一旦は感染者の数も2桁となり、東京でも緊急事態宣言の効果が、ようやく出だしたのかなと思っていたらまた3桁になり、そう簡単に収束しそうもないようです。5月1日に安倍首相も、当初6日迄と云っていた宣言を「かつての日常に戻るのは困難」と、緊急事態を1ヶ月程度延長することを表明し、今日、正式に決定して記者会見を予定しています。もしかすると新薬(アビガン・レムデシビル等)はいろいろと試されているものの、ワクチンができるまで決定打は今のところなく、思ったより長丁場になるのかもしれませんね。
そんなこともあってか、最近はウィルスと「共生」とか「共存」と云う言葉も、よく聞くようになりました。
小生も初めての経験となる、異例のゴールデンウィークの真只中、花粉の飛散も以前程でもなく、窓からは五月の若葉のにおいを含んだような、薫風がカーテンを揺らすと外の様子が気になりだし、じっとしていられない気分で、パジャマを着替えるのももどかしく早速おもてに飛び出します。鋪道を少し歩いて振り返れば、街路樹には緑が萌え出し、正に薫風、少し先には会社のレンガ色の建物も見えています。
普段よくランチに行く店は軒並み「コロナ……」の貼り紙がしてあって閉まっているのですが、中で1軒カレーのお店だけが、テイクアウトのみで、機嫌よく、愛想よく、店長(きっと経営者)一人で頑張っていました。従業員とパートさんには休んでもらい、自分はなんとか創意工夫を凝らして、販売方法を変え、価格も安価にできるようにしているのだそうです。
国や都の制度融資や給付金を利用しないのかと問えば、給付金は受けるが、返却を伴う借金はできるだけしたくないし、給付金もあの額ではとても足りないので、やれることは何でもやると云っていました。まさに、その前向きなハツラツとした姿勢は、街路樹の若葉の如く新鮮でした。
また車の一台も通らない交差点にはUberの配達員がスマホ片手に信号待ちをしています。散歩をしていても、忙しそうに走るUber自転車に2~3台は、すれ違います。
情報はスマホで受けても、デリバリーはTELEWORKは効きませんね。
本日もアクセス頂き、有難うございます。
日本のゴールデンウィークの姿を一変させたように、対策を取らなければ40万人が死亡すると云うコロナウィルスは世界の政治も経済も、また秩序さえも一変させ、元の姿には戻させないような気もしてきました。
このコロナウィルスは少し前、米政府内では中国科学院武漢ウィルス研究所から流出したのではないかと云われていましたが、同じ米国の国家情報長官室は調査の結果「中国が起源ではあるが、人工的に作られたものではない」とコメントしました。しかしいまだに、発生源の特定にまでは至っていないようです。
人工的でないとすれば自然の摂理で、人智ではその発生をコントロールできなかったことになります。
しかし、今迄の人類は何度となく、この様なことを経験してきたわけで、その都度、乗り越えてきました。今度も創意工夫をこらして乗り越えるのだと思いますが、その後の世界は大きく変革を伴い、元の景色ではないものになってしまうのだろうと予感しています。
さて、当社の業界でも足元では、オフィス賃料に天井感が出てきました。新築オフィスの供給もさることながら、雇用の悪化が深刻になれば、当然オフィスの縮小につながります。当社は幸いにも居住用であったので、影響は受け難い位置にはありますが、緊急事態宣言が長引けば、いつその影響が当社にも届くかわかりません。
しかし、一方日経平均株価は4月30日に一時2万円台を回復し、米国のS&P 500種株価指数も、4月の月間では12%以上も上昇しました。
これは各国中央銀行の政策が巨額の資金供給へ向けられているためで、資金が急速度で回転し始めたのだと思われます。
このことが不動産にも波及して資産バブルとなるかの判断が難しいのです。
小生等の業界においても、アフターコロナの世界で生き延び、活躍するのにどんな創意工夫ができるか、それが問題だと思います。当社はこれが平成バブルの崩壊、リーマンショックに次ぐ3度目の経験となりますので、どんな創意工夫が出来るか、このいつもの年とは大きく違うゴールデンウィークに巣ごもりして、コロナ太りのないよう注意しながら、考えたいと思っています。
本日のボンドランチ
創意工夫の店から、テイクアウトした
「薬膳カレー」