先週の16日になりますが、弊社にとって、新元号になってからはじめての
アナリスト向け決算説明会がおこなわれました。
通期ではなく第2四半期であり、
また、朝9時からという時間帯にもかかわらず、多くのアナリストの方々に
出席していただいております。同日の同じ時間帯、日本証券アナリスト協会主催
の決算説明会は弊社を含め4社ございましたが、幸いにも弊社以外に不動産業はなく、
不動産セクターのアナリストの方々が分散することはなかったのでしょう。
先月15日に取得した金融庁長官・国土交通大臣許可に基づいた不動産特定共同事業の
新商品i-Bond(電子取引業務、物件入れ替え型、運用期間無期限、1口1万円、
資金の出し入れ自由)による成長戦略を中心に、弊社代表福田からお話しさせていただいております。
改元と10連休の影響もあってか、2019年3月期通期の決算発表を5月にずらす企業が
目立ちました。
日本経済新聞社の調査によれば、先月末までに3月期決算上場企業の15%程度しか発表が
終わらず、今月10日までで約半分、残りが13~15日となっています。連休中の
相場変動リスクを見極めたいとする企業が多かったことに加え、例年5月発表の企業も
連休の影響で集計作業のもち時間が減り、発表を遅らせる必要があったようです。
コマツ、ソニー、村田製作所など好決算企業は平成のうちに発表を済ませる傾向もありました。
4月から5月にかけて、決算発表のニュース・記事をよくみかけることから、
大多数の会社は3月期決算のイメージもありますが、国税庁が公表している資料によれば、
2017年度において、3月期決算の申告法人数の割合は全体の19.0%です。
確かに1年のなかでは最も高い割合になりますが、大多数といえるほどではありません。
次に多いのが、弊社もその一社である9月期決算で10.8%、 そして12月期決算の
10.2%と続きます。また、決算期の会社の割合が少ない月としては、
11月と1月が3.6%、10月が4.7%です。中小法人が含まれていることもあって、
決算期は思いのほか各月に分散しています。
では、一定金額以上の資本金を有する会社はどうかといえば、資本金1億円以上の場合には
3月期決算の割合が54.3%となり、更に、資本金100億円超の場合には、74.1%です。
また、12月期決算の割合は資本金が1億円以上では16.4%、資本金100億円超では
13.9%と、いずれにおいても3月に次いで多くなっています。
3月が多い最大の理由は、国や地方自治体など公的機関の会計年度が4月から
3月までとなっていることに関係しているようです。公的機関の予算編成や実際の支出も
この会計年度に合わせて計画や執行がおこわれ、結果として、特に公的機関との取り引きが
多い会社では、会社の事業年度をこれらに合わせておくことが、
会社の業務運営上、望ましいということになります。
さて、弊社では2004年から、地方自治体職員の方々などが居住されている
マンションを不動産特定共同事業の仕組みで証券化してきました。
今後は冒頭部分でも触れたi-Bondを成長戦略の中核に据え、預貯金ではない、
そうかといって価格変動の大きい投資とも一線を画す、いわば、「お金 第3の置き場」
(商標登録済み)を創設していくことで、家計の適正な資産形成を支援して参ります。