2020.11.30社員ブログ

3つの「さか」

本日もアイボンドブログをご覧いただきまして誠に有り難うございます。

今日は年金の日です。国民一人ひとり、ねんきんネット等を活用しながら、高齢期の生活設計に思いを巡らす日として、厚生労働省は2014年、毎年11月30日(いいみらい)を年金の日としました。年金の日の趣旨について賛同する各団体と協働した取り組みにより、ねんきんネット等を利用して年金記録や年金受給見込額を確認してもらい、高齢期に備え、その生活設計に思いを巡らしてもらうことを呼びかけています。

高齢期の資産形成手段のひとつとして注目されている積み立て型の少額投資非課税制度(つみたてNISA)ですが、今回のコロナショックは本格的な相場の急落だったといえるでしょう。このまま積み立て投資を続けるべきか悩んだ人も少なくないに違いありません。2018年1月の制度開始から積み立てを続けていた場合、どれくらいの損益になったのか、ある調査会社がデータを公表しておりますので、その一部をご紹介します。

2018年1月から2020年8月までの32ヶ月間、年間の非課税枠40万円を最大限活用できるよう、毎月末に3万3333円購入した場合を計算しました。対象は2018年1月末時点につみたてNISA対象商品だった、ETFを除く140のファンドに絞っています。2020年8月末時点で含み益になったのは140本中137本でした。利益額が大きい順に並べてみると、上位には先進国株式で運用するものが目立ちます。上位5本は、積み立てた元本総額の106万円程度に対し、含み益が20万円を超えました。首位は、フィデリティ・米国優良株・ファンドの21万8136円。米国企業のなかで優良と判断したところに投資するアクティブ型(積極運用型)の投資信託です。第2位もアクティブ型で、第3位以降は指数に連動した運用成果を目指すインデックス型となりました。上位に並んだ大半のファンドは、米国株式に投資する割合の大きいものとなっています。米国株式相場はコロナ禍で大きく下落したものの、その後に急回復し、8月にはS&P500種株価指数やナスダック総合株価指数が最高値を更新するなど堅調でした。

一方、国内株式型で最も利益額が多かったのは、ひふみプラスの12万6453円。主に国内の割安銘柄に投資するアクティブ型で、海外株式も一部組み入れています。また、株式と債券のバランス型での最多利益は、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの10万16円で、世界30ヶ国以上の株式と10ヶ国以上の債券に資産配分比率が等しくなるように分散して投資をしています。

140のファンドのうち、8月末時点で損失を抱えていたのは新興国株式型など3本でした。損失額が最も大きかったiFree新興国株式インデックスは、投資元本に対して約8万円のマイナスとなり、新興国では新型コロナウイルス感染収束の目途が立たず、株式相場の戻りが鈍くなっています。
次に損失の大きかった東京海上・円資産インデックスバランスファンドは、国内の債券、株式、不動産投資信託(REIT)に分散投資するもので、基本配分比率は債券70%、株式とREITがそれぞれ15%となっています。

よくいわれているのが、長い人生には3つの「さか」があり、それは上り坂、下り坂、そして、まさか、です。将来、何が起こるのか、誰にもわかりません。ただ、人生100年時代を見据えれば、まさかの落とし穴に遭遇したとしても、軽傷で済ませる必要があります。幸いにも、新型コロナウイルス感染拡大によって弊社の業績面に大きな影響はなく、また、ステークホルダーの皆様に対してもそれは同様です。会社設立(1986年11月27日)から既に35年目に入っておりますが、まさかの事態が発生しても素早く対処できるよう、経営体制の強化に努めて参ります。

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