ここのところ週末になると必ずと言っていいほど天気がくずれ、スッキリしませんでした。
それにひきかえ昨日はなんて気持ちのよい青空が広々と空をうめつくし、街路樹は萌え出し、このあいだまではくすんでいた植込みも、知らぬ間に青々と逸早く衣替えしたようです。
日射しは強烈で、長く信号待ちなどしていると、額が焼かれるのを感じるくらいです。でも、時たま吹く風はまだ頬に冷たく気分を爽快にしてくれます。
それにしてもいい天気です。花粉用の目薬を探しにドラックストアーまで行く途中、2箇所でポリスが既に、夏姿で交通取締りをしています。確かにコロナ禍で車の量も少ないためかスピードが出し易く、それに伴う事故が多いのかもしれません。それにはやはり厳しい取締りは欠かせないのだと思います。
2人のポリスの1人は花粉症かも、しきりに眼を気にしている様子です。なんとも、のどかな昼下がりですが、イギリス生れの新種コロナウイルス『N501Y』も感染力を強め、重症化率を高めて領域を広げてきているようです。こちらの取締りは眼には見えないだけに厄介極まりないですね。
今日から、東京も「まん防」などという、少し緊張感に欠けた名称のコロナウイルス対策がとられました。もし「まん防」などなかりせば、ゴールデンウィークにはきっと、草津温泉にでも浸って、非日常を味わっているだろうと思うと、少しですが心が歪みを覚えます。
昨年来、緊急事態宣言が出て以来、コロナとの闘いも1年以上ともなりますと、少しはダレてくるのも判るような気もします。
小生自身も先週お客様と二人でマスク会食をしに、新宿に出掛けましたがけっこうな人出でした。またマスク会食も慣れていないためか、そのさまが滑稽でお互い何ともぎこちない話となり、盛り上がりに欠けました。
大阪や山梨などでは市や県の見回り隊が各お店を巡回して監視をして、取締りを一層強化しているそうです。
本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、ありがとうございます。
3月下旬頃、野村証券がアルケゴスで大損失と新聞で読んで、アルケゴスってなんなんだ、まるで怪獣みたいな名前だなと思ったのが最初でした。読み進めるうちにアルケゴスキャピタルと云って、ファミリーオフィス(富裕層顧客の資金を運用する比較的小規模な投資ファンドのこと)と呼ばれる投資ファンドのことでした。
年金基金や金融機関の資金を運用するヘッジファンドと比較して登録や届出制で開業でき、情報開示も規制が緩くなっているようです。
しかし、小規模ファンドと云っても、どういうわけか多額の資金を運用していました。
ではなぜ投資資金をそんなに膨らませることができたかと云えば、それがトータルリターンスワップ契約と云うものでした。全体の利益や損失を貸手の金融機関と交換する契約とも云えます。
これは通常のレバレッジ取引ではなく、金融機関から高い手数料で資金を調達し、その資金で株式投資を行うものです。株式の保有名義はアルケゴスではなく金融機関となりますが、投資による利益も損失もアルケゴスのものとなります。所謂、株式担保融資みたいなものですね。
その後の報道では運用規模は1,000億ドルを越えて、膨らんでいったと云われています。そこで運用に失敗して追証、即ち、追加保証金を入れられなかった、アルケゴスは借入先に保有株式を市場で売却され、回収をした貸手の各金融機関はそれでも多額の損を出し、その一角に野村も入っていたとのことです。
このように世界の金融市場で高リスクの資産が急膨張しているようです。
格付けが投資適格級(トリプルB)に満たない、「低格付債」の発行が急増しているのです。また複数の低格付企業へのローン担保証券(CLO)の発行も目立ってきています。
加えて、企業買収の事業を目的とした、特定目的買収会社(SPAC)の上場数も増えてきています。
同様に何の裏付もない暗号資産への資金流入も著しくなってきました。
なんか、リーマンショック前夜を想い起こさせる、雰囲気が漂い始めたように感じます。もちろん背景は、コロナ禍による各国中央銀行の大規模金融緩和にあるのは明確です。
米上院銀行委員会は、8日、野村ホールディングス、ゴールドマンサックスなどの大手金融機関に質問状を送ったと新聞は云っています。いよいよ国のスピード違反取締りが始まるのかもしれません。世はコロナ禍の真っ只中、この先どうなるか、二の舞はいやですね。
本日のボンドランチ
「お酢で取り〆めています」