2020.06.08社長ブログ

眺望不良

厚いカーテン越しにても、一瞬外が明るくなるのが分かります。一拍おいて、低重音のバスドラムの連続音が響き渡るのです。急いでカーテンをたぐれば、大粒の雨がガラス窓に強く当たって斜めに流れ落ちています。突然の大雨が吹き込むのもかまわず、窓を開け雨空を見渡せば、時折の稲光とドラム音が続きます。グレーの空はそれをスマホで撮えられずとも、その残滓は明るさを微かに止めています。

これでは明日に予定されているマンションの消防避難訓練は大丈夫だろうか?

曇り空なれど、日曜の朝は雨も降らず、10:00当社オブジェ前に防災委員は集合です。200戸以上ある住戸の安否確認から始めるのですが、ドアの外にはステッカーを貼り出すことになっています。

それらの確認や、備蓄米、ヘルメット、道具類の保管庫を巡回して建物の避難通路(非常階段14Fから1Fまで)を通って、外周を見回り、コロナの為に規模の縮小(例年はしご車、起震車、消火器、AEDの体験あり)された訓練は終了です。

保管庫巡回の折、屋上で街を見渡せば、夜になると赤くライトアップされるであろう都庁舎が展望できます。でも、昨夜の雨もあってか眺望は不良です。それにしても、この空の下ではコロナが潜伏し第2波を準備しているとはとても思えないのですが……

眺望では当然コロナは見えないのですが、やけに、周辺の新築マンション建築中が目に付きました。工事は再開したのでしょうか……

マンションの外周を回っているとき、ふっと毎日TVで新しく感染者を発表する小池都知事に顔が思い浮かびました。それは、隣りのお寺の石垣に、備えられた都知事選のポスター掲示板を見掛けたときのことでした。

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本日も、小生のブログにアクセス頂き、ありがとうございます。

さて、アフターコロナの不動産市場は一体どうなるのでしょうか、特にマンションは?

小生が経験したリーマンショック直前、直後の状況判断から考えますと、リーマンの時は外資系金融機関などが、こぞって東京に進出してオフィスを中心に賃料の引上げを牽引し、約5年で70~80%も賃料が上がって、収益還元における不動産価値も同時に引上げました。

それが信用収縮のリーマンショックでは、その反動もあり市場が急落し、短期に冷え込んでいったのです。しかし、今回はそれほど急激な賃貸料の引上げもない(リーマン後今迄で約30%程度上昇)ことから居住用、オフィス用はそれ程下落しないのではないかと思っています。

しかし、TELEWORKによる否応なしの在宅勤務の拡大から、都心オフィス不要論も出始め、業種によっては、それが定着して、オフィス賃貸料は大きく影響を受けるかもしれません。

ただ居住用はホテル、商業施設、オフィスに比較すれば、まだ影響は穏やかと思われます。とは云うものの、リーマンショックの時は金融システムの崩壊により大企業が震源地となり、やがてそれが、中小企業へと波及してきました。しかし、此の度のコロナショックは逆に、中小零細企業の方から傷み出し、それも、経営そのものの資金繰りに直接影響を与えたことが大きく違っていると考えています。

それでも、いつも危機にはいち早く織り込んで反応する、株式市場が不思議なくらいの回復振りを見せています。これは世界中のコロナ対策で打ち出した、各国中央銀行の膨大な資金供給のためなのかもしれません。

不動産市場は、株式市場と違って、ファクターが多岐に渡り、情報の織り込み方において、株式市場とはタイムラグがあります。

織り込まれるまでに、約一年ぐらいはいつもかかっているように思います。現在は非常に難しいところです。

どちらにしても、不動産市場の価格がどうなるかは、市場に供給された資金がどのように動くか、現時点では全く眺望不良と云ってもいいと思います。

そんなことはどこ吹く風と、午後から日差しも風も出てきて、ガクアジサイは揺れながら気持ち良さそうに日を浴びて咲いています。

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本日のボンドランチ

色どり無しの

みた目(眺望)不良弁当

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