先週末の雨上がり、何時頃だったでしょうか、だいぶ夜もふけ、メーターは深夜料金になっていました。タクシーで池之端から新宿の自宅に戻る車中で「やはり、東京オリンピックはもう誰が何を云おうが既定路線なんだ」と思いました。
運転手さんとの雑談の中で、週末と云うこともあるのか、渋谷、銀座と流してきて人通りはコロナ以前と比較すれば少ないものの、目立った減少はなかったとか。この人流ではワクチン接種が進んでいるとは云え、コロナ禍はまだ当分治まりそうにないとも思ったそうです。
先週は政府の新型コロナウイルス感染対策分科会の尾身会長が、オリンピック開催に伴う感染リスクの訴えを公の場で、繰り返して発言していることが話題となっていました。既にオリンピックまであと50日を切っています。
しかし、タクシーお運転手さん曰く「大きな声では云えないが、もう既に、タクシー会社にはオリンピック関係機関から、多数の予約が入っており、また関連バス会社にも選手送迎予約が入っていて、窮状を凌いでいる会社は助かった!」と云っているとのことです。
でも日々刻々と変わる世界の感染状況を見ながらの決断は、関係者にとりましてもかなり難しいものがあると思います。場合によっては海外からの選手団やお客様の殆んどが来られないのであれば、やりたくとも、当然開催されないこともありえるかもしれません。
大雨を予報されていた昨日の東京も、午前中パラっと来たのですが、昼から降ったり、止んだりを繰り返し、なんとか持ちこたえている様子です。ベランダに出して、1週間おきのひまわり定点観測をすると、もう本葉が4~5枚出て、小苗の状態になっています。もう少したったら摘芯の時期かもしれません。
茎の先をカットすることによって脇芽の成長を促し、切った部分から枝分かれして、脇芽が2つできるので、ボリューム感のある苗に仕上がり、ワンシーズンでもたくさんの花が楽しめるようになるのです。
ただ摘芯すると、花はどうしても小振りとなってしまいますので、ここが決断に迷うところです。
でも結局、一茎一花の一本立ち、大輪のひまわりにしたいので、摘芯せず大輪の花を狙う既定路線でいくことに決めました。
本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、ありがとうございます。
先週金曜日(4日)の日経朝刊によれば、FRBは2日、コロナウイルスの危機対応としての企業の資金繰り支援で購入してきた社債の売却を始めると発表しています。
「市場機能を回復させ、大きな雇用を抱える企業を支える上で、極めて果たした役割は大きかった」と声明を出しています。そしてその役割を終わったとしています。
中央銀行が企業の資金繰りを直接支援する異例の対応の手じまいです。
勿論、これは前トランプ政権時代からの既定路線によるもので、当然の帰着のようです。
市場は量的緩和の縮小に移行したと判断したはずですが、まだ株高は続いています。
同じ朝刊には、日本経済を幾度も危機から救い、だいぶ昔の1931年末に発足した犬養毅内閣で蔵相に就いた、「日本のケインズ」と呼ばれた高橋是清翁のことが掲載されていました。
コロナ禍は中国武漢からでしたが、米国ニューヨーク証券取引所から始まった株の暴落は世界大恐慌に発展し、世界中が一時のコロナ禍のようでした。日本経済も深刻なデフレで、そこからの脱却にもがいていたのです。
当時、高橋蔵相は就任したその当日に、自由であった金の輸出を停止しました。それまで通貨の発行を金の保有量にひも付けた金本位をやめ、必要に応じて貨幣をいくらでも増やせる管理通貨制へと移行したのです。
円安が進み、それが輸出に追い風となり日本は世界に先駆けて大恐慌から、抜け出すことができたのです。
現在の日本は大恐慌かコロナ禍の違いはあるものの、同じ轍を踏んでいるように感じています。2021年度の当初予算は3年連続で100兆円は超えてはいるものの、コロナ対応で3度の補正を組んだ20年度の予算総額と比較すれば、およそ70兆円の減額となります。
政府もいよいよ、既定路線に入ろうとしているのでしょうか。
まだワクチン接種が進んだからと云って、オリンピックも実施するからと云って、経済の「痛み上がり」状態の中で、超縮小予算を組んで、大丈夫なのでしょうか。
当時の高橋蔵相も危機対応の積極財政とその後の財政再建は一体で考えていたと思われるのですが、財政再建の中軍事費削減の為凶弾に倒れ、その後の歳出膨張は歯止めがかからなかったのが歴史です。
外は大雨どころか夕方には陽射しもあり、会社前庭の黒竹は青々として風に吹かれて気持ちよさそうです。
本日のボンドランチ
昨日からの既定路線で「ナポリタン」です。