車で行こうか、電車にしようかと迷ったあげく、電車で行くことにしました。
目的地は世田谷の奥沢です。奥沢あたりとなると土地勘もなく、駐車場も心細いので、電車で行くことを相手に告げると、田園都市線の「桜新町西口を出て、サザエさんの像の前あたりで待っていてくれれば、車で迎えに行く」と云うのです。
新宿3丁目から副都心線で渋谷に出て、渋谷駅がきれいに大きく変わっていたので、チョット迷って田園都市線に乗り替え、「桜新町」西口に出ると、とたんにサザエさん一家のブロンズ(?)像が出現します。
待ち合わせの時間にはまだ間があるので、ウロウロしていると長谷川町子美術館の看板だったり、道順を示すボードが目につきます。真夏を思わせる暑さなので、マックでアイスコーヒーを飲んでいると、スマホが迎えの車の到着を知らせます。
用事を済ませての帰り道、駅まで送ってくれると云うので、遠回りでなければとお願いするとサザエさん通りに出て美術館まで連れていってくれました。
車外に出ると音楽が聴こえてきます。あのテレビでやっていたサザエさんの音楽です。聴いているうちに口ずさむようになり、最後はサザエさんの声で(他にもスポンサーは様々にありますが、小生には)「東芝の提供でおおくりしました」が一番先に頭に浮かびました。
時間がないので美術館(道をはさんで本館と新館)には立ち寄らなかったのですが、マンガの舞台となった近くにある、八百屋さんとか魚屋さん酒屋さんを教えてもらいました。
もう既に駅近くまで来ているのに、でも音楽はまだ耳に残っているようです。
今、その東芝が経済産業省と一体になって昨年の株式総会に関して、海外株主へ不当な圧力をかけていた、とされる問題が浮上しています。
そして、東芝は第2位の株主である3Dインベストメント(もの云う株主)から10日取締役会議長など取締役4人の即時辞任を要求されて、25日の株主総会は混迷しそうです。
また、東芝などが手掛ける半導体が世界中で不足し、新車生産ペースにまで影響を与え、供給が不足しているため、米国などでは中古車価格の値上がりにまで発展しているようです。
本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、ありがとうございます。
6月25日に日銀が発表すると云う1~3月期の資金循環統計は見ものです。
昨年末で家計(個人)の金融資産が1,948兆円になっていたので、3月期には2,000兆円の大台に乗り、過去最高となるかもしれないのです。もしそうだとしたら、あの平成バブルのピーク頃(1899~1990年)の約30年以前の家計資産が1,000兆円と云われていましたので、個人金融資産は30年で倍になったことになります。
家計(個人)資産が最多になったのは米国も同じで、日本とはけた違いですが、1京2,000兆円と云うから、日本とは較べものにならないですね。
この原因は富裕層中心に株高で資産が膨張したのと、中低所得者層の資産がコロナ禍による政府の現金給付により、増加したことによるものだと云われています。
一方日本では、家計金融資産のうち株式や投資信託などの「投資」の比率は1990年頃に33%あったものが、昨年末は16%に低下しているのです。逆に現預金の比率は44%から55%に上がっています。
いくら政府が「貯蓄から投資へ」と喧伝しても、日本人のDNAは農耕民族ですから欧米の狩猟民族と異なり貯めるのが好きなんですね。
でも1,000兆円(全体の約50%)からの金融資産、ただ預貯金に置いておくだけでは、生産性も低く、もう少し経済の担い手として活躍してほしいところですね。
とは云っても、ボラティリティ(資産価格の変動の激しさ)の高い株式市場への参加は、なかなか難しいとは思います。ですから当社は「お金第3の置場i-Bond」の販売拡大に注力しています。将来は不動産本位のデジタルMコインへ繋げたい考えです。
先日も当社の第2四半期決算説明会でその話を少ししましたら、会が終了したのち、名刺交換時に2名のアナリストから激励されました。
それにしても、政府も骨太方針と成長戦略を先日閣議決定しました。その成長戦略の中で半導体不足に対応する為、国内半導体メーカーの育成に力を入れるとしています。
東芝など「もの云う株主」に対抗するため、後で問題になるようなことに力を貸すより、政府はなんとか日本もIT立国になるのだと云う思想を、2,000兆円もある個人金融資産に訴えるべきと思います。
日本の半導体メーカーなどが幅広い日本の家計金融資産の一部からの支援により、共生して持続的に長期的な株主となって頂くようにすることが、より重要なことなのだろうなと考えました。
帰り道では、電車を待つ人で、スマホ(半導体使用)を観てない人は誰もいません。
本日のボンドランチ
サザエさんなら作るかもしれないお弁当