自宅はマンションの9階にあり、角部屋です。部屋の向きは全体に南に向いているのですが、東側にも西側にも、大き目な前面ガラスの引き戸や窓があり、1日中、日当たりは抜群です。
冬は暖かく夏は涼しい快適な部屋です。特に好きなのが、夏の休日の午下がりなど、それらをどこも全開にして、共用中廊下に面する入口ドアーは半開きにし、テーブルを前に、これも座り心地のよい椅子にもたれて、好きな推理小説など読むときです。ガラス戸や窓から入ってきて、白いカーテンをヒラヒラさせながら中廊下へと吹き抜けていく風に、いつしか居眠りが出ては目を覚まし、また居眠りをしては目を覚ましを何回か繰り返し、同じところばかりの読み直しで、一向に前には進みません。そんな至福のときに憧れています。
でも、花粉症になってからは2~4月のゴールデンウィークに入るまでは、ガラス戸も窓も花粉の侵入が嫌で必要な時以外は開けないようにしています。
その代わり、エアコンを使用することになるのですが、ついこの間まで暖房モードだったのに、先週半ば過ぎからは冷房モードに切り替えています。
タクシーに乗ると、同様に先週中頃から、お客さんの要望もあって暖房から冷房に一気に切替えたと運転手さんは言っていました。エアコンのいらない春や秋の、あのウキウキするようなあるいは、すがすがしい季節は、何処に行ってしまったのでしょうか。
以前も書きましたが、日本は四季から二季へと移ってしまったようです。熱いか寒いかの極端な二季で、あのいい季節と言われるエアコンのお世話にならない季節は一体どこに行ってしまったのでしょうか。それとも消えてなくなったのでしょうか。
そんなことを思いながらオフィスの窓越しに外を眺めれば、もう紅葉が色付いていて、「おおっ」と一瞬思いましたが、これは初夏に紅葉して葉が茂り、真夏に緑色に変わってまた秋に紅葉する年2回紅葉を楽しめる野村モミジという種類のようです。
外に出れば靖国通りのガードレール脇の花壇も緑を濃くし、つつじもいつの間にか咲き誇っています。
日本から春と秋が消えたようで、極端な季節の二季になってしまうことは心配です。



本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、有難うございます。
今年の1月20日トランプ大統領就任から、まだ3ヶ月しか経っていないと言うのに、世界経済は大荒れです。全世界相手に関税戦争を始めたり、移民を強制送還したり、連邦職員の首を切ったり、世界が目指すCO2削減や多様性、公平性、包摂性に反対する政策を強行したり、果ては大学の補助金を凍結したりと、やりたい放題です。
その過程でのトランプ大統領の一挙手一投足で、世界の株価は連日のように反応し、上昇したり下降したりを繰り返しています。
特に影響の大きな関税政策の影響で、全世界各国とも不透明感が一層高まってきました。結局、それはブーメランのように米国に戻ってきて、相互関税を発動した4月9日には、米金融市場でドル安、株安、国債安のトリプル安を招き、トランプさんも驚いたか、慌てた米政府は相互関税の一部を90日間凍結しました。
しかしそれだけで市場の不安感が収まったわけではありません。
世界の株価乱高下は米国自身も例外ではありませんでした。4月に入って前年比で一時は13%安となりました。欧州も総じて4月には7%程下落しましたし、46%という高い相互関税をかけられたベトナムは一時14%の下落となりました。カンボジア49%、マレーシア24%と高関税をかけられた東南アジアの国々も同様です。
高関税をかけられた国々(中国の半製品を輸入して、加工し、米国へ再輸出している国)を、中国の習近平国家主席はすかさず歴訪して、シンパをつくり、米国と対抗しようとしているのかもしれません。
中国は米国の政策に譲歩せず、関税の掛け合いに応じていましたが、相互関税には125%でこれ以上は無視と決め込み、独自の経済圏を作ろうとしているのでしょう。
一方、日本は現在、米国と先陣を切って交渉に臨んでいます。しかし、そう簡単に交渉が合意するとも思えません。90日停止している期間のうちに、合意できなければ25%の関税に戻ることになります。
日本が全面的譲歩すれば10%の税率で済みますが、自動車、食料品(米・麦・牛肉など)、鉄鋼、アルミ、LNG、為替等の全面譲歩は日本経済をかなり圧迫することになります。前門の虎、後門の狼状態で、正に石破総理の言う「国難」です。
そこへ経済安保問題が重なってきています。対米貿易黒字の解消や防衛費拡大(米軍駐留経費負担を含む)を求める米国に対し、対抗するのか譲歩するのかのまた、極端な言い方をすれば、中国側につくのか、アメリカ側につくのか極端な選択に迫られるような時がくるかもしれません。
勿論、答えは瞭然ですが、日本経済先行きの視界は、極めて不透明で確実性を増しています。
タクシーの運転手さん曰く「シートベルトお願いします!」

本日のボンドランチ
数あるメニューの中から
極端な選択ランチ