供の数(合計特殊出生率)が2022年は1.26であったと発表しました。過去最低だったそうです。このままでは日本社会や経済の活力を、維持できるのか瀬戸際にあると言われています。
日本人の出生率が77万747人と、80万を切るのは統計開始以来初めてのことで、松野官房長は[少子化の進行は危機的な状況で、「日本の静かなる有事」と認識すべき]と言っています、
人口減のスピードは想定を超えて進んでいるようで、ここでなんとかしないと日本は沈没してしまうかもしれませんね。

1974年(昭和49年)東京で開かれた日本人口会議には、当時厚生省がバックアップして、著名人が顔をそろえ、増え続ける人口を支えるための住宅や工場、公共施設、農地など、「このまま狭い国土のどこに、増加する人口を割り込ませたらよいのか」と議論した結果、「子供は2人まで」と言う大会宣言が採択されたと、昨日の日経コラムに載っていました。
でもそのとき既に「静かなる有事」は始まっていたのですね。
優秀な人たちが集まって議論しても、誰もが将来を見通せなかったのです。

「日本の静かな有事」は何も人口問題ばかりでなく、日本経済においても、かなり進行していると思っています。株価、不動産価格共に上昇して、資産バブルとなっています。さらにマスコミなどは株価上昇材料を探し出して、囃し立てています。
また、マンション価格も高騰して年収の何十倍にもなるのは常識的におかしいと思います。日本の静かな有事を、相当に進んでしまったと思っています。

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6月8日(木)19:00~20:00
お題は「インフレと資産インフレは違う」です。 
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        本日のボンドランチ
    食べると、激辛が後からジュワーっと
    静かな有事はすでに始まっていました

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