2020.07.27社員ブログ

荘園制度を崩壊

本日もアイボンドブログをご覧いただきまして誠に有り難うございます。

大暑(今年は7月22日)を過ぎ、7月も残すところ、本日を含めてあと5日となりました。まだまだ暑い日が続きますが、皆様も体調には十分ご留意され、お過ごし下さい。

歴史を遡りますと、438年前(1582年7月27日)、羽柴秀吉が近江で初めて検地(太閤検地)をおこなったとか。それまでの検地が領主側から土地台帳を提出させる報告方法であったのに対し、太閤検地は厳しい土地測量を伴うもので、全国にわたって度量衡の統一がなされた方法で実施されています。複雑な土地所有関係を整理して土地制度の一新を図り、永らく続いた荘園制度を崩壊させました。

国土交通省の調査によりますと、2018年における日本の国土面積は3780万ヘクタールで、このうち森林が2503万ヘクタールと最も多く、次いで農地が442万ヘクタールとなっており、これらで国土面積の8割近くを占めています。このほか、住宅地、工業用地などの宅地196万ヘクタール、道路140万ヘクタール、水面・河川・水路135万ヘクタール、原野等35万ヘクタールとなりました。2017年の土地利用転換面積は、前年と同数の2万2100ヘクタールです。主な内訳として、 農林地及び埋立地から都市的土地利用(住宅地、工業用地、公共用地など)への転換面積は1万5400ヘクタール(前年比900ヘクタール減)、農地から林地へは4700ヘクタール(前年比1400ヘクタール増)で、1991年以降で最多となっています。全国の宅地供給量の推移をみると、2018年度は5967ヘクタールで、その内訳は公的供給が407ヘクタール、民間供給が5560ヘクタールとなっており、近年は6000ヘクタール前後での推移です。

さて、国民にとって、土地を所有するというのは、生活の基盤である住宅用地としてだけではなく、資産としての目的もあります。こちらも国土交通省において毎年おこなっている調査によりますと、「土地は預貯金や株式などに比べて有利な資産か」という質問に対し、「そう思う」と回答した割合が1993~1994年度は60%を超えていましたが、近年は30%超で推移し、2019年度は27.1%(前年度比5.5%減)と、調査開始以来、最低の割合となりました。また、「そう思わない」と回答した割合は1993~1994年度に20%超でしたが、近年は40%前後で推移し、2019年度は45.3%(前年度比5.9%増)と、調査開始以来、最高の割合となっています。

これらの回答を土地の所有の有無別にみると、土地所有者のうち「そう思う」と回答した割合は27.3%、土地を所有していない人のうち「そう思う」と回答した割合は 26.5%となっており、土地所有者の方が僅かに高くなりました。都市圏別にみると、「そう思う」と回答した人の割合が大都市圏で30.5%、地方圏で24.8%となっており、大都市圏が地方圏より高くなっています。

「そう思う」と回答した人にその理由をきいたところ、2019年度は、「土地はいくら使っても減りもしなければ古くもならない、なくならない(物理的に滅失しない)」との回答が前年度より低くなったものの、割合としては36.6%と最も高くなりました。続いて、「土地は生活や生産に有用(役に立つ)」が24.9%となり、回答のなかでは前年度に比べて最も割合が増加しています。一方、「価格の変動リスクの大きい株式等と比べて、地価が大きく下落するリスクは小さい」 との回答は、12.9%と前年度よりも低下しました。

「そう思わない」と回答した人にその理由をきいたところ、「地価上昇による短期的な値上がり益が期待できない」が28.1%と最も高く、続いて、「土地は預貯金などに比べて、維持管理にかかるコスト負担が大きい」が27.3%となっています。

弊社は土地を含む不動産を所有し、その一部を証券化することで、出資者の皆様が不動産を所有しなくても、賃料の分配を安定的に受けられる仕組みを実現済みです。預貯金でもない、株式や投資信託でもない、お金の第3の置き場としてお役立て下さい。

以上

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