2025.01.14社長ブログ

Gゼロと外力

9連休の年末年始と、昨日の成人の日を入れての3連休が過ぎようとしている昨夜のことでした。こんなに休んでいいのかしらと思う一方で、まだまだ休み足らないと思うこの連休がもたらした、惰性とが入り混じった、複雑な思いが交錯していました。
それでも風呂に入り、歯を磨けば「あしたから仕事だぞ!」との外力が働いたものか、朝は通常通りの時間に目が覚めます。惰性(慣性)に流されてしまったものは外力で覚醒させられるのですね。

連休最後の「成人の日」は、神楽坂にある最強スポット毘沙門天さまにお詣りしようと、地下鉄の飯田橋駅を出ると、そこは千代田区(牛込見附)と新宿区(神楽坂)の両方が交わる坂の底(外濠通り)あたりに位置するのですが、「神楽坂下」と信号機の上に印されている如く、両坂下の窪地(凹)にあたるのですね。
神楽坂方面を見上げれば皆さん毘沙門天さまへのお詣りか、その先にある赤城神社に詣でるのか、大勢の人波です。
お詣りの帰り道、坂の途中にある有名なうなぎの老舗「志満金」の前を通りかかれば、あの蒲焼のい~い匂いです。お土産にご飯大盛の「うな弁」を用意してもらい、また神楽坂下から、帰りはタクシーです。

帰り道四谷あたりにくると、ここも名の通り凸凹の地形です。会社前の富久町西交差点は、以前はオリンピックマラソンコースの心臓破りの坂として有名で、海抜37mあることは知っていましたが、車中で先程の「神楽坂下」をググれば新宿区で一番低い新小川町(4.5m)の隣で、約5.0m程でした。
ついでに調べると、亀戸駅の近くにある亀戸8丁目の「水神駅」は東京で一番低いマイナス2mだそうです。東京湾の満潮時の水位は0.9mなので、その一帯は0m地帯と呼ばれています。
因みに安全と一般に言われるのが、海抜10mからだとスマホは言っています。
東京には地表高が満潮時の平均海水面より低い0m地帯と言われるところが荒川沿いにかなり存在していて、5区にまたがる区域のほぼ半分を占めているそうです。

ゼロと言えば2011年9月11日NYツインタワーの崩壊以降、この跡地が「G0」(グランドゼロ)と呼ばれていますが、これは爆撃・爆弾投下が行われた中心地点のことを指しています。

本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、有難うございます。

ここにまた「Gゼロ」が出て参ります。米コンサルタント会社ユーラシアグループが毎年発表している10大リスクの2025年のリスクトップは「深まるGゼロ世界の混迷」を挙げています。
国連の安保理も国際通貨基金(IMF)などの国際機関の影響も低下するなかG7など先進各国のリーダーシップの弱体化も鮮明になってきています。

最近ではカナダのトルドー首相の辞任、独や仏の現政権崩壊の危機、英国の新政権の揺れ、韓国政府の混乱等、政治混乱が続いています。
間接的にはそれに加えて、戦争、紛争などの頻発もあり、経済的には世界的インフレに高金利とリスクGゼロの材料には事欠きません。
Gゼロには世界の気温が産業革命前より1.6℃上昇や、それを起因とする異常気象も加わっていると考えられます。

小生は昨年の米大統領選後トランプ氏が勝利し、次期大統領になると決まったあたりから、そのGゼロへの道は加速度的になったと考えています。一時的には次期トランプ政権は規制緩和やM&Aにも積極的と思われ、株価も堅調となりました。しかし、年明け早々のトランプ次期大統領の無茶振り発言は、もし本当に実行するとなれば主要国経済にどう影響するのでしょうか。
またそれが、日本への外力となって、日本は覚醒させられるのでしょうか。正に地政学的リスクは高まっていることに間違いありません。

20日が過ぎて、本当にトランプ関税を実行したら、その途端に世界の株式相場は冷水をかけられたように凍りつくのではないでしょうか。
でも来週中には、その趨勢の一端が現れてきて、日本は風邪どころではなく、悪性のインフルエンザに罹患する可能性は大きいと思います。

米国が揺れれば、それで起きたツナミはやがて、太平洋を渡って、日本に伝播して、きっと0メートル地帯はひとたまりもないことでしょう。

           本日のボンドランチ
       「志満金」のリスクゼロ国産ウナギ弁当

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