オフィスを出たのが、確か午後の8時をだいぶまわっていたと思います。靖国と外苑西通りの交差点あたりの路上に、若者を中心に一まとまりになって、かなりの人が同じ方向を向いて、スマホ片手に何か撮ろうとの構えで、立ち尽くしている様子です。
あたり一帯に赤色灯を回している車輌なども見えませんし、サイレンも鳴っていません。事故のたぐいでないことと同時に、今夜が皆既月食だと思い当たり、小生も後方から仲間に加わり、皆さんが向いているそれほど高くない角度で南西の夜空を見上げました。
しかしそこには雲に覆われた暗闇の夜空が広がり、遠くに高層マンションの灯が見え、外苑に通じる通りの青信号が見えるだけです。
一時集まっていた人達も三々五々散らばっていきましたが、小生は「あの闇の、きっとあの辺で目には見えない天体ショーが起きているのだろう」と思いを馳せているうちに、残った人も3~4人となったので、そそくさとその場を去りました。
一週間程前に苗床に蒔いた種から、芽が出てきました。あの27日の、一日中そぼ降った雨の前日に見た時は、蒔いた時と変わらなかったのに、一雨来た途端に芽吹くとは、まるで雨後の筍のようですね。
赤いアマリリスや黄や白の花をつけた草花も雨後に一斉に咲き出しました。
それにしても、あの種を蒔いた後の雨で地中では、表面からは見えなくとも、何か芽吹いたり、花を咲かせる反応が既に起きていたにちがいありません。
28日、東京を含めた9都道府県の緊急事態宣言が6月20日まで延長されました。オリンピックもあと53日で開催される予定です。またワクチン接種もどんどんスピードを上げて、何とかオリンピック迄には政府としての体裁は整えたい様子がひしひしと伝わってきます。一体舞台裏では何が起きているのでしょうか?
最近になって知ったのですが、国際オリンピック委員会(IOC)と日本側が結んだ「開催都市契約」の中味は圧倒的にIOC側に有利なものとなっていて、中止する権限は日本側になくIOCだけが持っていて、日本側が中止を要望した場合、IOCが多額の賠償金を請求する可能性が大きく、日本政府もコロナ禍との板ばさみで頭の痛いところだと思います。
でも、世論調査を見ていますと、オリンピック開催には悲観論が半数をこえているようです。
本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、ありがとうございます。
このコロナ禍における、世界各国の財政出動や中央銀行による大量の資金供給によって、過剰流動性が一気に高まり、株高や不動産等の資産価格の上昇を生み出しています。しかし一方で、コロナ禍の下で消費が落ち込み、景気が回復したとは、まだ云えない状態にあります。
しかし、ワクチン接種が日本より数段進んでいる米国では、週末の日経の記事によれば住宅価格の上昇が急ピッチで、株価も高く、それらに伴う資産効果もあって、景気が一部狂乱気味になりつつあると云っています。この状態は日本が1985~90にかけての平成バブルであり、2008年のリーマンショック直前に小生が経験した状態となんだか似てきたようにも思えるのです。
日本でもその相似形の小型版とも云えるものが、起きているように思えてなりません。
まだまだ日本ではワクチンが行きわたらず、資産効果による景気回復に入ったとは云えないのですが、一部で、資産を持つ者と持たない者の格差は確実にひろがりつつあると思われます。
新聞によれば金融機関が国債の購入に回帰(買い増してきた)してきたことについて、メガバンクの執行役員がインタビューの中で「音楽が鳴っているうちは、踊り続けなければならない」という状況だと云っていました。
さらに、下半期、あるいは来年以降は音楽が鳴りやむことを意識する時間帯に入るのでないかとも云っています。そうなれば本格的に株や債券の両方が売られる展開になる可能性もあり、慎重なオペレーションをしなければならない時期に入るだろうとも云っていました。きっと不動産もしかりだと思われます。
どうも表面からだけ見ていても判らないことが、見えないところで着実に進行していて、ある雨の降った翌日に芽が吹きだすように、また花が咲き出すように何かのトリガーによって、資産崩壊が始まり、今の時季から慎重な経営に入っても、早すぎることはないのではと考えています。
本日のボンドランチ
鯖の棒寿司・・・でも株の棒下げは嫌ですね